AERA23.6.12号の記事「女性・女系天皇」を阻む壁は何か
読みました。
成城大学教授・森暢平氏、
日本大学教授・古川隆久氏、
漫画家・里中満智子氏、
慶應義塾大学名誉教授・笠原英彦氏が意見を述べています。(以下『』は引用)
P12からP13の、里中真知子氏の意見は読むに堪えない内容で、
現在の皇位継承の危機は悠仁さまがいらっしゃるので
『それほど深刻な事態ではないと考えています。慌てて変えてもいいことはありません』
だそうです(怒)
その後も
・女性天皇は消去法、つなぎ
・なぜ男系にこだわったか理由は分かんないけどそういう歴史は変えないほうがいい
雅子さまが「男を産め」プレッシャーで適応障害になられてしまったこと、
昔は側室があったことを無視。
極めつけは旧宮家について
『皇籍離脱から75年たっているとはいえ、長い歴史から見ればたったの75年です』
皇室の歴史で男系男子しか皇位継承権がないのって明治期以降の短い時期でしょう。
そして、家柄で皇室に入っていいと差別(優遇)するのは憲法14条に違反します。
今まで隣に住んでた旧宮家系国民に血筋がいいからといって、本気で
『権威をもった存在として国民統合の象徴』
になりえると思ってるのでしょうか。意味が分かりません。
続きます。
文責 愛子天皇への道運営メンバー ふぇい
6 件のコメント
mantokun
2023年6月7日
個人的には、今回のAERA特集記事の識者の中で里中満智子氏の発言内容が最も酷く、また自分自身が子供の頃に里中氏の古代史漫画に親しんだ記憶がある分、非常にショックでした。
まさか、古代日本の女帝を題材にいくつもの作品を描かれた里中氏が、女性皇族方が置かれた現代の状況の過酷さにここまで無関心、無頓着だなんて。
私は『天上の虹』は最初の数巻を親戚の家に遊びに行った時にパラパラ見ただけですが、孝謙天皇が主人公の『女帝の手記』は読んでいたので、女子に生まれたというだけで周囲から失望された内親王の悲哀を里中先生は誰よりもよく分かっているはずだと思い込んでいました。
それが、「8人10代の男系女子の天皇がいましたが、その多くは消去法で選ばれたり、幼い男子が成長するまでのつなぎ」で、「なぜそこまで男系にこだわったのか理由は定かではありませんが、そうして紡がれてきた歴史がある以上、男系男子優先の原則は変えるべきではありません。」などと発言されていたことが本当にショックです。
女帝を主人公にした数々の漫画は、こんな程度のレベルの認識で描かれていたのですか。
こちらのれいにゃんさんのコメントやライジングのコメント欄を見ると、里中氏は結局のところ、「女性の幸せは力のある男性に愛され、守られて子供を産むこと」「女性は男性に隷属するもので、惚れた男の言いなりになってしまうもの」「優れた為政者になるような女性は男性には愛されない」という、非常に強い男尊女卑思想の持ち主なんだろうと思います。
里中氏の世代的には十分あり得る考え方ですが、そういう思想をご自身の作品に反映させるだけならまだしも、現実世界の、意思も人格もある方々に押し付けていることのグロテスクさには全く気づいていない。
悠仁様がいらっしゃるのに愛子様への継承を認めようとするのが失礼だという発言からは、女性である愛子様には最初から皇位継承権など認めないのが当たり前という、時代錯誤な小姑根性が透けて見えます。
さらに、「旧宮家の方々の中には…皇族としての品位を保ち、自らを律して暮らしている方もおられると聞き及びます。」などと述べ、皇室で生まれ、お育ちになった内親王方よりも、国民として生まれ、国民の権利を保障され、自由を謳歌して生きてきた人たちの方が男性であるというだけで品位があると思い込んでいる。里中氏が無意識なだけに、この強烈な女性蔑視と男尊女卑思考にゾッとしました。愛子様や眞子様、佳子様にに対してとんでもなく失礼なことを言っているという発想がまるでないのが恐ろしい。
AERAは文化人枠として里中氏を入れたつもりなんでしょうが、同じく漫画家の小林よしのり氏が、あれだけ「旧宮家子孫の皇籍取得案など憲法違反であり得ない」「上皇陛下のお望みは、小泉内閣の有識者会議報告書で提案された女性天皇、女系天皇公認である」と長年にわたり書籍や数々の場で発言されていることを完全に無視するとは、知的誠実さのかけらもない。
「『女性・女系天皇』を阻む壁は何か」なんてもったいぶったタイトルつけてるけど、その阻んでいる勢力の一つは間違いなく、訳知り顔で中立ぶってるだけで、必要なことを敢然と主張する勇気もない、卑怯で無責任なあんたらマスコミでしょう。
くぁん
2023年6月6日
軒並み男性識者が、アリバイ作り、自己保身的な現状維持論を唱える中、里中先生だけは、ブレません!結論ありきです!なぜそこまで男系にこだわるのか?原因はわからないけど結論はブレません!旧宮家の人達だって、そこそこちゃんと暮らしてると「聞き及んでます」!やはり、原因は曖昧だけど、皇室に戻るのは自然な事なんです!
もう、思考した形跡すら見当たりません。流石です!
殉教@中立派
2023年6月5日
どうせ漫画家を呼ぶなら、小林先生にして欲しかったなあ。
あの倉山でさえ「このままでは皇室が、悠仁さまだけになってしまう」という、ゼロ歩目を共有しているのに・・・こいつはゼロどころかマイナスだ!無知な上に、男系派のテンプレ・コピペ発言の連打。「長い歴史から見ればたったの75年」は藤井聡・谷田川と同じく「時効原理はそれだけで意味がある。こまけえ事はいいんだよ、そんなの関係ねえ!」という態度がにじみ出ている。
今回の執筆陣4人や編集者に足りないのは。情熱・思想・敬意・知識・真摯さ・謙虚さ。そして何より、危機感が足りない!!
れいにゃん
2023年6月5日
里中満智子に、皇統について語る資格なし。自作『天上の虹』で持統天皇を
題材にしただけで、何を知ったかぶっているのか。読んでいたが幼少期から情熱で聡明な女性として鸕野讃良皇女を描いていながら、ダラダラとお家騒動として政治を描くから、グダグダ。即位後、持統天皇の外交手腕についていけない臣下に突然キレるヒステリーな描写は覚えている。まるでワンマン女社長奮闘記で皇統に関して深く考察した描写は記憶にない。
因みに『海のオーロラ』は面白かった。『生まれ変わり』『ラ・エデン』との表現が示すように、古代を扱うなら雑誌ムーとも親和性の高い題材のほうが、シャーマン気取りの里中氏の本領発揮で、作品が生き生きとしている。
だって、『なぜ男系にこだわったか理由は分かんないけど、悠仁さまが一人だけいらっしゃるので、側室なしで、このまま男系固執を続けよう』って言える神経って、神憑りシャーマンとしか思えない。現代の皇位継承に口出しするのはもう辞めて『ムー』的な世界にお帰りになって下さい。
kotyako
2023年6月5日
AERAの特集で里中満智子さんの記事を読みました。
以前、小林よしのりライジングのコメント欄で、里中満智子さんの男系男子継承支持発言について、有識者会議に関わって男系固執派の圧が強かったからそう言って議論から降りたのかな、のコメントしてしまいました。
岡山のおどれら正気か?のランチトークの際にもその話をしたところ、そんなものではなく完全に男系派に行ってしまっていることを聞きました。
全く認識不足、甘かったと思います。
今回のAERAの里中さんの発言で改めてガックリした次第です。
あれだけ持統天皇だけでなく、多くの作品で凛としたヒロインを描いていたのに。作家と作品のキャラを混同させてはいけない、小林よしのり先生もおっしゃっていましたが。
クリエイターが権力に影響力を期待される地位につくのはつくづく怖いなと思いました。
くりんぐ
2023年6月5日
里中氏は「悠仁さまがいるから、慌てて変えることはない」と主張しますが、今すぐ変えなきゃいけない状況なんですよ。
男子に恵まれないというだけで酷いバッシングに晒された皇后さまは今も療養されている身の上。
次世代のたった一人の皇族となってしまう悠仁さまに嫁ぎたい女性が必ず現れる、と楽観的に考えられる状況ではないのです。
女性・女系皇族にも皇位継承資格を広げなければ、悠仁さまのご結婚は限りなく困難なものになってしまいます。
里中氏が主張するように「旧宮家出身の元皇族が75年経って皇族の身分に戻っても大丈夫」なら、道鏡だって大丈夫だったでしょう。道鏡に中継ぎの天皇の話が来たのは、皇族の身分を離れて約60年後のこと。
しかし「皇族の身分を離れて時間が経ち過ぎている」と見なされ、皇族に戻って皇位を継ぐことはなかったのです。
里中氏にとって、大事なのは“男の血”であって、皇室という聖域で生まれ育たれたことで育まれる無私の精神はどうでもいいものなのでしょう。