さて、遅くなりましたが愛子天皇論感想です!
SPAが読めてないだけあって、その分怒涛の面白さでした!
読み終えて感じたのは
「めちゃ面白い!」
「めちゃわかりやすい!」
そして「なんだか厳か…」です。
まず「めちゃ面白い!」ですが、本書は漫画でしか表現できない面白さが随所にありました。
挙げたらきりがないですが、やはり第4章から出てくる「固執亭」は傑作です!
この固執亭に集う論客たちはすべて架空の人物ですが、読んでてニヤニヤが止まりませんでした。論客たちの命名センスは抜群だと思います。
ノンフィクションとフィクションの間を絶妙に攻める芸当は、漫画だからこそできるものだと思います。
次に「めちゃわかりやすい!」ですが、義務教育を受けた人なら誰でもわかるような内容となっていました。
男野系子の主張を、直系よしりんが懇切丁寧に、しかし無慈悲に論破していくのです。
これを読めば、女系天皇が誕生したら易姓革命が起きるだとか、旧宮家系国民男子の皇籍取得は可能だとか言っている連中はいかに勉強不足か、いかに常識を欠いているかがわかってしまいます。
男系論者たちにとって、自分たちの主張はもはや変えてはならないただのドグマと化しているのでしょう。
そして最後の「なんだか厳か…」ですが、本書では生前退位をはじめとする数年前の作品も載っており、男系論者との戦いの歴史を改めて学べました。
当時の作品をそのまま載せることで、生きた記録というものがにじみ出ています。
あの頃生前退位に頑強に抵抗し、小室圭さんをバッシングした人たちはなかったかのように知らぬ同然の顔をしていますが、かつて皇室を踏みにじった逆賊がいたことは決して忘れてはなりません。
単に愛子天皇が誕生すれば解決というものではなく、国民と皇室が今後どのようにして関わりあっていくべきなのかが問われているのだと感じました。
読んでいてふと、生前退位からもうすでに4年経ったのかということに改めて気づきました。
そして、皇室の安定的な継承に向けた議論が全く進んでいないこと(むしろ後退した感すらあります)、未だに男系論者は代わり映えのない主張を延々と続けていることに大きな怒りと焦りを感じました。
一刻も早く皇室典範を改正し、安定的な皇位継承に道筋をつけるとともに、国民と皇室の関り方について、国民一人一人がしっかりと見据えなければならないと、強く感じました。