愛子天皇論第22回感想:3.(殉教@中立派さん、ねこ派さん、JACKERさん、あゆむさん、基礎医学研究者さん、magomeさん)

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千葉麗子再登場に伴い新たな局面に向かっている第22回愛子天皇論、続々感想が届いております。(その3)


今号は、表紙のリーダーズ、表紙裏の愛子天皇論チラシ、久々の倉山暴走コラム(後日、皆で論破しましょう)、タイトルが愛子天皇論に変更と、盛りだくさんです。

参政党と違い、「側室復活」を正面からは唱えたくない連中の決め台詞「現代医療があればOK!」。
麗子の実体験ベース(情)に、現実を見据えた解説(理)が加わり、説得力のある作品になっています。

「無自覚の差別者」だった麗子。
同様の差別意識を持っていた尾崎治夫似の医者、施光恒似の夫に虐げられ、自身の考えを改めました。
頑なな男系派の中にも、変化のきっかけがあれば、変われる人もいる。
変化しつつある葱美もそうですが、敵さんの中の「良心」を引き出す展開の方が、やはり希望も持てます。

科学(医療)とは、現段階における「仮説」であり、「未完成」なものも含まれるので、過信は禁物です。
右派は「最新医学が側室の代わりだ!」、左派は「最新型のお注射なのだから、当然効くはずだ!」、大衆は「この薬は効きそうだ。地球上のこの薬のうち、50%を日本人だけで独占しているが、構わず飲もう」。
コロナ騒動で出てきた問いである「医療とは何か?薬の役割とは何か?」を、改めて突き付けられた気分です。

最近はギャグ展開が少ないですが、(連載にありがちな)中だるみとも無縁で、作品の充実度はアップしています。

最終ページギャグ「ヤバン・ドンカン・タリバン」は語呂も良く、直系数え唄と併せて「声に出して読みたい漫画」になるでしょう。

最終コマの系子は、最早「伝統だ!」で誤魔化す事すら出来ず、複雑な表情です。
仲間たちの変化が、彼女に何をもたらすのか。後編は、多分あの人(凍結保存だー!)が出るかも・・と予想してみます。
(殉教@中立派さん)


『愛子天皇論』連載第22回の章を読みました。

千葉麗子が再登場。
見ると、お腹がふっくら大きくなっていて、曰く、妊娠6か月、とのこと。

千葉麗子が、男の子を生みたいがため、夫との妊活を開始すると宣言したのは、第3回の章、即ち、週刊SPA!2023年1月24日・31日合併号掲載の章で、その次の章から千葉麗子が漫画から消え、代りに、隙田水脈が登場。
で、千葉麗子が再登場の今回、第22回の章は、7月下旬なので、それから、ほぼ、ちょうど6か月なのです。
漫画の中の月日の経過と、実際の月日の経過が、ほぼ、ぴったり合っている。

それゆえにか、私には、千葉麗子が怒りをあらわに振り返って語る、ようやく妊娠6か月に至ったこれまでのことが、とてもリアルに感じられます。
千葉麗子さん、本当に、大変でしたね。

また千葉麗子さんが涙ながらに、生まれてくる子供が、男でも女でもどっちでもいい、と悟ったのは、自然なことです。
しかし、男野系子ら男系3人衆と千葉麗子は、6カ月間、連絡を取り合っていなかったのでしょうか?
漫画では、今回の章に千葉麗子が再登場して、男野系子ら3人が、初めて、千葉麗子が妊娠していることを知ったようなのです。

してみると千葉麗子は、ひとり、体が悲鳴を上げても妊活(不妊治療)に励み、また夫の無理解に苦しんでいた、ということなのか?

男野系子らは、そろって専業主婦で、空いている時間、公園やカフェに集まって会話を交わす、親密な仲のように見えましたが、実際は、おのおの、孤独を抱えているようです。
その孤独の背景には、恐らく、男尊女卑がある。

次回も楽しみです。
(ねこ派さん)


不妊手術の過酷さ、大変さをたっぷりと教えていただきました。

これを知ったら、とてももう一人、ましてや男を産めと言うことなどできません。

当時の宮内庁、自称保守派の非人道性を改めて知ることができました。
(JACKERさん)


愛子天皇論読みました。

予告通り、タイトルがゴーマニズム宣言よりも愛子天皇論の文字の方がデカイ!
新たな幕開けを予感させるようなスタートでした!

話の内容ではありませんが、不明な点がありました。
読み進めていて7ページ目の左下の白丸は
書き忘れ?
塗り忘れ?
それとも他の何かでしょうか?
(あゆむさん)


SPA!第204章「現代医学が側室の替わり?前編」を読みました!

まず、千葉麗子の再登場が、このような形でなされるとは思ってもいなかったので、意表を突かれました(そして、今回はギャグが抑えられ、感動ストーリ漫画的でさえ、ありました)。

今回の千葉麗子のエピソードは、ほとんど自分たちの経験、そのものでした(原因が夫側にあるということも含めて)。
ただ異なるのは、少なくとも自分は、検査も含めてできるだけ一緒に病院に通い、苦労を分かち合った(ということは信じたい)、ということです。
私たちの場合、クリニックに通い始めたのは30代後半でしたが、検査の初期段階で自分の方の原因とわかったので(乏精子症(精子の数が少ない)、妻の検査の負担が少ないのは、幸いしました。
そのとき自分、内心はかなり動揺しました。
なまじ医学生物学の知識があり、「IVF(体外受精)やICS(イクシー:顕微授精)などというのは実験マウスのレスキューの話だろう」と思っていたもので、自分たちにそれが降りかかってくるとは、想像もしていなかったからです(その段階では、心の準備ができていなかったと思います)。
その後、妻は幸運にも1回の治療で妊娠できたのですが(クリニックのスタッフの方が感激されていました)、妻の場合は“つわり”が重く、それは出産直前まで続きました。
このあたりは本当に個人差があるようで、自分、たまたまですが、仕事の同僚の女性で妊娠・出産された方がいたのですが、後に彼女たちに聞いてみると、1人は“つわり”は非常に軽く、別の方は“におい”に過敏になって大変だったようです。

それから、クリニックに通ってわかったことは、治療の対象者は必ずしも高齢出産を考えている人ばかりでなく、実は20代くらいの夫婦でも結構通っている方がいらっしゃったということ。
また、精神的な負担から相談室で号泣されている女性がいる様子を見たりなど,子を授かるために苦労している人はたくさんいる!ということであり、それが深く心に刻まれました。
ですので、医学が進歩しても妊娠・出産が確実になる、などとは安易にはいえず、ある意味“命がけの行為である”、と今は想像できます(少なくとも、ご本人から言われるのならばともかく、安易に女性に「お子さんは?」などと聞くことは、自分にはできない)。

そして、自分は煩悩のある俗人ですが、“生命の誕生”というものは本当に“尊い(あるいは神秘)”もので、千葉麗子が4ページ目で、「この子が男か女なんかどうでもいいの!無事に生まれさえしてくれればいいの!」と言われたことに、深く共感します(実際自分も、妻の妊娠中には、あえて性別を聞くことはしませんでした)。
自分は、出産という命がけの行為を経て子供を産んでくれた妻に感謝しますし、無事生まれてきた子供を祝福しました。

正直、妊娠・出産自体がナイーブな問題を含んでいるはずなのに、男系派が男女の産み分けを平気でいう発想自体が自分には理解できませんが、「ごーまんかましてよかですか?」の最後のコマで、葛藤に表情を示している男野系子は、果たしてこれにどのように答えるのか!?後半に、期待致します。
(基礎医学研究者さん)


今回は出産について取り上げてくれましたね。

実は今回までは自分が男性なのか出産についてほとんど関心がなく女性でもそれぞれくらいにしか思っていませんでした。

千葉麗子の不妊治療に当たった医師や千葉麗子の旦那の態度を見ていると、近年まで先進国で問題となってきた男性による女性の性に対する無関心と無理解が掲げられます。
近年までは先進国でも男女の仕事は厳格に分けられており、聞いた話では産婦人科は女性が携わる仕事という認識が強かったと記憶しています。
このほかにも産婦人科に携わる男性は猥本や官能小説を通して伝わるような如何わしい存在という見解を持つ人が男女問わず多かったとも記憶しています。

このような世間の中で生活をしていれば必然と、千葉麗子を担当した男尊女卑のような医師が誕生してしまうのではないのかと思いました。
また、千葉麗子の旦那も妊娠、出産に無関心でしたが、これも、男性が女性の生理を含む性に対して無関心で、猥本などの類や映画、テレビ番組から流れてきた根拠の怪しい情報を鵜呑みにしている結果なんだと思います。

近年は保健体育などの性に関する授業も女子だけに行ってきた教育を男子にも受けさせてはどうかという提案が出ています。

詳細に検証すれば様々な見解が出てくるでしょうから一概に言えませんが、男性の多くが実際の恋愛と、性風俗産業、そして性犯罪の区別を理解していない事から、男性にはもっと女性に対する理解を教育などで広めていかなきゃならないのではとつくづく、痛感した回でした。

私自身、公言はせずとも女性の生理現象などにあまりにも理解が浅く、それゆえに無意識に千葉麗子の旦那と同じような事をしているのではないのかと気になる時があります。

愛子様を皇太子に、そして天皇にと心から願うのであればこれまでの男女の性に対する見解を改めなければならないのだと考えるようになりました。

自分の性を誇るには相手の性にもちゃんと敬意を払わなければならないと思いますので、自分の性をこれからの時代も誇れるように邁進します。

今回の最終頁から予想すると、次回は男野系子が活躍されそうな雰囲気ですね。

次回はどうなるか、待ちきれないくらいに楽しみです。
(magomeさん)

2 件のコメント

    基礎医学研究者

    2023年7月28日

    >さとがえるさん
    コメント、ありがとうございました。さとがえるさんたちの場合は医者の相性が悪かったとのことですが、私想像するに、この医者はおそらく患者に寄り添わないタイプだったのでしょうね(今週号のSPA!の「愛子天皇論」に出てきた医者のように)。自分たちの場合は、相性のよいクリニックだったと思います(体外受精療法の結果を聞きにいくときには妻が1人で病院に行ったのですが、検査結果を伝えられたときに、同席されている看護師スタッフの方が”(まるで自分事のように)感極まっている感じがあった”と、妻より聞かされました)。ストレスについては、まったくおっしゃる通りで、確実に男女双方に影響を及ぼすと、思います。自分に関しては確実に思い当たるところがあって、ちょうど大学院を出てからポスドクという非常勤の立場にときには「ここで、自分が討ち死にしたら、家族を(妻を)露頭に迷わせるかもしれない」というプレッシャーがあり、今では考えられない働き方をしていました。それは精神面だけでなく身体面にも大きな影響を与えていたと、思います。で、私、まだ若輩ものなので、あまり他人様にえらそうなことを言えませんが、ストレス云々も結局のところ、子供を産む妻に寄り添えるのかどうかにかかっているような気がします(子育ては、これがまた綺麗ごとでない大変なことが待っているわけですが(。-人-。)。なお、そのときお世話になったクリニックには感謝の意味を込めて、子供の写真が入っている年賀状を毎年送っております。
     で、このようにデリケートな問題のはずなので、医者の方も”心ない一言が一体どのくらい妊娠に影響を与えるのか”については想像すべき、と思います(もしかしたら、自分たちが不妊の原因に加担している可能性も含めて)
     妊娠・出産については、適齢期とは別に若い方でも悩んでいる人のことがわかったのは衝撃で、自分の価値観が変わりました(そのような大変なことなのに、「皇族」の方には男子を産むことを強要する、というのは配慮が足りなすぎる(「因習主義者」で「男尊女卑」と言われても、仕方ないのではないか?)。とてもではないが、「皇室の弥栄」に関心がある態度とは思えない、と自分は改めて思う次第でございます。

    さとがえる

    2023年7月28日

    >基礎医学研究者さん
    不妊治療の話、書いていただき非常に参考になりました。ありがとうございます。
    こちらは30代半ばで妻と共に通い、医者が合わなく一度行って止めて、偶々サプリがよかったか子どもを授かりました。
    また、妊娠にはストレスを減らすようにと聞きましたが、ストレスがかかる検査をしてどう減らせるのかと思っております。

    妊娠、出産の情報、色々な方に知ってほしいと思いました。

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