【論破祭り】SPA!”チキンスタイル”and 勘違い男、倉山の論破!

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週刊SPA!今週号で、倉山満がまた皇位継承問題を書いていますが、ある意味で集大成ともいえる、これまでの珍説を濃縮して詰め込んだような酷さです。

神代から人代への系譜を「イザナギの息子の息子・・・」

と、皇室の(歴史的にも明らかな)アマテラス信仰を貶めているし、

「どんな制度であろうと、常に皇位の継承は不安定」

といって上皇陛下の願いを真っ向から踏みにじっているし、

女性・女系を公認したときの安定性は、1代目で2倍、2代目で4倍と、代を重ねる毎に倍増するという小学生でも分かる計算も無視して

「女系に拡大しても、あまり変わらない。」

と誤魔化すし、

●「旧皇族」の定義を勝手に改竄し、
●国民と皇族の区別もつけられないまま、
●意思ある者の存在を確認もしないで、
●安定継承に何も寄与しないその場しのぎの策にも関わらず、

旧宮家系国民男子の皇籍取得にいまだにすがっているし、

挙げ句は

「話ができる方々の意見は拝聴する。」

と、詭弁家特有の聞く耳持ってるアピール、でも実際は相手の主張を都合よく曲解するだけの、倉山流ストロングスタイルをかます始末です。

自分を理解してくれそうな人間にすり寄ってないで、皇室の方々のお気持ちを拝察しろよお前は!

自分の男系信仰を押し通すために、これほどまでの無知性、不誠実、かつ逆賊的な振る舞いを晒して、恥ずかしいとは思わないのか?

ここまで皇室の意に背く珍説を並べ立てておいて、大見出しに

「大御心は悠仁殿下にある」

などと書き連ねるのだから、その厚顔無恥ぶりに呆れます。

で、その根拠はというと、悠仁さまの着袴の儀が11月3日に行われ、その装束に山科流の綴じ糸が使われていたからだといいます。まるでネットから慌てて拾ってきたかのような薄弱な内容。「平成時代、山科流の綴じ糸が許されたのは〜」と、「平成」の「綴じ糸」に限定して言及しているのは、自分自身で実情を把握しきれていないことの表れでしょう。

その程度の確証しかない知識を商業誌に載せるとは、驚くべきプロ意識の欠如です。

そもそも、山科流・高倉流の起源は1100年代の源有仁だといわれていますし、現在のような両流の住み分けは、おおよそ江戸時代にその原型が出来上がったものに過ぎません。古代以来の双系継承に立ち返ろうとしているのに比べれば、スケールが小さすぎます

その程度の浅い歴史で、

「山科流の装束を贈られたから、上皇陛下は『悠仁天皇』を望まれている!

と思い込めるのだから、いつもながら時代感覚がバグっています。ちなみに、上皇上皇后両陛下から装束を贈られたのは、愛子さまも同じです。

11月3日の日取りに至っては、親である秋篠宮ご夫妻を差し置いて上皇陛下が決めるなんてことがあるのか?

倉山って、ちょいちょい秋篠宮さまの存在を無視するよね〜?失礼だよね〜?

着袴の儀の日取りは11月上旬の吉日から選ぶのが習わしで、悠仁さまのときも、愛子さまのときも大安の日でした。

明治天皇の誕生日が皇室の方々にとって特別であることは間違いないでしょうが、悠仁さまの着袴の儀がその日になったのは、たまたま吉日と重なったから選ぶことができたのです。

こうした周辺情報を無視して、自分ら「戦前」レジームの男系カルト脳に都合よく、過度に特別な思いが込められたかのような印象操作をするなと言いたい。

現実問題として、上皇陛下にとって悠仁さまは、その時点において皇位継承資格を有する最初にしてただお一方のお孫樣です。典範改正がどう転ぶか分からない(現に今の今まで停滞しきっている)情勢でもなんとか皇位を継承していきたいと願われる中で、悠仁さまを大切に思われるのは当然です。

常識的に上皇陛下のお立場に立って考えれば、これは制度改正とか、悠仁さまか愛子さまかなどという選択とはまったく別次元の話であることは容易に想像できます。

私としても、制度が改正され、「愛子皇太子」が実現しても、数少ない次代の担い手である悠仁さまのご存在が大切であることに変わりはありません。だから、上皇陛下のそのようなお気持ちはよく理解できますし、とても嬉しく思います。

ですが、倉山からすれば、この程度の期待を示されただけで、

「上皇陛下は愛子さまより悠仁さまを選ばれた!」
「孫世代の皇位は悠仁さまで決まり!」

と思ってしまうようです。

ちょっと優しくされただけで「コイツ、俺に気があるんじゃね?」とか思っちゃう勘違い男と同じです。飢えすぎです。

上皇陛下が在位中から、いかに悠仁殿下にご期待されているか、この一事でわかろう。

などと書いていますが、だろう。

この一事しか見ていない(見ようとしない)から、お前はそんな勘違いをしているんだよ。お前が「立皇嗣の礼の宣明が大御心だ」と放言したことはしっかり覚えている。

虚心坦懐に拝察する気も、承詔必謹する意志もないくせに、大御心を騙るな。

文責 静岡県 L.K

7 件のコメント

    L.K

    2023年7月29日

    掲載&コメントいただきありがとうございます(^^)

    倉山の笑えるところは、山科流そのものではなくその「綴じ糸」に話を矮小化させているところです。
    これはネットや書籍で説明される山科流・高倉流の見分け方の定番で、それを受け売りしただけなのがミエミエです。
    ただ、これだと「綴じ糸」のない女性皇族の衣装が、山科流か高倉流か判別できないのですけどね。

    衣装の序列としては山科流が上位のようですが、それをあたかも「皇位継承の証」であるかのように印象操作しようとしているのが浅ましいところです。

    上皇陛下の悠仁さまへの思いを、勝手に「女性・女系天皇、愛子天皇の否定」へと飛躍させているのだから、本当に都合のいい頭してますよ。

    殉教@中立派

    2023年7月28日

     L.Kさん、山科流の謎を解説して下さり、ありがとうございました。
     何か重要な結論を出す場合は、可能な限り多くの情報を解析し、そこから総合的に考えるものですが。倉山は「山科流」の一つの情報ばかりを強調し、他の情報(L.Kさんが過去にまとめた、大御心を拝察できるお言葉集など)はガン無視。ネトウヨの得意技である「証拠発見!ほら、日本が在日朝鮮人に支配されている事が、より一層明らかになったぞ!」と、同じようなやり口です。
     倉山は「ネトウヨは右下の存在に過ぎない。我は右上の国士なり」と言ってますが、倉山はむしろ「最下層の左下」に見えてしまいます。
     
     大御心は安定継承の実現。性別に関わらず、継承者の方々に感謝し、忖度するのが国民の務めでしょう。どちらかの性別だけを過度に重視し過ぎても、上皇陛下の願いは叶いません。上皇陛下は「制度が変わった場合」「変わらない場合」の両方を想定する深謀遠慮があり、また家族・親族への情も持ち合わせた対応をなさいました。
     それとは真逆の、浅薄&無情の塊である倉山。こんな体たらくで、7月30日のシンポを行っても、「イエスマン限定祭り」にしかならないでしょう。

    ダダ

    2023年7月28日

    山科流の綴じ糸て・・・(;^_^A
    倉山満の目の付け所が異次元すぎて呆れ果てます。珍説のストックはまだまだありそうですね。
    倉山は、ものごとを点でしか捉えられない脳味噌に仕上がっているので安定的な皇位継承を考えられるわけがなく、そんな原稿に印刷する価値があるのか、SPA!編集部は熟考して欲しいです。

    突撃一番

    2023年7月28日

    成る程、着袴の儀の日取りは11月上旬の吉日から選ぶのが、従来からの習わしだったのですね~。

    勉強になります!

    軽く調べたところ、秋篠宮殿下の「着袴の儀」の時の衣装は、山科流ではなく「高倉流」でした。

    どうやら「皇位継承資格者 = 必ず山科流を着る」という決まりがある訳でもなさそうですね。

    流石に「立皇嗣の礼」の時の殿下の衣装は、山科流でしたけど。

    サトル

    2023年7月28日

    L.Kさん さすがです!

    ツイッター……始めるか……。

    基礎医学研究者

    2023年7月28日

    (編集者からの割り込みコメント)たこちゃんさんやふぇいさんの反応で当初は充分!と自分は思っておりましたが、やはりこのような体系的な反論は必要!と再認識しました。L.Kさん、さすがです\(^▽^)/!というのも、倉山は読者をなめていますよね(知らないと思って、定説という話を平気で無視して自分の都合よいように解釈しますからね)。読者への接し方についていうと、同じSPA!には小林先生の「愛子天皇論」が連載されているわけですが、読者への覚悟や「皇室の弥栄」を考える真剣さ・情熱、どれをとっても雲泥の差がありますよね(たぶん、これが客観的な判断のはず(`・ω・´)。いや、正直、こんな記事出したら、ますます自分の首を絞めることになるでしょうに、それに気づかないのですかね?それほど、脅威を感じているということなのか( ̄ー ̄)ニヤリ?

    京都のS(サタンのSでも飼い慣らすし)

    2023年7月28日

     「ちょっと優しくされただけで「コイツ、俺に気があるんじゃね?」とか思っちゃう勘違い男と同じです」の一文に爆笑しました。そんなんだから優しくしてくれそうな女系論者になら話を聞くとか言うのでしょうね(笑)。

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