愛子天皇論第24回感想、さらに届いております(その4)!
いきなり男野系子の落ち込みシーンから始まったかと思えば、存在感が薄かった男野系子の旦那(以下、男野氏)の猛烈な攻撃(口撃?)シーンへと突入。
男野氏に限らず、このような典型的な中身薄っぺらな蘊蓄台詞を恥ずかしげもなく言えるって事は、世間における「ゲタ(勤め先の企業名や団体における役職)」で自分がさも偉い存在だと思い上がってる人って事で、このような思い上がった態度が「皇統男系」をマジで信じてはネトウヨ活動をするネトバカに最悪な形で影響してるって事なんですな。
ネトウヨの生みの親は小林よしのりの「戦争論」ではなく、左右問わず、世間的な役職や勤め先などの肩書を「ゲタ」にして中身が薄っぺらい蘊蓄を振りかざしては威張り散らして周囲を「ゲタ」を錦の御旗にしては抑え続けてきた男野氏のような大人どもと言うわけです。
男野氏の中身の薄っぺらさにスッゲー突っ込みどころが満載でどこかで摘まみ取った阿呆臭い台詞が使いまわされてるなと思ったら、ゴー宣道場のブログで大須賀淳さんが取り上げた
「ただタンチョウに繰り返すエセ保守界隈・・・」
にも書かれてるように、記事内容の使いまわしばかりだと、このようになるものなのだと、納得したのでした。
冒頭の男野氏の詰め寄り場面から一転して、とうとう「種」と「畑」に来てしまった3人衆。
倉玉葱美は流石に憔悴しきってるみたいですが、千葉麗子も含めて、誰一人花卉類を植えて育てるなど、花とは縁がなかったのかと本心では驚愕してしまいました。
ちょっとした菜園をやれば、種から育てる場合は畑、すなわち土を発芽から収穫、開花まで終始管理しては改良し続けなければならず、優秀な種であればあるほど土質への反応が機敏なので手が抜けません。
優秀な種子を含む種も一見、選別してるように見えますが、奇形を含む突然変異を見つけ続け固定しなければならない場合も度々発生しますので、選別と言うよりも天の御恵みを如何にして見逃さずに受け取れるかが争点となるのでとても「優劣」を付ける余裕がありません。
なぜなら、劣等種と見なしてた品種が時や場所によってものすごい優等種として発揮される場合が度々発生するからなのです。
これは、農作物や家畜において古代種を含む原種が今でも大切に保管され続けられている事からも想像に難くないと思います。
渡邉昇一の「種」と「畑」は生前、田中卓氏から最大権威の辞典である大漢和辞典を用いられて、下品と一掃されてた代物ですが種は土壌と気候という天地の恵みとの相性によってはじめてその力が発揮されるわけでして、「畑」がどうでもよいと言っている時点で、天の恵みを粗末にしてるのであって、日本人にとっての地面や水、空気と同じ存在である天皇をも粗末にしてるって事なんですな。
かつて、東條英機が法務死となる直前に天皇について
「空気や地面のありがたさを知らぬと同様のものである」
と述べてましたが、「空気や地面」の恵みによって成り立ってる「畑」も同じと言うわけです。
隙田水脈が
「人格なんてどうでもよい!血統が大事」
と言ってましたが、血統も結局は勤め先や所属団体の役職と同じ「ゲタ」であって、高度経済成長期までは「ゲタ」があれば基本何をやっても良く、人格など全く考慮されなかったという印象が余りにも強かったのですが、高度経済成長と言う「富国強兵」の時代がとっくに終わった現在ではこれぽっちも通用しません。
企業名や所属団体の役職たる「ゲタ」が通用しなくなったために「血統」なる下駄を持ち出す羽目になったというだけですが、「ゲタ」そのものが通用しなくなったのが実情というわけで、隙田も結局は周囲の人々を相手にしていたのではなく、人々の心の中に蓄積されてしまった化石を相手にし続けていたって事ですな。
倉玉葱美が
「みんなとの井戸端会議が楽しくて離れたくない」
と言ってましたが、これ、日本人あるあるで、一人でいるのが不安でたまらなく、寄り集まりに一度は入っちゃって飲み会にでもなろうの物なら、内容がなんであれ、
「楽しくて離れたくない」
と思うようになり、内容がどんなに下らなくても離れられなくなり、いつの間にか話題も鵜呑みにしてしまうんです。
これはSNS界隈でも同じか、SNS界隈の方が空気を感じとりにくいため、依存症が現実よりも強まり離れられなくなってしまうんです。
ツイートなどのSNS界隈で「皇統男系」をマジで信じてるネト馬鹿どもが蔓延ってしまうのもこのような
「楽しくて離れられない」
という無意識な依存症が大きく影響してると思います。
倉玉葱美の態度は日本人全員が直視しなきゃならん依存症なのかと思っちゃいましたね。
そして、最後は漢乃益荒子の乱入で「雑草」なる「高貴な種」「下賤な種」へと話題が盛り上がってきましたが、実は、これらすべて昭和天皇が答えを出していますよね。「昭和天皇論」で昭和天皇が
「雑草というものはない。みんな名前がついている。名前で呼ぶように。」
とおっしゃっていました。
実際、今回、取り上げられていたセイタカアワダチソウも若芽は炒めたり湯がいたりすると上質な山菜と同じくらいに大変美味しい上に栄養価も高く、乾燥した茎は油分を多く含んでいるために緊急時の火おこしにも使える事からものすごく重宝される植物だったりします。
むろん、セイタカアワダチソウは稲や麦にはなりませんが、セイタカアワダチソウも、見方によっては世の為にちゃんとその役割を果たしているわけです。
昭和天皇は吹上御所でも雑草とされる野草を積んでは
「これ、食べられるから」
と周囲に差し上げていました。
価値相対とは全く別の存在として、昭和天皇の御言葉を心に留め、これまでの「ゲタ」を徹底的に外して原点に回帰しようと思う回でした。
次回、直系よしりんはどのように事を収めるのかすっごく楽しみです。
(magomeさん)
愛子天皇論第24回。
男系派3人組の葛藤がますます進行してきました。
男野系子の夫は典型的な無自覚男尊女卑。
外では女性の自立を応援するふりして家では妻の意見を一蹴して顧みない。腹立たしい人物像ですね。
暗玉葱美さん正直だし、常識感覚もある。
でも個が弱い。
すごくリアルです。
あと少しか、後退するか注目したいです。
漢野益荒子がいよいよ再登場してのセリフ
「下賎な種を蒔いてしまったら畑が雑草だらけになる!そう言われて海に捨てられた「種」があったわねえ」
部落差別の、血統差別の残酷さを改めて突きつけられた男野系子はそれでも男系は高貴な「種」と言えるのか?
天皇を戴くことと血統差別を許さないこと、これは両立できるということを益荒子はどう理解していくのかがまだわからないですね。
次回直系よしりん先生はどう動くのか待ち遠しいです。
(kotyakoさん)
『愛子天皇論』連載第24回の章を読みました。
男野系子は、まずは夫から、次に隙田水脈から、非科学的な感情論によって突き上げを食らって、せっかく、男系固執論から脱却しつつあったのが、元の木阿弥になろうとしています。
男野系子と夫との、食事中の会話が、系子がこれまで身に着けていた、Y染色体ペンダントについてから始まるのには、笑いました。
続くのが、系子が直系よしりんから学んだ、福岡伸一博士の真っ当な見解、しかし系子が男系固執論から後退していると見て、敗北主義者か、などと活を入れる夫。
何なんだ、この夫婦の会話は。
隙田水脈は、人間の生殖を喩えるに、男は種、女は畑、という科学無視のタネ・ハタケ論をぶちかまして、さらに、血統は種、天皇は高貴な種、皇統は男系の高貴な種の継承、などと断定しまくるので、気圧された男野系子は、これに同調してしまう始末。
そこには、やはり暗玉葱美もいるのだけれども、しかし彼女は、普通の感覚を譲らず、隙田の強弁には、付いていけない。
けれども一緒に居たい気持ちは、譲れない。
男野、隙田、暗玉、彼女ら男系3人衆は、公園で、一見、井戸端会議風に、そんな会話をしているのです。
何なんだ、これは。
そしてその場に、ひょっこり、あの女が姿を現し、参戦。
4人の女による、「井戸端会議」となった。
少し離れて、彼女達の様子を見ている、直系よしりん達。
次回が楽しみです。
(ねこ派さん)
愛子天皇論第24回の感想です。
男系女人衆が3人集まってます。
3人とも日中に男系談義が出来るということは経済的にある程度恵まれてて時間にユトリが有るということですね。
暗玉は別ですが、水脈と系子は勉強する意欲も時間も有る。
自分の世間を維持するためには男系固執を簡単に諦めるわけにはいかないのでしょう。
つまり現状維持が理想的だと思いますが、系子は自立した考え方を持つようになって夫と喧嘩した。
属している世間が勝つか皇室を真に大切に思う心が勝つかせめぎ合いが見えます。
益荒子は恋人の死によって皇室に憎しみを募らせ、皇室を滅ぼそうとしています。
皇室を差別の根源と見なすのが間違っていることを男野系子が強さを身に付け尊皇心を真に持つことで気付かせる事が出来るのか今後の展開が気になります。
益荒子は強すぎるが故に周りに害悪を振り撒いていると感じます。
(ひとかけらさん)
第24回「愛子天皇論」の感想です。
一番印象に残ったのはそれぞれのキャラクターの表情が感情・人格をよくを表しているなーということです。
特に隙田の下劣な感じ、狂ってる感じが半端ないですね。こんな人はさすがに現実ではお会いしたことないですが、トッキーさんの欄外コメントを読むと本当にいるんですね。
それよりも、暗玉の「私はご近所づきあいが大切なだけ」「みんなとの井戸端会議が楽しくて離れたくないだけなのよ」というセリフが軽いようで根深い問題のような気がします…。
狂った男系主張をするのはやはりごく一部だけだと個人的には思うので、日本会議や神社界などいわゆる保守界隈の大半は暗玉のような人たちが多いような気がします。
しかし、そういういわゆる保守界隈が存在するからこそ政界で男系派がのさばっていると思うと罪深いです…。
同じ男系派と言っても様々なタイプがいることが分かる回で面白く、しかし考えさせられる回でした。
(イシスケさん)