「どう生きるか」を他人に決められて堪るか!(後)

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 「文藝春秋」9月号に載った記事「佳子さまからの警告」を読みました。私の読後感としては、皇族女子の皆様の置かれた境遇に強く同情する気持ちと同時に、やや不敬に当たる表現かもしれませんが、皇族方は一家が結束して「国民の一部」を相手に詰将棋をしておられるのかも?という印象を持ちました。「国民の一部」とは、皇位継承制度の改正を渋る国会議員や及び腰なマスコミ人、制度改正に否定的な言論人・知識人といった人々、つまり「何となくダンケー」も含む男系派世間です。

 天皇・皇族は「国政に関する権能を有しない」(憲法4条)ため、憲法の規定を侵さない範囲での発言や行動により望ましい方向への改革を促すよう、皇族方は一手ずつ最善手を打っておられる気がするのです。戦後の皇室で為された改革と言えば、側室廃止、恋愛結婚、手元での子育て…と続き、次の一手が生前退位で、その次が皇族女子への継承および女系継承の公認だと私には思われます。以下に、その後の動きを時系列順に並べました。

① 平成16年5月10日:皇太子妃(現皇后陛下)に第2子を期待し続ける世間や周囲に向けて皇太子殿下(現今上陛下)が「人格否定」発言
② 平成28年8月8日:天皇陛下(現上皇陛下)が退位の意向を滲ませたビデオメッセージ
③ 平成29年の退位特例法成立時(6月9日):秋篠宮殿下が高齢を理由に即位を辞退する意味で「それからはできないです」発言
④ 平成29年10月26日:眞子様と小室圭氏の結婚
⑤ 佳子様が御仮寓所に残って独居…と手を打ってこられました。

 それぞれの解釈としては、①第2子の誕生は無い→②退位・譲位の先例が出来た→③弟宮の即位は無い→④制度改正が無ければ降嫁で皇族数が減少し続ける→⑤皇族女子も「どう生きるか」は自分で選ぶ時代→…この棋譜の向かう先は、皇室典範改正による「愛子天皇への道」しかありません。前掲記事でも賀陽家の子息との結婚を否定した文脈で、愛子様が皇室に残られる可能性に触れていました。

 そして、持ち駒としての「小林よしのり」も既に盤上に置かれたため、ダンケー派の投了は時間の問題だと思われます。     

文責:京都のS

2 件のコメント

    京都のS

    2023年8月26日

     reinyan様、こちらにも※ありがとうございました。「文藝春秋9月号」の当該記事が皇族女子たち(特に秋篠宮家の)の心情を拝察したと言うなら、こちらも「愛子様や今上陛下を中心に」皇族方の心情を可能な限り拝察してみようという試みです。ファンタジーですか。(前編)のファンタジー作品とも対の表現ですね(笑)。なんか面白いです。

    reinyan

    2023年8月25日

    一家が結束して「国民の一部」を相手に詰将棋
    京都のSさんの表現はファンタジーを帯びたリアリティをもっていて、象徴天皇を安定的に繋いでいく覚悟といいますか、ご一家の凄みを感じました。

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