イースター島民(東の果ての親戚)からの教え

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 世界遺産のモアイで有名なイースター島では、ラパ・ヌイ(イースター島)の文化や伝統を未来に残すべく、タパティ・ラパヌイという祭(開催時期:1月末~2月半ばの2週間)が1970年から始まりました。カヌーやダンスなどの種目が島の全土で開催され、2~3のチームで競い、総合得点の高いチームの代表(♀)が「ラパ・ヌイの女王」になるというルールです。

祭りの目玉種目はハカペイというバナナの皮滑りですが、これはバナナの幹で作ったソリに1~2名の若者(♂)が乗り込み、丘から滑り降りてタイムを競うというものです。このイースター島の伝統競技は、日本の諏訪大社(長野県)の神事「御柱祭の木落とし」を想起させます。また、パレード参加者のボディーペイントの美しさも採点対象ですが、これは『魏志倭人伝』に記述の有る倭人(縄文人)の鯨面(刺青)文化に通じるものを感じます。

縄文人(原始日本人)のルーツの一つはポリネシア(ハワイ・イースター島・ニュー二-ランドで囲まれた海域)だと言われており、従ってラパ・ヌイと日本はDNAも文化も起源は非常に近いと言えます(※「双系システムの成立過程を考察する」参照)。

ラパ・ヌイの歴史には謎が多いのですが、タパティ・ラパヌイの祭で顕現したように、民を束ねる精神的支柱は(天照大神や卑弥呼のように)女性だった可能性があります。要するにイースター島では、モアイを造る風習は因習として廃れましたが、女性が上に立つ伝統は現在でも通用し、もし島がチリの属領でなければ、ラパ・ヌイ王国には女王が立っていたかもしれません。

さらに、ポリネシアには女王が立った国(タヒチ:ポマレ4世、トンガ:トゥポワ3世、ハワイ:リリウオカラニ)が多くあり、南洋諸島や東南アジアからカヌー(丸木舟)に乗って列島に到達したと思われる縄文人も当然ポリネシアンのDNAと文化を受け継いでおり、従って女性が上に立つことに違和感を持たないのが正常だとすら言えましょう。

本稿は9月2日(土)に放送された「世界ふしぎ発見」「イースター島モアイ全タイプコンプリート!」(TBS)に触発されて書いた論考ですが、我らが東の果ての親戚(ラパ・ヌイ人)からも「愛子天皇を戴くべし」と教えられた気がしたのです。  

文責:京都のS

2 件のコメント

    京都のS(サタンのSでも飼い慣らすし)

    2023年9月10日

     ダダ様、ありがとうございます。男系カルトは「時代の空気」に飲まれやすいという意味では極めて日本的だと言えますよ。織豊期~江戸期の朱子学的男系主義が古代~中世の双系主義を駆逐し、明治期のキリスト教的男尊女卑が対外戦争の時代には都合が良く、戦後はGHQによる武装解除への腹立たしさを統一教会的な男尊女卑の方向へのみ開放し、家庭内の諸問題を全て女性に押し付けたまま男性は社畜として経済発展に邁進したわけです。そんな状態をグローバル経済で勝てなくなった後も続けたがっているわけです。こういう矛盾を改めたくないカルト連中はグローバリスト(安倍晋三…)であろうとケインジアン(藤井聡…)であろうと、保守でも右派でもないと断言できます。三島由紀夫なら「口をきく気にもなれな」いと言うでしょうね。

    ダダ

    2023年9月10日

    面白かったです(*^-^*)
    女性が精神的支柱として認められていた。私もそう思います。
    これは歴史が醸成してきたもので、だからこそ女性天皇を国民が支持するのでしょう。
    男系カルトは女性皇族どころか天照大御神も否定するので異常すぎます。

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