【論破祭り】倉山よ!誤記が目立つ!天皇の業績くらいちゃんと正しく書け!

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公論サポーター東海支部 L.Kさんより、
今週号SPA!(2023年10月10日・17日合併号P46~47)掲載。
「倉山満の言論ストロングスタイルvol.209」の論破です。
以下本文

SPA! 今週号で倉山満がまた皇室について書いています。
いまだに「皇室史学者」を名乗っていますが、一体誰に認められてそう自称しているのでしょうね。

まず冒頭で、9月27日産経新聞に掲載された皇位継承問題の記事に触れています。
自民党・萩生田政調会長のインタビューが元になったものですが、これを読んで倉山は、岸田首相が、男系継承維持に向けた議論促進を萩生田氏に促したと捉えたようです。

根拠として「既に岸田首相は『女系天皇容認以外の方法を模索する』と明言している」とのことですが、
それ、令和3年の党総裁選時(まだ首相にもなる前)のものでしょう。
古いね~、情報が。

今回、萩生田氏が岸田首相から「安定した皇位継承策の『見直し』作業を『急が』なければならないという問題意識」を示された、
とインタビューで答えているのを読んでいないのでしょうか?

「見直し」といっているのに、何で首相にもなる前の考えを維持していると思えるんでしょう?
そして、男系派にいわせれば「悠仁さまがご健在にも拘わらず」、なぜ岸田首相が「急いで」いるのか、考えようとはしないのでしょうか?

首相になって、皇籍取得の意思ある旧宮家子孫などいないという実態も把握したでしょうし、旧宮家養子案は憲法違反であることも今ではもうわかっているはずです。
責任ある立場なら、旧民主党の「埋蔵金」デマと同様の「旧宮家子孫」デマで、皇室を消滅の危機に陥らせる訳にはいかないと思って当然です。

今回の動きは、「愛子皇太子」実現を望む8割の国民にとって、予断を許さずも期待を持って後押しできるものと思います。

続いて本文全体としては、皇位継承問題を論じる際に必要な古代史の知識として、第52代嵯峨天皇を取り上げています。

しかし、

・次代の淳和天皇が実施した『令義解』の編纂を嵯峨天皇の業績としている
・最澄・空海の遣唐使派遣は804年(桓武天皇の時代)にも関わらず、「嵯峨天皇の御世に遣唐使として留学」と記述している

といった、

ふざけているのかと思うレベルの誤記が目立ちます。

他にも、上皇時代に重なっているだけで、最後の遣唐使に関与したかのように書いているし、
挙げ句は嵯峨天皇以降300年以上死刑が実施されなかったことを引き合いに、現代のEUの死刑制度批判に無意味なマウントを取る始末です。
今の日本では死刑が復活しているのに、過去の一時期廃止されたことが何の反論になるのでしょうか?

(大体、倉山は死刑廃止論者なのか?
廃止論者でもないのに、マウント取りたいばかりに死刑廃止で張り合ってしまった、なんて間抜けな態度はさすがに取らないと思いますが、さすがにねえ・・・。
(・ω・)つ https://office-kurayama.co.jp/?p=2122 )

倉山が嵯峨天皇を「世界史最高の君主」と誉めそやす理由は容易に推測できます。
嵯峨天皇は、
皇位継承にシナ男系主義が持ち込まれる黎明期の天皇で、
律令を「解釈改憲」する格式をまとめ、
男系主義の中で藤原氏との姻戚関係を深め
(、それが後々皇位継承に干渉されるほど皇室の自由が圧迫されるきっかけを作り)、
さらには50人もの子供を儲けた、男系カルトにとっては「理想的」な人物です。

一方で、薬子の変を迅速に鎮圧したり、寛容な態度で比較的穏やかな治世をもたらした等の確かな功績もあります。

その功績で嵯峨天皇をイメージアップすれば、それに絡めて

・男系原理主義
・解釈改憲
・皇室の方々のご意向無視
・種馬扱い

という自分の皇室論にも説得力を持たせられると思っているのでしょう。

ですが、嵯峨天皇の功績と現代の皇位継承問題は、全く関係の無い話です。

嵯峨天皇を盾にすればごまかせると思っているところが馬鹿らしいし、

何よりも、「皇室史学者」などと名乗る前に、天皇の業績くらいちゃんと正しく書け!

5 件のコメント

    urikani

    2023年10月6日

    L.Kさん、お見事です!
    カッコイイ〜(*´>ω<`*)
    くらやまんカッチョワリー(・∀・)

    mantokun

    2023年10月5日

    L.K.さん、毎回本当に素晴らしいです。しかし…今回も呆れるのが、L.K.さんが指摘された

    >次代の淳和天皇が実施した『令義解』の編纂を嵯峨天皇の業績としている
    ・最澄・空海の遣唐使派遣は804年(桓武天皇の時代)にも関わらず、「嵯峨天皇の御世に遣唐使として留学」と記述している

    などの箇所で、これも完全に「校閲が仕事していない」と言われる事態です。
    確か小林先生は、ゴー宣で「自称被害者」と書いたら校閲から指摘が入ったとおっしゃっていたと記憶していますが、それなら、「SPA!」誌は校閲自体は行っているはず。
    では、なぜ倉山満氏の連載記事だけ、まるで完全ノーチェックで、筆者が書いたままのような適当な文章を掲載しているんでしょうか。

    単純な事実関係を間違えたまま雑誌や書籍を発行するなんて、はっきり言って編集と校正の恥以外の何ものでもないし、読者を馬鹿にしています。
    それでもあえて原文のまま掲載しているのなら、「内容に一部事実と異なる記載がありますが、筆者の強い意向のもと原文を掲載しています。」などと編集部で注を付けてしかるべきです。

    まさか、どこかの男系固執勢力から、倉山氏の文章に手を入れることはまかりならんという指令でも出てるとか?(妄想)
    とにかく、ゴー宣の内容には校閲の指摘がよく入るようなのに(これはファンからすると腹立たしいのですが、校閲なら立場上仕方ないかな…と同情もしています)、倉山氏の言論ストロングスタイルだけはなぜか常にスルー、ノーチェックみたいな扱いなのが不思議で仕方ありません。
    もしかして「わざわざ校閲の手間なんかかけたくない」と編集部から見放されてるのか?とさえ思えてきます。

    神奈川のY

    2023年10月5日

    大人しく頭下げてモノホンの識者に学んだらどうかと思いました。謝ったら○ぬ病なのでしょうか、メシのタネにしすぎて
    知識と良識、ハートをどこかに落としたのですね、カワウソウに。

    サトル

    2023年10月5日

    L.kさん
    お見事ですm(_ _)m
    ライジングコメント欄にて「絶望的な○カ」と倉山をコメントしましたが、やはり……ですね。

    個人的には「新しく売りたい著書」の為……と確信しました。
    あげればキリがないのですが、「武士の台頭」が、どのような時代背景があるのか?(それは、死刑廃止?や土地(税収))や「令外の官」の設立や、「解釈」等)?

    また「どのような事態を引き起こしたか?」も考察されていません(念のため書きますが、倉山のように「断罪」はしません、当たり前ですが)。

    細かい指摘は(まだまだ、あるでしょうが)、さすがです。スピードも。

    個人的には、「倉山の文面から滲む、悪臭」には、素早く反応するようになりました。嬉しくないですが。

    突撃一番

    2023年10月5日

    俺んち田舎だから、まだSPAが入荷してないのよ・・・(泣)
    ゴー宣も早く読みたいのに。

    それはそうと、嵯峨天皇が50人も子供をもうけられたのも、側室制度のおかげだろうに。

    倉山も頭バクハツしてるね。
    「皇室史学者」という肩書は、もう「イジメの標的にしてください!」って言ってるようなもんじゃん。

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