10/28の産経新聞朝刊の産経抄で、かなりの批判にさらされて以来、「皇位継承問題」を扱う紙面は、多少トーンダウンしてきました(読者のメディアリテラシーは、多少影響しているはず)。その産経新聞が、11/11の産経抄で、多少「皇位継承問題」に触れてきました(実際には、岸田批判の中で、皇位継承問題に少し触れています)。
保守層引き付けのため、憲法改正や安定的な皇位継承策も強調してきた。
その記事に対して、意見・コメントを送られたという報告が当サイトに寄せられましたので、報告していきます。
『11/11付「産経抄」への感想です。』
「岸田首相は菅直人氏を反面教師にして」
との記事を読みました。
一点、気になったことがあります。
「保守層引き付けのため、憲法改正や安定的な皇位継承策も強調してきた」
とありました。
今の自称保守層が主張する「男系固執論」は、「安定的な皇位継承」策とはならないのですよ!!
つまり、岸田首相が保守層など気にして来なかったか、安定的な皇位継承策を強調してこなかったか、どちらかになるのです。
産経新聞さま、嘘を書くのは、さすがにやめましょう。
公器として。
住所
名前
(ただしさん)
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「自称保守層」、これはなかなかうまい言い方です。このキーワードを当てはめると、ただしさん言うように、この一文は欺瞞だらけで、「男系固執論」と「安定的な皇位継承策」は両立しないはずなのに、自称保守派を立てるということに、なってしまいますよね(こういうところが、産経新聞の油断ならないところ)。自分の場合は、この部分やや好意的にとりまして、本来の保守層の考え方ならば、必然的に「皇位の安定継承を望む」と、やや褒め殺し的な書き方をしました。どちらにしても、産経新聞にこういう意見が寄せられ続けると、やはり自分たちの論調には、注意を払わなくては、なりませんね(これからも、しっかり見てますよ~)(基礎医学研究者)。
11/11 朝刊に掲載された産経抄、2面などへの意見・コメント
産経新聞さま
11/11に掲載されました「産経抄」、2面(総合面)の「皇位継承新組織トップは麻生氏」、および12面、22面の「皇室ウイークリー」を読ませていただきました。いずれも、署名記事ではありませんが、「皇室ウイークリー」は、天皇皇后両陛下と愛子さまが皇居・東御苑の記念会を訪れた際のご様子、秋篠宮ご夫妻の農林水産祭ご視察のご様子、陛下が勲章受賞者の塩野七生さんと「水道橋」の話でニコッとされた様子、そして佳子さまのペルーでの手話でご交流の様子など、「皇室」に寄り添ったよい記事でした。
また、2面の「皇位継承新組織トップは麻生氏」は、自民党に設置される新組織の名称が「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」と決定された会見の内容を伝え、「皇位の安定継承」への議論を加速させようとする試みであることは、わかりました。ただ、「旧皇族の男系男子の皇族復帰案を軸に、党としての見解を取りまとめる」という部分、および森山総務会長の「いつまでにということより、熟議をして国会としてどうまとめていくかが大事だ」という部分は、失礼ながら他の全国紙では強調されていなかったので、少し恣意的なものを感じました。
そして、産経抄。今回は10/28の産経抄とは異なり、「皇位継承」に関することで、「男系継承が皇室の歴史」とか「女系継承は左翼的(さらには、皇室破壊につながる)」などの表現は姿を消し、「保守層引き付けのため、憲法改正や安定的な皇位継承策も強調してきた」という表現に抑えられたのは、悪くない書き方でした。私見では、保守層とは、日本国柄を意識しつつ、その時々の状況に柔軟に対応できる心のゆとりを持った層だと思いまして、そのような方々は、必然的に「皇室の存続」を願うと思います。憲法改正というのも、日本の国柄に合わせて改正される方が、健全だと思います。今回の産経抄は、岸田首相の政策に辛口の論評をしていますが、そこについては「社」の意見もあるので、特には問いません。ただ、最後の「政治家は歴史法廷の被告」については、主語を置き換えると、みなさま、全国紙の新聞社にも当てはまることなので、どうぞ「論調」にぺテンのないよう、お願い申し上げます(それは、読者としてみています)。一方、今後の報道に「社会の公器」としての期待をしております。
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(基礎医学研究者)