裸の番人、裸の皇室史学者(前編)

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「『法の番人』である内閣法制局の木村第一部長様が、『旧皇族の男系男子孫(原文ママ)』を合憲とお認めくだされたぞ~!」

と、虎の威を借りてはしゃぎ倒すのが主な論旨である今回の「ストロングスタイル(vol.213)」ですが、法制局の化けの皮を倉山が自分で見事に剥がしてくれたのは、ありがたい事です。

木村は、「国民を、家柄・血統によって待遇の別を設ける法律を制定しても、憲法が禁止する門地による差別には該当しません!」と宣言したも同然ですからね。

倉山が「『憲法の番人』とまで評され…その権威は高い」とまで全幅の信頼を置いている筈の内閣法制局が、ここまで露骨に矛盾する答弁をやってしまった事は、どうやら倉山本人にとってもフォローし切れなかったらしく、「専門的には一部にあやういところもあった」というホンネまで曝露しちゃってます。

「一部」が具体的にどの部分を指して言ってるのかはわからんが。

大体、「自称・皇室史学者」でしかない倉山満に「論理を補完」してもらわないと、論理的に整合性の取れた答弁すら出来ないという事が明らかになっちゃったという事は、その時点でもはや「法の番人」と呼べるような権威も能力も、失墜してるという事じゃね~のかい??

素人のフォローを必要とするような国家機関の発言に、説得力なんかそもそも期待できますか??

これはもう、愛子様サイトの投稿ブログでも何回も主張してる事なんだけど、

権力者に憲法を「守らせる」事も、国民の責任だよ

俺は同意しないが、曲がりなりにも我々は憲法上の「主権者」という事にはなってるんだから。

「内閣法制局が言ってるから正しいんだ」みたいに、権力者にすぐ脳味噌を丸投げするような人は、主権はおろか、参政権も言論の自由も、放棄したも同然なんだよ。

自分の頭で判断しない者が何かの政策を批判したり、政治家を自分で選ぶなんて、滑稽な姿でしかないだろ。

文責 北海道 突撃一番

3 件のコメント

    SSKA

    2023年11月28日

    改めて憲法の要請と言う文言とそれを正しいと主張する連中の疚しさに徹底的に疑いを持った方が良いと考えます。
    2条に応えるべく旧宮家系国民に対し例外的な待遇を与えると言う特別措置を講ずる為に14条(差別禁止)や11条(基本的人権)に違反しても良いとか、彼等やその子孫が1条の国民統合の象徴たる立場を満たせるかがそもそも疑わしい(よって2条や他の条文も実は成り立たない)とか、規定された法体系そのものを根底から破壊した上で天皇の権威にすら傷を付けようとする愚行に本人達は一切気付いていないようです。
    憲法が自身を毀損するような「要請」を与える訳なんてどう考えてもないので結局政府自民党や法制局、男系派のような「一国民」に過ぎない者達が「憲法がこう言ってるから」とまるで詐欺師のようにでっち上げて権威主義的に他の国民や皇室を従わせようとしているだけですから傲慢以外の何物でもありません。
    民主主義や国民主権自体、皇室と共に憲法によって規定された概念でもあるのに、その根本規範すら越えられると思い上がった連中の実体がこれなんでしょう。
    男系男子原則が歴史的にも憲法の上位概念だと彼等は思いこみたいようですが具体化すればする程、現実社会との齟齬を来たし皇統議論に混乱をもたらしましたし、国家の運営規範としての憲法の方が(9条等一部を除くとして)現実主義を伴っている事実が顕在化し立憲主義に徹しつつ時代の流れに合わせようとする天皇陛下や皇室の姿勢が正しいとする結果になっているとも言えると思います。

    基礎医学研究者

    2023年11月28日

    (編集者からの割り込みコメント)ストロングスタイルvol.231への反論、ありがとうございます。突撃さんいわれるように、この答弁や自民党新組織の初会合を受けて、やはり調子づいた奴がでてきた、典型的なパターンでしたよね。でも なるほど。内閣法制局への倉山のセリフに対しての解釈は、突撃さんのような見方もあるのですね。自分はストレートに、「何、えらそうに上から目線で論評しているんだ~。”あやういところが少しあった”の中身は知らないケド」。という感じでしたので。

    京都のS(サタンのSでも飼い慣らすし)

    2023年11月28日

     それが男系派のメンタリティーです。「内閣法制局が言ってるから正しいんだ」も「皇室典範が決めてるから正しいんだ」も同じです。

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