【ミニ講演会感想】日本国民統合の象徴を全く理解できない男系派

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先日行われた高森明勅先生のミニ講演会「皇位継承問題の現在地」に参加した方の感想が届いています。

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高森師範の皇室研究の原点が三島由紀夫の市谷駐屯地での割腹自殺にあるとのお話から始まり、マイクなしでの抑揚あるお声でユーモアを交えながらお話しくださり、とても楽しく勉強になりました

僕が印象に残ったのは、上皇陛下が憲法第一章第一条にある
「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。」
この中の
①日本国の象徴
②日本国民統合の象徴
この二つを明確に分けて考えていらっしゃったということです。

①日本国の象徴だけを表現するのであれば、単純に国事行為を行っていれば良いけれども
②日本国民統合の象徴を表現するには、弱者であったり被差別者であったり被災者であったりを含む、全ての国民に寄り添う姿を全ての国民の目に見える形で表現し続けることが必要であり、それを実践し続けてくださったのが上皇陛下であり、今上陛下もそれを引き継がれているということでした。

いわゆる男系派は、この②日本国民統合の象徴であり続けられた上皇陛下のお姿を全く理解できないからこそ、天皇陛下を都合の良いロボットや染色体の運搬者としてしか捉えられず、生前退位に反対したり女系天皇に反対したりできるということが良くわかりました。

東京都 モリ

1 件のコメント

    基礎医学研究者

    2023年11月29日

    興味深く読ませていただきました。高森先生の講演で、憲法で、天皇を日本国の象徴と日本国民統合の象徴と分けていることの意味について説明されている、という部分は斬新ですね。モリさんの説明は結構しっくりしまして、前者は観念的で、後者は哲学使って申し訳ありませんが、ハイデッカーいうところの「現存在(ダーザイン)」ですね。私たちは、やはり国民とともにある天皇陛下を敬愛しているのに対し、結局のところ男系派は「保守」とかいいながら、観念でとらえているから、天皇はロボットでよいとか、挙句の果てには、伝統のYといえてしまうのか~!いや、よくわかりました。

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