「NEWSポストセブン」の記事です。
悠仁さまの「トンボ論文」が話題 共同執筆者は“秋篠宮家が召し抱えた研究者”、「推薦入試を見据えた実績作り」との指摘も
https://www.news-postseven.com/archives/20231222_1929471.html?DETAIL
実はこの記事、当サイトへのコメントなどより気づいた方もおられたようですが、今週号(1月4日、11日号)の女性セブン「悠仁さま(17)ご執筆「トンボ論文」共著者は秋篠宮家が「召し抱えた研究者」だった。」からの、転載です(しかも、雑誌では、昨日紹介しました「愛子さまの記事」のすぐ次のページに載せる、という意図がよくわからず)。
同じような傾向は、少し前に発売された「女性自身」にも見られたのですが、まさか、「一方を持ち上げ、一方を下げるというやり方が、両論併記だと思っているのではないだろうな!?」と言いたくなります。
(ここからは、自分の意見です)
この記事の意図は、私見では「余計な勘繰り」以外の何物でもありません。特に、この記事の宮内庁関係者という怪しい人の談話は、そうでしょう。ただ、その記事の意図とは別に、前半の皇室記者の談話は、悠仁さまがトンボという生物に興味をもち、自分の周辺の環境を使って観察研究されたことが、素朴に伝わってきました。また、この記事の唯一の収穫は、悠仁さまの論文の正式なタイトルが示されたことです。
「赤坂御用地のトンボ相 ─多様な環境と人の手による維持管理─」国立科学博物館が出版する学術出版物『国立科学博物館研究報告A類(動物学)(Bull. Natl. Mus. Nat. Sci., Ser. A, 49(4), pp. 129–153, November 22, 2023)
・Bull(Bulletin:紀要)と書かれているので、一般的には”査読付き”論文ではないと思います。論文は日本語で書かれていますが、とはいっても要旨(abstruct)は英語なので、外国人にも検索は可能です。
・記事では、やたらと悠仁さまのオーサーシップのことを指摘していますが、正直、論文作業を経験している者にとっては、論文はファースト・オーサーが一人で全部書くもの、と単純にはいえません。特に初学者でしたら、指導的な共著者がつくのは、ものすごく特殊なことではない、と思いますが(なお、いわゆるcorresponding author(責任著者)は、ラストの国立科学博物館の清拓哉氏なので、論文のqualityには当然注意を払うでしょう)。
・自分はこの分野の人間ではないので、きちんと読めていませんが、研究方法は、「目視できたトンボ類をデジタルカメラで撮影し,種の同定を行った他,採集,目視による記録を行った。場合によっては(新種同定のため)、標本を作製した」とあるので、ものすごいサポートは必要としない観察研究でしょう。自分はむしろ、シンプルに東京という大都会にあって、赤坂御用地の中にこのような多様な生態系があることに、結構興味を持ちました(あと、国民としては、赤坂御用地の中の自然の写真がきれいだったのに、感激(´艸`)
ご参考までに
ナビゲート 「愛子天皇への道」サイト編集長 基礎医学研究者
4 件のコメント
基礎医学研究者
2023年12月23日
>L.Kさん
コメントありがとうございました。いや、昨日の今日で同じ雑誌に掲載された記事の評価がこんなに変わるのか~ρ( ̄ε ̄。)という感じに思う人もいるかもしれませんが、是々非々の立場とは、こういうものです(余談ですが、同じ図式はSPA!にもありまして、「ゴーマニズム宣言」と「言論ストロングスタイルでは、評価が180°変わりますよね( ̄ー ̄)ニヤリ)。
で、まったくL.Kさんのおっしゃる通り、こういう出し方をしないと雑誌の売り上げが落ちるのか?と、勘繰りたくなります。さらにいうと、こういう出し方は結局のところ、女性誌の読者が求めている、ということになってしまい、何か”民度”のような話になって良い気がしません(自分、購読層の中心である女性を舐めている気がしてならない(# ゚Д゚)。僕らの周りに、そうでない女性が確実にいることを知っている分、なおさら)。
それから、悠仁さまの論文に関することについては、どういたしまして。いや、あの社会部記者や宮内庁関係者もどこで聞きかじったかは知りませんが、見方が非常に表面的で、論文を出された意図にまで、ゲ〇の勘繰りをするのには、まいった。なお、自分きちんと調べていないので推測なのですが、宮内庁は、悠仁さまの論文がpublishされたときに、記者会見(いわゆるプレスリリース)でもしたのでしょうか?もしそうなら、私たちの業界の慣例からいっても意識的に広報活動をしていることにはなりますが、おそらくそんなことをしているとは思えないですけどね、私見では。
L.K
2023年12月23日
公正な姿勢で批判をしていただき、ありがとうございます。
「愛子天皇」の記事を載せていると賛美しますが、必ずと言っていいほどアンチ秋篠宮家記事も同時に載るので、正直複雑な思いをしていました。
天皇ご一家と秋篠宮家は決して対立構造にあるものではないのに、両方を立てることがどうしてできないのか。日本人の民度が問われる問題だと思います。
論文の読み方を解説していただき、とても参考になります。
記事に出てくる自称・社会部記者のポンコツぶりが鮮明になりますね。
絶滅危惧種も含まれる赤坂御用地の生態が明らかになることは、純粋に学術的には貴重な情報になるんじゃないかと思います。
何でこんな風に貶されなきゃならないのか。この記事を載せた連中の心の醜さが透けて見えます。
基礎医学研究者
2023年12月23日
(編集者からの割り込みコメント)なるほど~やっぱりそうなんですね(# ゚Д゚)。女性自身は号をまたいでいましたが、女性セブンのこれには、正直がっかりしていました。
で、京都のSさんの最後の一文には、激しく同意です。
京都のS(サタンのSでも飼い慣らすし)
2023年12月23日
愛子様アゲと秋篠宮家サゲをセットにすれば左派にウケが良く、伝統的(笑)な左右対立において右派(男系派)の逆サイドに居ると主張でき、男系派が奇異の目で見られ始めた世相にあっては目敏いと言えます。しかしながら、このような編集方針の変更は商売的な成功のために右派から左派に乗り換えただけであり、真正保守のナショナリストから見れば「どっちもどっち」でしかありません。つまり徒に根本的な解決を遠ざける行為ですから、「マスコミ禍」の一種と言えましょう。
マスコミ全社には「尊皇家を気取るなら全ての皇族方に寄り添え!そして継承問題は女系公認を正面に据えよ!」と言いたいです。