毎日新聞「考・皇室 深まる危機」続報①に対する反応(基礎医学研究者)

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昨日、毎日新聞に連載されている「考・皇室 深まる危機」の記事の続報を紹介しました。

まだ、紙面には出ておらずで、ふえいさん同様、「毎日新聞を後押しするために意見・コメントを!」と呼びかけたのですが、自分自身も意見・コメントを送りましたので、紹介します。


23日に配信された「考・皇室 深まる危機」に関して

毎日新聞さま
12/23にデジタル配信されました、山田奈緒記者による「考・皇室 深まる危機。進まぬ皇位継承議論 元宮内庁長官の憂い「危機的状況」」の特集記事を、興味深く読ませていただきました。本連載は、「皇室の危機」という命題を、基本的には外していないと思います。今回、山田記者がインタビューされた元宮内庁長官の羽毛田氏の指摘は、実に的確でした。
「宮内庁の役割は、皇室を支えるだけではなく、自らが考える課題(といいいながらも、皇室の意向を反映した課題)を適時、政府に伝えていくこともある」というのは、現在の宮内庁職員に是非伝わってほしい内容、と思いました。それから、羽毛田氏を通じて、これほど「皇位の安定継承」が重要で喫緊の課題ということが整理されているのも見事で、是非国会議員(特に自民党)に、伝えたくなる内容だと、自分は思いました。さらに何といっても目を惹いたのは、羽毛田氏の以下の言及。すなわち、「私たちが忙しい生活の中で忘れてしまいそうな「大切さ」を、公平無私な行動で示してくださる。ともすれば自己中心主義に流れてしまうような世の中で、象徴天皇の存在は社会の安定を助けてくれる。それが私の思う皇室がある意義です。」これこそが、国民が本来素朴に感じている「皇室の敬愛」につながるものであり、愛子さまが天皇になることに賛成している、8割の国民に伝えたい内容だと、やはり思います(自分自身は、この一言に感激しました)。
 ところで、以上のように“全体としては良い記事”というのが率直な感想なのですが、1つだけ指摘したいことがあります。それは、最初の一文「皇位は男系のみによって継承されてきた」というのは、少し安易なのではないでしょうか?実際この表現を使っている媒体は多く散見されます。しかし、毎日新聞さまのように、皇位継承問題をよく理解し、しかも皇室に寄り添った記事を継続的に掲載されている新聞社さまならば、もう少し表現の仕方に工夫があってもよかったのでは?例えば、“皇位の「男系継承」は、皇室の歴史全体から見たら、明治以後100年という短い時代の継承概念であるが、皇室はその継承を余儀なくされてきた。」”というような表現はいかがでしょうか?ぜひ、ご一考いただければ、幸いでございます。
 ともあれ、毎日新聞さまの「考・皇室 深まる危機」は非常に読みごたえのある連載記事ですので、次回にも期待します。

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