毎日新聞「考・皇室 深まる危機」続報②に対する反応(ゴロンさん)

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本日、毎日新聞に連載されている「考・皇室 深まる危機」の記事の続報を紹介しました。

実は、【速報】の段階では、まだ紙面には掲載されていない旨、記したのですが、本日(12/28)朝刊に、今回の記事が掲載されました(電子版を少しスリムにしております)。毎日新聞を後押しするために意見・コメントを!」と呼びかけたのですが、それにさっそく応えてくださった方がいらっしゃいましたので、以下、紹介していきます(`・ω・´)ゞ


【ゴロンさん】
元最高裁判事、園部逸夫氏へのインタビュー記事、興味深く読みました。「天皇のために死ね」と教わり、その後の手のひら返しの教えを受け、自ら皇室制度の研究もされた園部氏の経験からは、皇室が無くなっても日本は何も変わらないと考えるのも仕方がないことなのかもしれません。しかしながら、私は、千年以上に渡る権威と権力を分離した統治があってこそ、日本社会の安定性は保たれてきたと思っています。もしも日本が共和制にでもなり、権威と権力を持つような大統領が登場すれば、個が未熟なこの国は容易に全体主義国家になり得るのではないかと危惧してしまいます。
 天皇の権威は、公民である私たちの信頼と尊敬で支えられているので、私たちが、その心を持たなければ、存在し得ません。園部氏も述べているように、天皇を必要であると思うのなら、関心を持って維持、継続のために議論しなければいけないと思います。
 本記事でも一部同様な内容が記載されていましたが、今年10月に、Yahooニュースで、園部氏の「女性、女系天皇を認めるべき」 皇室典範改正、進まぬ議論に提言」という記事が掲載されていました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/acaddbc405c7c1bb7e6cd80f461fe388fcae4bf1
 これは安定的な皇位継承の議論への最高の提言だと思います。
(1)皇位継承資格を女性・女系に広げる、(2)皇位継承順位は直系を優先する、(3)兄弟姉妹では長子を優先する、という2005年の報告書の結論に従い、「愛子皇太子」が誕生することになれば、国民の皇室への関心を高めるために、これ以上ない方策だと思います。
 一方、仮に、令和の有識者会議の提案のように、完全な一般国民である旧宮家の男系男子を養子として皇籍を取得させるなどという、非常識な制度がまかり通るのであれば、国民の皇室への関心は高まるどころか、むしろ、皇室を無くしてしまえという方向に向かうと思います。
 園部氏が「皇室のこれからについて議論が進まないのは社会全体の問題です。」とまとめたことは、全くその通りだと思います。国会議員に、本当の意味で、安定的な皇位継承についての議論を促すために、国民が声を上げなければならないと思います。
 貴社も、国民の声を国会議員に届ける後押しをするような記事(例えば、2005年と令和の二つの有識者会議の結論の賛否アンケート等)を掲載して頂きたいと思います。
 なお、先日の投稿でも記載しましたが、記事冒頭の「皇位は男系のみによって継承されていた。」という山田記者の認識は、現在、否定されています(参考:日本史学における古代の女性天皇をめぐる最新の研究状況(高森明勅氏公式サイトより)
https://www.a-takamori.com/post/20220824)。
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先駆けで、大変ご苦労さまでございました。まず、ここで「毎日新聞さま」に若干の謝罪、および御礼を述べます。ゴロンさんが読まれた電子版の速報版では「皇位は男系のみによって継承されていた。」という一文が含まれていましたので、最後のゴロンさんの意見・コメントはこのようになってしまったのですが、本日(12/28)の朝刊に掲載された記事(羽毛田氏のインタビュー記事)には、該当部分は表現されておりません。これは、手前味噌ながら、読者の意見コメントを毎日新聞さんはきちんと受け止められた、と愚考しております(さすが、毎日新聞さま、と自分は思いました)。そして、ゴロンさんも言われるように、第2回目として園部逸夫氏を取り上げられたのは、非常に適切な、最高の人選と思った次第です(基礎医学研究者)。

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