第16章「森友学園とアナクロ極右」 その後(P212)
「保守カルト・アナクロ極右」の思考・行動パターンの典型例が示されています。
最近の政界・言論界をみても、
(1)まず「権力者」が出てくる
(2)権力の「おこぼれ」にあずかろうとする取り巻きが現れて親衛隊になる
(3)権力に勢いがつくと、我がもの顔の行動をとりはじめる
(4)反論・異論には耳を傾けなくなり、お友達で固まってカルト化する
のパターンを体現する勢力が見られました。
その勢いが独裁までいかずに瓦解したのを見ると、まだ日本は健全さを残しているとも感じます。
ただ、今までに垂れ流された情報量から、特定の説に慣性力がついて流布しているものがあります。
それが「皇位継承の男系男子限定」です。
よく理解していないままに、よく耳にするから何となくそうなのかなと思っている人も多いのではないでしょうか。
「愛子天皇論」が世に出たことを契機として、軌道修正する機運が高まることを願います。
1 件のコメント
基礎医学研究者
2024年1月10日
(編集者からの割り込みコメント)結論部分、実は私の周りに聞いた感想は、少し異なります。日頃、皇室に関心がない方は、男系継承のことをほとんど知りません(だから、次の天皇は「愛子さま」と思っている人が多い・「なんとなく愛子さま」ということです)。でもH.Oさんが言われる話でわかるのは、ちょっと政治問題に関心のある人は、「皇統問題」って右寄りの人がガンガンいっているので、皇位継承は男系男子が正当という「なんとなく男系」が多いように思う次第です。