文藝春秋1月号の皇室記事に関する感想①(基礎医学研究者)

Post's thumbnail

先月、当サイトでは、文藝春秋1月号(2023年12月8日発売)に掲載された、雅子さま還暦「内なる戦いの30年」について、紹介しました。

この記事については、2月号を見ても反響がよくわからなかったのですが、実は私、この記事に関する感想を編集部に送っておりましたので、以下に要約して示します。


全体としては、関係者にしっかり取材され、雅子さまや天皇陛下に寄り添った良い記事でした。雅子さまが、最近は適応障害とうまく付き合い、公務をなされていることが印象的でした。また、雅子さまが仕事に生きる女性で自己実現を望まれていた、という部分はもちろんあるでしょう。ただそのことと、「(陛下のために)何人でも生みたい」と言われていたことは、決して矛盾しません(今回の記事は、そのことを良く示していたと思います)。しかし、そのような両陛下の“思い”を踏みにじるような形で「人権侵害」が行われてきた、という事実には、国民としてきちんと向き合わなければならない、とさらに感じました。

ところで、本記事はよく取材されていると私見では思いますが、1つ気になることがあります。それは、この論調ですと、まるで上皇陛下が世論に押されて、雅子さまや天皇陛下に「お世継ぎ」のプレッシャーを与えているかのような印象を受けますが、その認識は本当に正しいのでしょうか?はっきり言わせてもらうと、皇族を支えるはずの宮内庁や暖かい目で見守ればよかったマスコミこそが、プレッシャーの原因と思います。

最後に、私たち国民が雅子さまのご苦労を慮るのならば、「因習」を排除して「皇位の安定継承」を実現することこそが、結局のところ「皇室」の方々を幸福にすることにつながる、と強く思う次第です。
(基礎医学研究者)

2 件のコメント

    基礎医学研究者

    2024年1月17日

    >チコリさん
    いや、どういたしまして。総合誌への感想も、基本は新聞と同じだと思います。特に、文藝春秋はやや衰えたとはいえ、HANADA、WILL、正論などとは格が違うので(20万部くらいは売れているのと、読んでいる層がそれなりに各界に影響力を持つ層なので)、ここが皇室の記事を取り上げてくれること、皇室の記事の意見紹介をしてくれる効果は、大きいと思います。
     あと、この記事の感想については、まったくその通りですね。私たち国民と同じ、ということは無理でも、今の状態を変えていかないと、「皇室」の方々が気の毒すぎると、自分も思います。

    チコリ

    2024年1月17日

    記事に対する感想、大切ですね。
    ありがとうございます。
    言論の自由のない皇室の方が、ただただ、お気の毒でなりません。

コメントはこちらから

全ての項目に入力が必須となります。メールアドレスはサイト上には表示されません。

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。