「正直なウソつき」の、『嘘だらけ』古代史語録⑫

Post's thumbnail

【終章②】
(以下、前回⑪部分再掲)

●女系論者は、「(臣下の身分から天皇になった)醍醐天皇の事例は先例にならず」と言っておきながら、歴史上一度もない女系継承を推進するのは矛盾である。(p256~259)
~倉山満『嘘だらけの日本古代史』 終章より~

○反論その2

何より、そんな「先例」を現代に当てはめてしまえば、国民の間に血統による差別を生んでしまうからこそ「旧宮家子孫の皇籍取得」なんか、実現させてはいけないんですよ。

大体、竹田恒泰ですら自白しているように、皇籍取得の意志を持つ旧宮家子孫なんか存在しない、じゃないですか。

そうである以上、いくら「三顧の礼」をもって当事者にお願いしたところで、本人の意志に反して、渋々人権を捨てさせる事に変わりはないんだから、出てくる結果は「ゆるやかな拉致」と同じです。

国民分断という愚行を皇室に強いる事で、「天皇こそが、差別の元凶である」という既成事実を作ってしまうぐらいなら、

そんな「先例」なんか、採用しなさんなよ。

旧宮家子孫を拉致皇族にする事と、愛子様及びその直系子孫が皇位を受け継ぐ事と、一体どちらが【国民と皇室との信頼関係】を破壊せずに済むのか、いい大人ならちょっと考えればわかる話でしょ??

「現代社会の価値観に照らし合わせて、本当に妥当な政策か否か?」という視点も、少しは持ったらどうだ?

文責 北海道 突撃一番

5 件のコメント

    SSKA

    2024年1月19日

    男系主義は勝利や生存の為の合理的思考を放棄し、非現実の夢想に引き籠る負け犬の思想ですね。
    古代の先人の例を見ても国家を守る意思が無ければ幾ら血統なんて残しても何の意味も無いのが良く分かりますし、現皇室もそれを受け継いでいるのだと思います。
    戦争でも非戦時でも男女が参加する以上、皇室も例外では無いというのが上皇陛下の御意思であるのは明確ですし狭量な人間が阻んだところで将来に向けて何も生まれる事はありません。
    戦で大敗した後の唐との文化競争の中で見栄を張る為に大分起源を盛った書紀の記述は、その時代の対外関係からの心理状態を知る史料とはなり得ても真実は追えませんし、全く情勢が異なる現在の人間がその価値観まで真似する必要はありません。
    手前勝手な自滅思想に酔いながら真っ当な考えで生きる皇室や国民を巻き込まないで頂きたいです。

    突撃一番

    2024年1月18日

    皆さん、コメントありがとうございます!

    何かと倉山が模範にすべし、と大絶賛したがるのがこの平安時代ですが、今度の大河ドラマ『光る君へ』を見てれば、宮廷の中にも男尊女卑がアタリマエのように根付いていた事は伺えます。

    天皇は側室を沢山持つのがアタリマエだったし、主人公のまひろが父親から「お前が男に生まれてくればよかったのに・・・」とボヤかれていた描写を見ても、そんな時代を倉山は本気で模範にする気か!?

    と正気を疑いたくもなります。

    『嘘だらけ』シリーズの続編は平安時代が中心になるそうなので、どんなアホ論評が炸裂するか、ひじょ~に楽しみです。

    基礎医学研究者

    2024年1月18日

    (編集者からの割り込みコメント)今回も興味深く読ませていただきました。いいこと書いてあるので水色四角で強調しましたが、この感覚を最もよくわかっているのは、結局のところ「皇室の方々」ではないですかね。また、すずらんさんが「皇統譜は、単なるバイブルですよ」というのは、これが「男系継承の証」みたいな使われ方をされるとそう思います。が、一方、「皇統譜」は日本の皇室の伝統をフィクション的な要素も含めて示しているとはいえると思うので、研究者の自分がいうのも何ですが、DNA鑑定などという大げさなことを持ち出さなくても、「(天皇家や秋篠宮家も含めた)皇族と国民」という君臣の別を、”心ある国民”はしっかりわかっていると思いますかね。

    すずらん

    2024年1月18日

    皇統譜は、単なるバイブルですよ。歴代天皇のDNA鑑定が出来ない限り限りなく嘘に近い史実でしかありません。

    京都のS(サタンのSでも飼い慣らすし)

    2024年1月18日

     今回も明快な論理でした。ところで、男系派の目論見は次のようなものだと思われます。
     皇籍を取得する意思の無い旧宮家系国民男子(≠旧皇族)にマスコミ世間の空気による要請(=お願い)で以て皇室入りを了承させる→現存皇族女子に新規参入皇族(♂)との婚姻をマスコミ世間の空気で以て強行し、皇室から隔たり過ぎているという国民の懸念を払拭する→違憲問題は特例法(コロナ禍中における違憲の緊急事態宣言で国民は感覚がマヒ)で誤魔化す→婚姻成立を以って(違憲のまま)既成事実化→(この時点で実質的に皇室は消滅している)→頃合いを見て自称ジャーナリストが結婚生活の破綻などを暴く→国民の支持を失った皇室は名実ともに消滅する→男系派諸氏はマザームーンに褒められる→日本国は国家としての正当性を失う→混乱を経て旧日本領は数ヶ国による共同統治下に置かれる。
     なお、男系派諸氏は韓国でマザームーンに歓待されることを期待するが、信用されるわけもなく始末される。

コメントはこちらから

全ての項目に入力が必須となります。メールアドレスはサイト上には表示されません。

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。