〈記事紹介・感想〉森暢平成城大教授の警鐘(これでいいのか「旧宮家養子案」)

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皆さま森暢平成城大教授が書かれた、サンデー毎日の特集をご覧になりましたか?

※追記(1/18 20:00)ネット記事が発表されました。ご覧ください。
サンデー毎日:発掘スクープ 皇族首相、東久邇宮は御用邸居座りで「45億円」を手にした! 社会学的皇室ウォッチング!

拝読し、「旧宮家だから」と安易に養子にしようとする案はやめたほうがいいと改めて感じました。
(該当者いないんですけどね)

森教授は同記事で、自民党が懇談会を発足させ、旧宮家養子案を軸に結論を出す見通しに対し

だが、少し待ってほしい、同案には甘い前提がある。旧宮家の血を引く男系男子は全員、皇族になれるという想定だ。この案を推進する人たちは、旧宮家皇族はすべて清廉だと考えている。 
しかし実際にはそうではない。

と、この案では有罪判決を受けた竹田家の男性も資格をもつことに疑問をもち(そりゃそうだ)一般国民が受け入れがたい新興宗教に関わってても資格があるのか(そりゃないでしょう)
このあたり制度の危うさを問うています。

そして竹田恒泰が提唱する、この案の説明

宮家を残したいと考える既存の宮家党首が、旧宮家の誰が相応しいかを考え、「養子に入ってもらえませんか」と依頼し、「双方が承諾すれば(縁組は)成立する」

という、国民も国会も関与しない制度を作ってしまっていいのかということにも疑問を持たれています。

今まで宮家当主が「宮家を残して男系男子で皇室を継いでほしいから養子をとりたい」というようなニュアンスのおことばを表明されたことありますでしょうか。
私の知っている限り聞いたことありません。

森教授がその後書いている、東久邇宮稔彦氏のスキャンダルは、
国との訴訟2回、新興宗教立ち上げなどなど…

なんじゃこりゃ!

と言わざるを得ない内容です。森教授曰く「ダーティー・ロイヤル」です。
(詳しくは記事をご覧ください)

森教授は、旧宮家の人物が決して清廉潔白でない例を挙げ、

そうした旧宮家出身の人物が皇籍に復帰する際、厳しい目を向けられないと誰が断言できよう(中略)皇統と男系でつながってさえいれば、天皇家と同じY染色体を持ってさえいれば、無条件に皇籍復帰が可能であるとする発想が、本当に国民の理解を得られるだろうか。

と締めています。

Y染色体だけで判断するのはとても危険なのは、同じ明治天皇の玄孫にあたる、
今上陛下のおことば、ふるまいと、竹田恒泰の妄言を見れば一目瞭然です。
一番大事なのは、皇室という聖域で研鑽を積まれているという、日々の不断の努力であることは疑いの余地がありません。
旧宮家の皆さまもそのあたり十分わかっていらっしゃるから皇室に入る意思を示されないのだと考えられますし
(高森先生のブログをご参照ください。旧宮家系男性の発言)

竹田恒泰も「いるわけない」と認め、苦し紛れに何か言ってます。

ごくごく一部の人間がわめいている実現不可能な案を軸に話しても、
安定的な皇位継承にはつながりません。
皇室典範を改正して、直系長子優先の継承しかないでしょう。

自民党は、ここをよ~く考えてください。

とても興味深い特集ありがとうございます。

この特集は連載されるようですので、次回が楽しみです。

文責 群馬県 ふぇい

5 件のコメント

    茶呑みじじい

    2024年1月19日

    サンデー毎日1月28日号を読みました。
    驚きました。
    やってることは反社と何ら変わらない、ゆすり・たかり行為。
    残念ながら、皇族・元皇族にもいろんな人がいるということを知っておく必要があると思いました。
    そしてマスコミはこんな行状をなぜか報じない。
    今も昔もマスコミの本質は変わりませんね。

    サトル

    2024年1月18日

    (先日の小物ロンパ?に関するコメントと重複しますが……)
    当時の宮内府次長の
    ……万が一にも皇位を継ぐべき時がくるかもしれない……『との』御自覚の下で
    『身をお慎みになっていただきたい』

    昔も今も、なかなか含蓄がある言葉。
    『との』……を忘れた……無視するんだから、なんて「都合のいい連中(連中でいいと思う。逆臣だもの)」なんですかね。
    面汚しです。どこぞの「末裔政治家」とかも。

    ゴロン

    2024年1月18日

    この記事は、dマガジンで読めました。

    「新天皇論」で、東久邇宮稔彦氏は、首相を辞任した直後、皇族の範囲を極めて称範囲に限定すべきと述べ、臣籍降下する意思を示した数少ない皇族として描かれていたので、後に新興宗教の教祖になったことにも触れられていましたが、旧皇族の中ではましな方だと思っていました。
    今回の記事で、東久邇宮稔彦氏が、これほどダークだったとは驚きです。それにしても、高輪南町御用邸の事件に、児玉誉士夫と田中角栄が絡んでいたとは、ロッキード事件と同じですね。
    この事件を新聞メディアが報じなかったのも、現代に通じるものがあって、気持ち悪いです。
     「旧宮家養子案」は、そもそも、あり得ませんが、改めて、このような観点からも危険だと思いました。

    SSKA

    2024年1月18日

    旧宮家案(男系案)には藪蛇という言葉が一番適していると思います。
    藪の奥に住まわせる分には害は無いというのに男系派や政府が意地になったところで逆効果ですよ。

    mantokun

    2024年1月18日

    いつも重要な記事を素早くご紹介くださり、ありがとうございます。前々から旧宮家の子孫に関する良くない噂はありましたが、今このタイミングで森教授が記事にまとめられ、「天皇家と同じY染色体を持ってさえいれば、無条件に皇籍復帰が可能であるとする発想が、本当に国民の理解を得られるだろうか。」と核心を突かれたことは非常に意義が大きいと思います。
    この記事を見れば、いかに男系派の政治家や知識人たちが天皇という地位の重さ、皇位の安定継承について何も考えておらず、ただ自分の目が黒いうちは女性天皇なんて見たくないという時代錯誤な男尊女卑思想に凝り固まっているかが明白です。この連中は皇室に対して無礼であるだけでなく、未来の世代に対して無責任極まりない。

    サンデー毎日は毎日新聞の系列週刊誌ですから、愛子様サイトの皆様が毎日新聞にいつも応援・共感コメントを送られていることも、今回のサンデー毎日の記事掲載の後押しになっているのかなと思いました。(私も購入してコメントを送らなくては…)

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