森先生のこれでいいのか「旧宮家養子案」第7弾です。
これでいいのか旧宮家養子案第7弾です。https://t.co/u6SrilW7wy
— 森暢平 (@mori_yohey) March 4, 2024
有識者会議で、発言した百地章氏の議論が、あまりに粗雑であることを指摘しました。捏造が分かっている産経の世論調査まで持ち出して、「男系維持」の結論を導いています。
Web記事はこちらから
サンデー毎日:捏造データまで使われた「有識者」の粗雑な議論 社会学的皇室ウォッチング!/105 成城大教授・森暢平
今回森先生は、有識者会議のヒアリングに呼ばれた法学者(憲法学)の
百地章(ももちあきら)国士舘大学客員教授について書かれています。
冒頭から森先生は、
皇位継承について議論した2021年の「有識者会議」では、旧宮家養子案を選択肢のひとつとする結論が導かれた。しかし、会議のヒアリングで、旧宮家養子案を支持した法学者(憲法学)の百地章(ももちあきら)(国士舘大学客員教授)が示した世論調査の結果は、のちに捏造(ねつぞう)であったことが判明したものだ。「有識者」が行う議論としては、あまりに粗雑すぎないか。
と書かれています。ひときわ目立つ文字
「捏造」
ずいぶん物騒ですね。
記事を拝読して最初に浮かんだひとこと。
百地章終了。
この人の言うことを信じる有識者会議終了です。ポンコツ以下。
百地章は、有識者ヒアリングで「世論調査によっては『旧宮家の皇籍復帰』を支持する者が上回っているものがある」という報告をあげ、それを示す産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が19年5月と11月に実施した世論調査データを提示をしたのだが、そのデータが「捏造」されていたものだったとのこと。
データに不正があったことを報じる産経新聞の記事です。
産経・FNN合同世論調査、委託先社員が不正(2020/6/19)
こちらの記事で、
産経新聞では今回不正が明らかになった計14回の世論調査の結果を伝えた記事をすべて取り消します。報道機関の重要な役割である世論調査の報道で、読者の皆さまに誤った情報をお伝えしたことを深くおわび申し上げます。
と、調査結果の取り消しを明言しています。
にもかかわらず、2021年5月10日のヒアリングでこの世論調査を提示するのは何なのでしょうか。
調査結果が取り消されたのを「知らなかった」のでしょうか。
有識者会議に呼ばれ提示するのに「捏造」を「知らない」ってのは問題ですね。
それでは「『捏造』と知ってて」提示したのでしょうか。
知ってて提示したら
大問題です。
有識者会議はヒアリング内容が本当かを調べないのでしょうか。「百地章が言うのだから」と鵜呑みにしたのでしょうか。
前回の特集記事でも提示しました埼玉大学と毎日新聞の共同アンケートと明らかに結果が違うことや、
周囲に「旧宮家の養子もいいよね」という人が実際にいるのかどうかなど考えなかったのでしょうか。
とても気になります。
森先生はもう一点、
もう一例、百地の議論が危ういものであることを示す例を挙げる。百地は、11宮家の旧皇族たちが、皇室に戻る気持ちを持っていた根拠として、宮内省の次官であった加藤進が離脱する皇族たちに「ご自覚を持って身を慎んでいただきたい」と伝えたとする証言を取り上げる。しかし、加藤が皇族にこうした助言をしたというのは、基本的な資料の読み間違いである。
皇籍離脱時に「万が一にも皇位を~」とダンケーカルトがよく言う話です。
旧宮家の方々のお気持ちは?
— TF (@YF18852750) October 27, 2023
それは皇籍離脱時の宮内次長のこの言葉に基づいておられます。
『万が一にも皇位を継ぐべきときが来るかもしれないとの御自覚の下で身をお慎しみになっていただきたい』
— 昭和22年、加藤進宮内次長の言葉
皇室弱体化を狙ったGHQが旧宮家の皇籍を離脱させた。
— REIKO (@Reiko0014ps) October 28, 2023
だが宮内庁は「万が一にも皇位を継ぐべきときが来るかもしれないとのご自覚下で身をお慎みになっていただきたい」と要請していた。
岸田首相、今がそのときです。
ここで旧宮家を復活させ、品のない外見を揶揄するようなあだ名を吹き飛ばせ⚡️ pic.twitter.com/jS83I5yiej
こちら
百地の基本的な資料読み間違いなのですね。
宮内省次官の加藤進氏が話したのは「重臣会議」の「重臣(鈴木貫太郎)」に対してであって、「皇室から離れる11宮家」には「ご自覚をもって~」と話していないようです。
加藤氏が「11宮家」を諫めたので、その子孫は今もいつ皇室に戻ってもいいように暮らしている(から養子案を!)
森先生の記事を読んできた今、先生は「神話」と書いていますが、私には「妄想」に聞こえます。
加藤進氏は皇室がなくなる覚悟をもって「重臣会議」で発言していました。
森先生は結びに
男系主義者は、天皇制が国家観、歴史観に関わる重要な問題だと言っている。そのような重要事を協議する有識者会議で、「有識者」の百地が、捏造データを紹介したり、資料の読み間違いをしたりして、都合のいい論を論証するのは、どうしたことだろうか。加藤の覚悟と比較して、あまりに軽い。
「有識者」百地章が護りたいものは何なのでしょう。
私には「安定的な皇位継承を実現し、皇室を護りたい」と考えているようにはどう見ても思えないのです。
「捏造してでも護りたいもの」は、ずっと男系と言い続けてきた自分の薄っぺらいプライドではないでしょうか。
そんなので皇室の危機っておかしいです。あってはいけません。
ポンコツを通り越して妄想の域に達している「有識者会議」
この「捏造」ヒアリングを元に結論が出ている「報告書」を前提に、皇位継承を考えるのはやめにしませんか。
どう考えても安定的な皇位継承につながりません。
旧宮家養子案は無理!
愛子さまを皇太子に!
森先生の次回作に期待です。
もう期待しかない!
世の中変えましょう!
文責 愛子天皇への道サイト運営メンバー ふぇい
3 件のコメント
こん
2024年3月5日
有識者会議じゃなくて、非常識者会議に改名してもらいましょう!
SSKA
2024年3月5日
産経新聞は自社で撤回した捏造記事が政府方針の基礎となった有識者会議に重大な影響を与えているのに全て無視ですか。
ますます吉田証言を事実とした朝日新聞を批判する資格が無いですね。
基礎医学研究者
2024年3月5日
貴重な情報、ありがとうございました。この記事はスゴイですね。
自分は、yahooコメントを送る形をとりました。
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これは、すごい記事だと思います。さすが、森暢平氏。FNNの捏造アンケート。初めて自分は知りましたが、先日の朝日新聞デジタルの偏りの比ではないですね(朝日の場合、それでも男系維持への賛成は、3割しかいかなかった)。この百地氏の行為を世の中に知らしめた功績は大きいですよ。男系維持派の人は自分の主張を通すためだったら、捏造データを使うわ、重要な発言を曲解するわ、ということがうまく例示されていますしね。最後にこの記事を見てすごく思うことは、「男系」か「女系・女性天皇を認める」のか?という主義主張以前に、どちらが物事に誠実に対処しているのかがよくわかる、ということでした。すなわち、女系・女性天皇を認める、広げる考え方の人達の方が人間的に信用ができて、自分たちの都合を越えて「皇室」の未来を考えている、ということになるのではないかと、思う次第です。