(前項からの続きです)
●女帝が一般男性と結婚し、その子が天皇になれば、その男性には「上皇」になる資格がある。小室さんが上皇になってしまえば、皇室ではなくなる。
倉山満「言論ストロングスタイル vol222」『週刊SPA!』2024年2月27日号より
〇前回ブログでは、倉山満が「女系を認めたら小室さんが上皇になってしまう!」と主張する論拠となっているであろう、「不登極帝」の実例について、私の考察を加えながら紹介してみました。
全部皇族として生まれた方々ばっかりの事例を、わざわざ一般人である小室さんに無理矢理当てはめてまで倉山が、彼を槍玉に挙げたいのであれば、この「先例」を踏まえた上で小室さんが皇族となった場合にあり得そうな状況を、“後の祭り”ながら想定してみましょうか?
だって眞子さん&小室さんはもう、我々がどんなに望んでも、皇室にも日本にも帰ってきてはくれませんから。
実現可能性のある状況の推移は、以下の通り。
ア 眞子内親王殿下が即位される
イ 眞子天皇と圭様 (皇婿陛下??) のお子さまが立太子される(男女問わず)
ウ 眞子天皇→お子さまへと譲位される
この流れであれば、眞子様が上皇となり、圭さんが「皇太后」的なポジションとなられる事は、十分あり得ます。(さしずめ「皇太婿陛下」とでも呼ぶのかな?)
先日のブログで笹先生が指摘された通り、宮家の当主、あるいは即位されて「皇室の当主」となられるとしたら、眞子様でしょう。
これでも別に、いいんじゃね?
倉山だって何のこだわりか知らんが、民間ご出身の美智子様を「皇太后陛下」などと、著書とか動画で連呼しまくってるんだから、性別が違うというだけで小室さんが同じ立場に立っても、文句は無い筈だろ?
それを頑なに否定する理由を、俺は見つけられないのだが??
事のついでに批判させてもらいますが、迷著『皇室論』の中で倉山は、この「不登極帝」の先例を持ち出しながら、「仮に旧皇族(原文ママ)の男系男子孫の方のお子様が即位されたとしたら、新帝の父君に不登極帝として上皇の尊号を送る事は可能である。(倉山p236)」と、旧宮家の男系子孫が「上皇」となる事には、わりかし肯定的に評価しています。
よーするに、小室さんが上皇になるのはダメだけど、竹田恒泰が上皇になるのは、倉山ルールではOK! という事らしいです。
国民の象徴たる「天皇の父親」として、「雑系うんこ玄孫」が一体どんな模範になれるというんだ?
皇室をナメるにも程があるぞ!!
おまけに、これら「不登極帝」の最初の事例は、前回ブログで説明した通り、承久の乱に勝利した鎌倉幕府が、後鳥羽上皇の孫である仲恭天皇を廃位に追い込んだのが原因じゃねーか!
そんな反逆行為なんか、「先例」として現代に適用していいわけあるか!
小栗旬は悪くないけど、北条義時は流石に逆賊だと思うぞ!?
文責 北海道 突撃一番
参考文献
・倉山満『決定版 皇室論 日本の歴史を守る方法』ワニブックス 2023年2月10日
・『北条義時と同時代を生きたキーパーソンたち』株式会社東京ニュース通信社 2021年12月14日
7 件のコメント
SSKA
2024年3月11日
歴史を喪失した存在は人間ではないと言う指摘が最も当て嵌まるのが現在の倉山であると一言付け加えさせてください。
2016年のお言葉は天皇として長い歴史をお一人で背負われてきた重みと現代社会に対する深い洞察、更にその先の将来への期待と縦軸の歴史感覚が込められたものでしたから、これを支持し反対派を批判した事で当時倉山は一定の説得力を持った訳ですが、投稿の通り本性の男系説を表明した途端に一時期賛同した譲位制(上皇)を自ら侮辱し皇室を蔑ろにする馬鹿げた事態になっています。
男系=歴史破壊や喪失に繋がる事を数年間の言動で自ら実証してくれているのが倉山という人です。
すずらん
2024年3月11日
違いますよ。上皇ではなく上皇配になるのですけど。何度も言いますけど、あくまでも継承権を持ち上の立場に立たられるのは女性皇族です。美智子様は、上皇后でしょ。
突撃一番
2024年3月11日
皆さん、コメントありがとうございます!
仮に全部史実だったと仮定しても、現代にマネしようと思ったら割といろんな角度からケチがつくのが「不登極帝」という「先例」なんだなと思いました。
おまけに倉山がSPA!で否定してるのは、小室さんが上皇になる事だけであって、「不登極帝」を採用する事そのものには、大して違和感を持ってない事が、我々の違和感に繋がってるのよね。
先例主義のアホっぷりが、浮き彫りになる事例かもね。
SSKA
2024年3月10日
2016年のお言葉から実現した譲位制度や上皇陛下の呼称もお立場もそんな軽いものでは無いですし天皇の存在自体軽んじている事にこの人は気付いていないので、かつての様に他の保守派を批判する資格は無いですよ。
男系に染まるとどんどん秩序感覚が溶解して行きますね。
mantokun
2024年3月10日
倉山はいつも、男系固執派が勝手に養子案の対象者に想定している「旧宮家の子孫男性」は小室圭さんと全く同じ一般国民でしかないということをまるっと無視してますよね。それとも倉山は「旧皇族」という特権階級が存在するパラレルワールドの住人なんでしょうか。
旧宮家の子孫の国民男性が婚姻も経ずに皇族になるのも、(こいつらの脳内ルールでは)即位することすらOKなのに、内親王殿下が自ら選ばれた国民男性は絶対に皇族にしたくない、天皇の父親になるのも嫌だとはどういう了見なんですか。
そのくせ、いつまで経っても「宮家の養子になってもいい」という旧宮家の子孫を一人たりとも連れてこないし、いもしない人間の存在を前提にした仮定の話で何十年時間を浪費するつもりなんだ。これ以上の先送りはもはや一年も許されないのに、実現可能性ゼロの無礼極まりない妄想をほざくのも大概にしろと思います。
ふぇい
2024年3月10日
倉山満の頭の中だけの「コウシツ」なら何妄想しても構わんけど、世に出しちゃいけないよね。
しかもかなり支離滅裂なことを平気で書くからタチが悪い。
突撃一番さんお疲れ様です。
京都のS
2024年3月10日
倉山は美智子様を「皇太后」と言いがちですが、政府が「上皇后」という称号を決めた以上は自身の可笑しな拘りから勝手に言い換えるべきではありません。従って眞子様が宮家当主を経て天皇に成られるという世界線に移った場合には、小室圭殿下の称号は「上皇婿殿下」が妥当です。
そして突撃様の本文中にもある通り、皇族の血を引かない小室圭氏が皇位継承権を備えた皇族に成れるような世界線は絶対に存在しません。倉山は脳が腐敗しています(知っての通りだが)。