シリメツレツにも、学ぶ歴史アリ(その7:最終)

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【結言】

「先例に準じて、時代に合わせて、大枠を守る」のが皇室の態度だと倉山が主張するなら、元正天皇のように、母親から皇位を引き継いだ「先例」だって、ありますよね? 血統は置いといて、単純に「皇位」で見た場合であれば、女系継承の先例は間違いなく存在するんですよ。

それを時代に合わせる形で「令和ナイズ」して適用範囲を広げても、極端な「先例逸脱」にはならないと思いますが?

おまけに日本は元々男女双系なんだから、男も女も、血は一緒です。シナのように「性別によって血統を分ける」という感覚自体が薄い社会なんだから、美智子さまのように「平民から皇族になった事例」を一般男性に当てはめても、同じく極端な「先例逸脱」にはなりませんよ。

ダメ押しで付け加えるけど、継体天皇みたいに「普通の豪族」が天皇になった可能性だって否定しきれないんだから。

散々小室さんを引き合いに出して「女性宮家案」のイメージダウンを図ってるくせに、小室さんが眞子さまの「内親王婿殿下」になったら何故ダメなのか、こちらが納得出来る理由を、倉山は全く説明していない。

倉山が皇族になるよりは、小室さんの方がよっぽどマシじゃないのか?

最後に再び、高森明勅先生から学んだ視点をもって念を押しておきましょう。

「ジェンダー平等」という価値観の為に、我々は女系継承実現を推進してるわけではありません。

 ひとえに、この問題が提起されてから今日までかれこれ20年以上、全く解決されてない【皇室の弥栄】を実現する為には、男尊女卑的な価値観が、ジャマなだけです。

文責 北海道 突撃一番

参考文献
倉山満「言論ストロングスタイル vol221」『週刊SPA!』2024年2月13・20日合併号

5 件のコメント

    突撃一番

    2024年3月12日

    皆さん、コメントありがとうございます!

    皆さんツッコまれてるように、男系固執派が必死になって、皇統問題と「ジェンダー平等」の問題とを切り離そうとしている姿を見ていると、彼等がいかにそれを恐れているかが、面白い程に伝わってきます。

    だから躍起になって「皇室は一般男性を排除してるから女尊男卑だ!」等と、トンチンカンな言説をひねりだしてくる。

    「そこまで言って委員会」で竹田ツネヤスが晒した醜態然り、男系派のロジックはもう、とても取り繕えないレベルで「ズタボロ化」してます。

    それも、お茶の間の一般ピープルにも一目で伝わるようなレベルで。

    これもひとえに、「論破祭り」で公論戦士の皆さんが彼等の化けの皮を剥がしてくれた成果でしょう。

    この機を逃さず、是非とも「一代限りの女性天皇」ではなく、ちゃんと愛子様のご子孫も「皇長子」として立太子出来るよう、次の選挙でも働きかけて行きたいですね!!

    mantokun

    2024年3月11日

    突撃一番様、連載お疲れ様でした。

    >「ジェンダー平等」という価値観の為に、我々は女系継承実現を推進してるわけではありません。

    逆に言えば倉山ら男系固執派は「伝統を続けることが何より大事だから男系継承を維持せよ」と主張しているわけでは絶対にない。奴らの真意は、「女性が天皇になり、女性が国の象徴になるのは絶対に嫌」以外にありません。

    それを必死に隠そうとするから、「女性が継いでも絶対に子供が生まれるかは分からないんだから、安定継承は実現しない」などと突然論点ずらしを始める。だったらなおのこと、女性への継承権を認めて継承候補者の範囲を広げるべきなのに、支離滅裂にも程がある。
    実のところ、ジェンダー論を一番意識しているのは倉山なんじゃないですか?ジェンダー平等を皇室に適用すべきじゃないとかもっともらしく誤魔化さず、素直に「いくら人徳があって能力が秀でていようが、女なんかに天皇にならせてたまるか!」と言えばいいんですよ。

    ふぇい

    2024年3月11日

    投稿ありがとうございました。
    皇室の弥栄を何も考えてない倉山満と、その取り巻き。
    ただただ「男系だから男系だ」しか言えない方々には退場していただきましょう。
    本当に根拠がない方々なのですね

    SSKA

    2024年3月11日

    繰り返しになりますけど側室を支持しない点で倉山の男系先例主義は不徹底であり双系側から指摘されている通り何事もご都合主義なので全く論を成していません。
    前稿の上皇の扱いでも名称は同じでも現代の異なる制度に対し、先例だからと雑な理論を用いて圭上皇が実現すると有り得ない仮定に繋げる、これは二重権威が生じるとの極論によって陛下に反対していた者達と同じ末路を辿っています。
    過去の先例検証も現代の採用基準もいい加減なのが倉山です。

    基礎医学研究者

    2024年3月11日

    (編集者からの割り込みコメント)今回も、連載ありがとうございました。突撃さんいわれるように、倉山の文章読んでいても、なぜ「小室圭」さんが皇族になってはダメなのかが、よくわからないですね。一方で、元皇族に子孫は、(該当者がいるとしたら)フリーパスでOKだと。でも、本サイトでも報告していますが、森氏の連載を見れば、旧皇族の方々がOKだとはとても言えないですよね(少なくとも、将来時期がきたら「天皇陛下」をお支えする可能性もあるのだから身を慎むふるまいではなかったですよね)。それから、もはや私たちが騙されることはありませんが、「ジェンダー平等の観点から」とこちらが言ってもいないことを言い始め、しかもこちらの発言を逆手にとって倒錯した発言もするので、もしかしたら、素朴な疑問を感じない人は、こういう言説にだまされてしまうのでしょうか(倉山のよくいう、皇室はいろいろ変えてきたけど、「伝統」としてこれだけは守らなければいけないことはある。一方、今の価値観で皇室のルールを変えたら、「皇室の破壊」につながってしまうみたいな話し)?もし、SPA!の連載に一定の支持者がいるとしたら、それしか考えられない、と、突撃さんの連載を編集していて、思った次第です。

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