一昨日、当サイトおける速報、およびトッキーさんの衝撃のブログにおいて紹介されたのは、FNNプライムオンラインによる【速報】自民　皇族確保へ「男系男子養子縁組案」にも概ね賛同　のネット記事でした。それで、これは記録の意味もあるのですが、では翌日各紙がこの問題をどう報じたのかを、以下に簡単に紹介していきます。

まず、正直いいますと、この日（4月５日）はすべての新聞で、自民党の裏金問題の処分が１面を飾っているような状態でした（例えば、自民不記載39人処分　塩谷・世耕氏　離党勧告（読売新聞）のようなタイトル）。この中での報道なので、扱いは各紙において結構異なります。

まず、最初に書いておきますが、朝日新聞では、まったく紙面に取り上げられていません。

・皇族確保、養子縁組は有効　自民、早期に見解策定（共同通信）
https://news.yahoo.co.jp/articles/bbe57e97d1ac18df7f8d164c2f659355f4cf86cd
上記は共通通信の記事ですが、例えば、京都新聞（実際に、自分が確認できる地方紙です）では２面（政治・総合面）で利用されていました。実はこの内容、毎日新聞の朝刊にも、ベタ記事扱いで利用されていました。同じ日に、「皇室スケッチ」において愛子さまの最近のご活躍の良い記事が出ていただけに、何とも言えない気分になりました。

・【皇室スケッチ】　大学卒業、日赤に就職　節目の春、愛子さまが訪問先で見せた笑顔（毎日新聞）https://mainichi.jp/articles/20240403/k00/00m/040/315000c

続いては、まあまあしっかり取り上げられた新聞です。

・皇位継承　旧皇族復帰案に理解…自民懇談会　有識者案優先を確認（読売新聞）
こちらは有料扱いなので紙面でしか見れないのですが、４面（政治面）というのが読売らしいのかもしれません（自民党案だから、ということもあるのかもしれません）。後半部分を引用します。

　政府の有識者会議は2021年の報告書で、①皇族女子を結婚後も皇族に残す②旧皇族の男系男子を養子縁組で皇籍に復帰させるーの2案を示している。自民は3月の会合で①の案をすでに容認しており、この日の会合では安定的な皇位継承に向け、2案に優先的に取り組む方向性を確認した。
　報告書では、この2案でも皇族数が確保できない場合、旧皇族の男系男子を法整備により直接皇族とすることを第3案として示している。党としてもこの方針に従って議論を進める方針だ。

・自民党、男系維持へ旧皇族の復帰容認　意見集約へ（日本経済新聞）https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA03EZ40T00C24A4000000/

実は、意外にしっかりした形で記事が書かれているのが今回の日経新聞で、この引用で全文が読めますが、自民以外の各党の論点まとめもうまく整理されており、内容的には充実している、といえます（リマインドによいのでは）。

最後は、全国紙ではないのですが、産経新聞です。

・自民　養子縁組案に賛意　皇位継承　懇談会、結論時期示さず（産経新聞）
（＊産経にしては、珍しく紙面でしかこの記事が読めません）

６面の政治面に掲載され、内藤慎二記者らの署名記事になっています。自分、“賛意”という言い方がなんとなく産経新聞らしいと、私見では思います。下記を引用します。

事務局長を務める木原誠二幹事長代理によると、前回会合で議題となった内親王・女王が婚姻後も皇族の身分を保持できる案と同様、養子縁組による旧皇族の男系男子の復帰案についても出席者から賛意の声が上がった。
　また、残る皇統に属する男系男子を法律によって皇族とする案に関して、木原氏は「（先の２案でも対策が）足りないということであれば議論していくべきだということでおおむね理解があった」と説明した。

（＊例の「旧皇族に連なる人々が女性皇族との結婚や養子入りを通じて、旧秩父宮家、旧高松宮家、旧桂宮家を継ぐケースなどを想定している」という、スクープ記事を思わせる部分がどう話し合われたのかは、この文面からはわからず）

以上、ご参考までに

今回の一連の報道を見ても、政治家に心ある国民の意見が、全然響いていないことは、よくわかりました。

しかし…

私たちは、まだあきらめませんよ！

ナビゲート：「愛子天皇への道」サイト編集長　基礎医学研究者