「国民と苦楽を共に」
皇室の方々がよく口にされるこのお言葉は、
「愛子天皇」実現を訴えられる皆さまには
ぜひとも知っておいていただきたい、
極めて重要な意味を含んでいます。
平成17(2005)年12月、当時ご在位中だった
上皇陛下のお誕生日記者会見。
当時は、小泉政権下で発足した
「皇室典範に関する有識者会議」が、
女性・女系天皇を認め、直系長子が優先して継承する
という画期的な報告書を、前月に提出したばかりという状況でした。
これを受けて、記者会見では、記者からの
女性・女系天皇が実現すれば「皇室の伝統の一大転換」
という身勝手な発言と共に、皇室の伝統へのお考えについて問われました。
それに対して、上皇陛下は、
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私の皇室に対する考え方は,天皇及び皇族は,『国民と苦楽を共に』することに努め,国民の幸せを願いつつ務めを果たしていくことが,皇室の在り方として望ましいということであり,またこの在り方が『皇室の伝統』ではないかと考えているということです。
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と答えられました。
男系継承などよりも、よっぽど大切で、本質的な皇室の伝統。
この伝統が守られれば、女性・女系天皇でも何ら問題ない。
「国民と苦楽を共に」
という言葉は、そういう位置づけで、
皇室の方々は口にされているのです!!
4月9日にアップされた高森先生のブログ
「敬宮殿下の皇室論=「困難な道を歩む国民に心を寄せる」」(https://www.gosen-dojo.com/blog/46255/)では、
愛子さまの日赤ご就職に際しての文書回答にある
「国民と苦楽を共にしながら務めを果たす」との記述が、
(「務めを果たす」も含めて)前述の上皇陛下の伝統観とピタリと一致することを指摘されています。
上皇陛下、天皇陛下に続き、愛子さまにも、
歴代の天皇が大切にされてきたエートスがしっかり受け継がれている。
しかも、ご自身のお言葉でさらにアップデートさせながら!
愛子さまが次の天皇になれない理由が、どこにある!!
参考Webページ:
宮内庁HP「愛子内親王殿下日本赤十字社ご就職に際しての文書回答」
https://www.kunaicho.go.jp/page/kaiken/show/136
宮内庁HP「天皇陛下お誕生日に際し(平成17年)」
https://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/kaiken-h17e.html
上皇陛下のご意向については、
「上皇陛下のご意向、「愛子天皇」しかなくてビックリ!」
と題して、下記のブログにまとめています。
併せてご覧ください。
文責:静岡県 L.K
4 件のコメント
サトル
2024年4月10日
〉れいにゃんさん
ダンケーは、卑劣かつウマシカなので、愛子さまの「……そのような中で」と「……お助けしていくことができればと考えております」を、無茶苦茶な誤読、曲解、仕立て直し(!)をするんじゃないか?と「まさかそこまで……」と何度もボーゼン……とさせられた経験から、神経症的に、懸念してしまいます。
なにせ「底が抜けてますから」
〉SSKAさん
完全に同意いたします。
だからこそ、暗山のストロングスタイル?の1文……「そもそも、皇室は世界一の「門地」だ。」(SPA!4/9・16日号P46 倉山満の知性のリング 言論ストロングスタイルより引用)に文字通り「驚愕」と同時に、「この男は、どういうつもりだ!」と、激しい怒りを覚える次第です。まさに皇室を「キャンセルカルチャーの激流」に突き落としかねない、1文……と。
SSKA
2024年4月10日
上皇陛下の「国民と苦楽を共に」は引用される事も多く自分も何度も振り返りますが、憲法理念の皇室国民の関係を大切にされている表明ですし、かつての華族制や議論中の旧皇族子孫特例扱いの様な身分制度の創出や復活を認めないとも受け止めています。
愛子様が結婚に関する質問にご両親が理想とお答えになったのも、上皇ご夫妻から築かれて来た皇室国民が共に相携えて進む価値観を引き継がれるとの事なので分断を招く制度は受け入れないとの意味としか感じられません。
皇室は制度の細部に対するNOを言わないだけで憲法は互いの立場を尊重し共有して守るものと一貫してその意思は示されていますから、明文化されない秘密の掟がある様な勝手なおどろおどろしいイメージは偏見を植え付け反皇室感情を増す陰謀論と一緒で本意を捻じ曲げる為に拒否されるのも分かります。
以下は某誌編集や論者への批判ですが、当事者の発言があるにも拘らず一切無視して別の掟があると匂わせ封じ込める手法は被害者や二世信者の証言を頑なに拒否し自らの組織理論が正しいと強弁する統一協会やカルトの者と等しく、30年程前別の担当がオウムで大揉めになった件や昨今の事情から一切学ばないのかと正直呆れています。
れいにゃん
2024年4月10日
【問:社会へ出ることを選択し、その上で日本赤十字社を選ばれた理由】
愛子さまは「国民と苦楽を共にしながら務めを果たす」を真っ先に紹介したうえで、更にご自身の言葉で「困難な道を歩まれている方々に心を寄せる」と。
ある意味、「国民と苦楽を共に」では伝わらないと判断されてのアップデートであると、国民は重く受け止めなければいけないと思います。
大事なことは最初と最後に示されるもので、最後はこれです。
【問:安定的な皇位継承を巡る議論は進まない中、内親王としてのうけとめは?】
愛子さまのお答えを読んで、『「困難な道を歩まれている方々」とは皇室の方々のことだ、愛子さまのことだ。』と私は受け止めました。
愛子さまのお言葉はどれも美しい。もっともっと、広まるべきです。
愛子さま「制度に関わる事柄につきましては、私から発言することは控えさせていただければと思います。私自身は、そのような中で、一つ一つのお務めに丁寧に向き合い、天皇皇后両陛下や他の皇族方をお助けしていくことができればと考えております。」
サトル
2024年4月10日
本当に。このメッセージを、このタイミングで(タイミング……と言うには長期間……本当に申し訳ない!)「伝統」とハッキリお伝えになっている……。
ダンケーが伝統!と、唱える連中に対しての「答え」になっているというのに。
また、その振る舞いも、まさに。
その「おことば」も「振る舞い」も、ひたすら無視し、くだらんウンチクに終始(これにしろ、知識を言い訳のウンチクにしてしまってることも許しがたい)している。
また、「なぜ国民に問いかける」(皇室の知識なぞ、ほぼ無いに等しい)かの、本質的な意味すら理解できない、いや、(わかっているからこそ?)理解しようとしない。この当たり前のことを考えるにつけ、逆上(校正の必要なし!)する私です。ダンケーは「ひとでなし」と。