[Good]「女性・女系」議論は棚上げ 自民、保守層を意識―与野党協議、集約は不透明(時事通信)

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17日に、時事ドットコムが与野党協議についての記事を書いています。
「女性・女系」議論は棚上げ 自民、保守層を意識―与野党協議、集約は不透明
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まず、この題のつけ方がいいですね。

 減少の一途をたどる皇族数の確保策に関する与野党の協議が17日始まった。安定的な皇位継承に向けた抜本対策は棚上げし、女性皇族の皇籍維持と旧皇族の男系男子の皇籍復帰案を軸に検討が進む見通しだ。自民党からは党内に反発の強い「女性・女系天皇」につながる議論を避ける思惑がにじむが、意見集約は見通せない。

と、協議が難航するであろう予測を立てています(そりゃそうだ)

 皇位継承と皇族数の確保策を巡っては、2005年に小泉内閣が「女性天皇」や、母方が天皇の血筋をひく「女系天皇」を認める報告書をまとめた。12年には野田内閣が「女性宮家」創設案を示したが、第2次安倍政権以降は再び停滞した。背景には、「男系・男子」にこだわる自民保守派の存在がある。

と、今までの皇位継承についての歴史を書き、何が問題なのかを書いています。

17年の天皇退位特例法の付帯決議には皇位の安定継承に向けた検討が盛り込まれたが、政府有識者会議は21年末、皇位継承の抜本見直しに踏み込まない報告をまとめた。

と、「令和の有識者会議」のゼロ回答を提示し、

岸田文雄首相も保守派への配慮からか腰が重かったが、自民は各党から批判を浴びたこともあり、ようやく協議開始に応じた格好だ。

何回か「保守派」と出てきますが、何をホシュしようとしている人たちなのでしょうか。
いわゆる(1)(2)案からよくわかるように、少なくとも安定的な皇位継承について考えている人たちではないのは確実です。

 各種世論調査では、「女性・女系天皇」への賛意の広がりがうかがえる。共産党は女性・女系天皇の容認論を表明し、社民党の福島瑞穂党首も17日の記者会見で、「男系血統が当然のように議論され、女性天皇が論点に出てこないのは異常ではないか」と唱えた。

社民党・福島瑞穂党首の考えは常識に基づく発言です。

まず、皇族数の確保をめざすのであれば、
女性皇族と男性皇族の扱いを一緒にすることがマストでしょう。
そして女性皇族にも皇位継承権がなく、配偶者子供も皇族になり、皇位継承権がないと
皇族数の確保も何もなくなります。

結びに

 額賀議長は今国会中のとりまとめを目標とするが、6月23日の会期末が迫る。会期の延長がなければ残された時間は約1カ月で、合意形成に向けたスケジュールには拙速感も否めない。

 「『これでいいのか』と他党からも電話がかかってきた。期限ありきで前のめりがすぎる」。17日の与野党協議後、ある党の代表者はこう漏らした。

と締めています。

これ、期限内に収まるものなのでしょうか。

ここで留意していただきたいのは「期限内に収めること」でなくて「安定的な皇位継承につながる具体的かつ実現可能な方法」です。

天皇陛下は何を考えているか。
もう一度西村宮内庁長官の昨年11月の会見

「現時点の皇室全体を見渡すと、安定的な皇位継承という観点からは課題がある。皇族数の減少は皇室の活動との関連で課題がある」

※詳しい内容はこちらから

ぜひごくごく一部の男系固執派の願いでなく、皇室と圧倒的な国民の願いである、愛子さまを皇太子にという結論になるまで協議を続けていただきたいです。

時事通信社にはこれからも安定的な皇位継承についての記事を掲載して、世論を喚起していただきたいです。

お問い合わせ | 時事通信社 (jiji.co.jp)

文責 愛子天皇への道サイト運営メンバー ふぇい

2 件のコメント

    セリーヌ

    2024年5月22日

    私の印象だと、男系派はそもそも「棚上げ」なんて意識はなく(これだと一時的に棚上げしても、いずれ議論しなおすように聞こえる)、今回養子案を決めたら「一件落着」で、もう二度と女性・女系なんか議論するつもりはないと思います。だから絶対にこの案で合意してはいけない。

    ただ、報道などでは立憲民主党が党内で優先的に議論しているのは、皇室に残る女性皇族の配偶者や子の身分をどうするか、という点らしいんですよね。ここがまだまとまらないらしい。それはそれとして、養子案を絶対に拒否すべきと思います。

    エコノミストに、立憲は「今後も協議を継続する」と附則で書き込めば合意する、みたいな意見があるとか書いてあり、危惧しています。なんとか、こちらのHPでも世論喚起していっていただきたいです。

    ゴロン

    2024年5月20日

    JIJI.comに意見投稿しました(タイトル含め、500字でした)。
    ・・・
    5/17「女性・女系」議論は棚上げ・」の記事の件
     皇位継承問題に関する協議が始まったことを受け、女性天皇、女系天皇を認める2005年の有識者会議の報告書等、皇位継承問題の経緯、この問題に対する各党の意見について掲載して頂きありがとうございます。先日の共同通信社に加え、5/19に毎日新聞でも世論調査の結果が示され、国民は圧倒的に「女性・女系天皇」を支持していることが明確になっています。
     そもそも、まともな情報を得さえすれば、歴史上、皇統は性別に拘らず、直系を重視してきたのですから「男系男子で継承してきた皇室の伝統」など男尊女卑の考えが強い明治以前には一切ありません。今回のベースの2案で、無理やり「立法府の総意」を出すなど国民は許しません。早急に決めればいいというものではありません。今国会では、ベースの2案は、「立法府の総意」は得られないとして破棄し、2005年の有識者会議案を検討することを決めてもいいと思います。今後の議論を注視していきます。国民が関心を持ち付けるため、頻繁な皇位継承問題の報道をお願い致します。

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