〈記事紹介・感想〉第18弾 森暢平成城大教授の警鐘(これでいいのか「旧宮家養子案」)

Post's thumbnail

森先生のこれでいいのか「旧宮家養子案」第18弾です。

Web記事はこちらから

サンデー毎日:議論の静謐さを言うとき 福沢「帝室論」は適切か 成城大教授・森暢平

 皇位継承に関する各党・各会派会議は非公開で行われる。議事録も結論が出るまで公開されない。そうなったのには衆院議長・額賀福志郎だけでなく、福沢諭吉の『帝室論』を引用して、静謐な議論を強調した3年前の有識者会議にも非がある。福沢の引用は適切さを欠く。(一部敬称略)

と今回は始まります。
「有識者会議」は、捏造データでヒアリングを百地章から受け、それを信じています。
それに輪をかけ、『帝室論』を読み間違えているようですね。

初回拝読した感想ですが

塾長。『帝室論』きちんと読んでるの?

です。

続いて森先生は、

 2回にわたる各党・各会派会議で分かったことは、会議を仕切る額賀の杜撰(ずさん)さ、無定見さ、軽さである。論点整理のアジェンダ、議論の進め方、タイムスケジュールなど運営方針が、まったく合意できていなかった。与野党間というだけでなく、額賀と海江田万里(衆院副議長)との間、額賀と尾辻秀久(参院議長)との間にも合意がなかった。

と書かれています。
森先生は4月中旬に「今国会中の決着の可能性は限りなくゼロ」とポストで示されて、現在その通りとなっています。すべてにおいて見通しが甘かったと。
そして、議事録が公開されないことについて

 重要なのは、額賀が、結論が出るまで議事録を公開しないとしたことだ。誰の発言かが分かると、議論がしにくいということだろう。だが、国会議員が責任を持って発言できないということ自体、おかしい。

とバッサリです。
色んな議員が「静謐な環境で」と言い続けてきました。何で隠す必要があるのか本当に不思議でした。

自身の男尊女卑や、何も考えていないことがバレるのが嫌なのかなと。
なら国会議員をやらなきゃいいんですけどね。

そして冒頭の『帝室論』の話になります。

有識者会議報告書の最後に、
『帝室は政治社外のものなり』という福沢諭吉の帝室論での言葉が引用され、
皇室が政争の対象や国論を二分するようなことになってはいけないので、静謐な環境で落ち着いた中で検討してくださいと締めている部分。
森先生は、

この記述は、歴史を知らない者の浅薄な理解に拠(よ)るとしか思えない。たしかに、福沢は『帝室論』の冒頭で、「帝室は政治社外のものなり」(帝室〈皇室〉は政治の世界の外の存在である)と書いた。ただ、それは、政争の対象としてはいけないと言ったのではない。

と、本来の意味でないと書かれています。

森先生は国会開設までの歴史を振り返り、官憲派と民権派が激しく尊王度を競って主張をする時代、
福沢諭吉は「立憲帝政党」という、天皇を政治利用する事態に驚き、そして尊王を標榜して争うことをやめさせ対立の緩和を求め、一方で争いながら、政権交代する英国の政治を理想としていて、政争を否定していない。それどころか『帝室論』への批判に対し、自身が皇室をめぐる論争を著書『尊王論』で書かれています。

全くの余談ですが、森先生に「原稿で反証してください」と言われて、だんまりの男系固執派がいますね。

まとめとして、森先生は『帝室論』について

『帝室論』で福沢が諌めたのは、政党が天皇を利用して自らの主張の根拠とすること、および、皇室が特定の政党の側に身を置くことである。皇室をめぐる課題を、政争の対象とするなとも、国論を二分するなとも、静謐に議論しろとも言っていない。ただ、政争の際に天皇の利用は良くないと言っているだけである。報告書は、福沢の言葉を曲解している。

全く福沢諭吉の考えと違うぢゃないか!

あらためて

「令和の有識者会議」の報告書を元に議論をするのは今すぐやめた方がいいという確信が強くなりました。

結びに森先生は

いずれにしても、福沢の一言だけを引用して、静謐な環境での検討などとクギを刺し、額賀を誤らせたのは罪作りである。「国民の総意」形成の議論は、衆人環視の騒々しさのなかでこそ行うべきである。

と書かれています。

ぜひとも私たちに見えるところで「夫は国民、妻が皇族」という家庭が実際にどのようなものなのか。
旧宮家養子案が現実的なのか。
養子になる意思のある方はいるのか。受け入れる宮家はあるのか。憲法上本当に問題ないのか。
そもそも有識者会議の報告書っておかしくないと本気で思ってるのか。
共同通信の世論調査をどう思ってるのか 等々
だれが、何と言っているのかを公開して議論をしていただきたいです。

次の会議はいつになるやら…

森先生の次回作を楽しみにしています。

そして森先生の「愛子さましか勝たん」祭りへの登壇を楽しみにしています。
皆さまはやめのご応募を!

早めの応募が必要な詳細はこちらをご覧ください
応募開始1時間で100人突破!

文責 愛子天皇への道サイト運営メンバー ふぇい

2 件のコメント

    SSKA

    2024年6月6日

    立民を無視出来ると踏んだのが極めて自己中心的で譲位制の進め方だけ真似て支持を得ようとしたのが誤りでしたが、国会の責務を重く受け止め民進党に応じ政府を動かした大島理森氏に遠く及ばない上に、当時の事情を捻じ曲げ最初から政府案だったかの様な嘘を産経や自称保守が広め始めたのも呆れる状況です。
    また最初から自民懇談会の密室を与野党に移すつもりで正常な進行を目指す海江田衆院副議長や自党の尾辻参院議長との調整、連携を怠ったのは流れに身を任せるのみでやる気も能力も無いくせに本人の名誉しか考えない人で、国会を纏める議長の資質は全く無かったと言わざるを得ません。
    静謐は中立を装いながら異論を封じる建前でしたが、男系政党の中身は献金問題で全党から責められる自民を密かに支援し恩を売りたい本音、公明は皇室に無関心で与党を支えるのみ、維新は存続が危うく自民と一体となりたい裏の心、国民は同流の立民を目立たせたくない、と皇室存続と全く無関係な保身や党略が優先され、皇室を破壊する非常識案の中身は全く検討されず国会に届いたものの立民の正論に太刀打出来ずに中断してしまいましたが、これもまた男系説と党に傷を負わせない先延ばしで自分達の都合が先となっています。
    帝室論の本旨である中立性を一貫して守っておられたのは当事者である皇室で当然意見表明はされず、額賀議長に上皇后様がお言葉を掛けられたとの嘘の報道に素早く対処されました。
    調整を放棄し国民の総意に脅えた額賀議長及び自民は期限まで逃げ切る気なのか、この間も某機関紙が男系案を擁護する嘘を広めつつ立民下げに余念が無く、進展を阻む事が目的化している所も皇室を利用し続ける汚さは一貫しています。
    福沢の指摘通り政治家でも識者や言論人でも正しい議論を避ける勢力こそが国を歪めるとの真理は変わらず、国民が皇室への敬愛から女帝の新制度を待望していると明らかなのを見ても、国会議員に民意を無視した逃げ場は無いと知らしめるのが重要な道筋と感じました。

    くぁん

    2024年6月6日

    最後の「国民の総意」形成の議論は、衆人環視の騒々しさのなかでこそ行うべきである。が良いですね♪

コメントはこちらから

全ての項目に入力が必須となります。メールアドレスはサイト上には表示されません。

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。