「不動の原則」批判、びっくりするくらい「正論」の”赤旗”

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「愛子さまトーーク(第113回)」において、衆院正副議長の共産党らへの聞き取りについて語っています。

それで、一応書いておきますと、まーさんがここでニュースソースにした日経新聞とは別に、このことを紙面で記事にしたのは、読売新聞のみです(2024年6月28日朝刊の4面(政治面)。ただし、ベタ記事扱いでした(「共産・社民に意見徴収」というタイトル)。

ところが、意外なところで、この内容がしっかり記事にされていました。

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik24/2024-06-28/2024062802_05_0.html

機関紙ではあるのですが、6月28日のしんぶん赤旗 2面において、男系男子皇位継承 「不動の原則」批判というタイトルで報じられました(この内容は、全文読むことができます。

*この記事を見つけたのはまったくの偶然で、自分の役割上、各紙の「皇室」に関する記事を検討していると、赤旗が目に入ったので、「もしや?」と勘が働き、新聞を見ると…いや、しっかり記事になっていたので、びっくりしました。しかも、このページを見る限り、新聞において「です・ます調」で書かれたモノを初めてみたので、そこはちょっとトリビアだったかもしれません。閑話休題。

まず、共産党からは小池晃書記局長、穀田恵二国対委員長、塩川鉄也衆院議員、および岩渕友参院議員の4人が出席、という詳細情報が書かれていました。ここでは、主として小池議員が意見を述べたようですが、以下、いくつか引用します。

政府の「皇位継承問題」有識者会議の報告に沿った論点で議論し、結論を得ようとする強引な進め方を批判。「各党各会派の意見を踏まえるというなら、進め方を白紙に戻して丁寧に意見を聞くべきだ」と求めました。

政府有識者会議の報告の重大な問題として、天皇が男系男子によって継承されるべきことを「不動の原則」としていることを指摘。「憲法の規定に照らせば、多様な性を持つ人々によって構成されている日本国民の統合の象徴である天皇を、男性に限定する合理的な理由はない。女性だから天皇になれないのは憲法の精神に反する」として、女性天皇、女系天皇について正面から検討すべきだと主張しました。

「天皇の制度は、主権の存する国民の総意に基づき議論、検討すべきだ」と強調。共同通信の世論調査で女性天皇を認めることへの賛同が90%にのぼっていることをあげ、「国民の代表である国会が、国民世論を無視することはありえない」と述べました。

そして、「国会として主体的な議論を進め、会議は公開し、議事録も公表するよう求める」という記述で結んでいます。

(先入観を排除すると)正直、機関紙ではありますが、どこぞの機関紙まっしぐらの新聞の記事と較べると、皇位継承問題については、ものすごく客観性があり、しかもここで指摘されていることは「正論」であると思うのですが(共産党でさえも、共同通信の世論調査を正しく引用していることに、自分、失礼ながらビックリしました)。

同じヒダリ系でも、この記事に限っては、朝日新聞とは異なり「皇室の終了」疑いなとどいうものは、自分には感じられませんでした。

いかがでしょうか?

ご参考までに<(_ _)>

ナビゲート:「愛子天皇への道」サイト編集長 基礎医学研究者

5 件のコメント

    SSKA

    2024年6月30日

    現在の共産党は暴力革命を否定し、良くも悪くも護憲と民主主義第一なので皇室に積極的ではありませんが、国会の儀式で天皇陛下の御前を避けるのを止めたり、戦前の様な凶暴さや過激さは失われている一方、国民の支持を受けない旧宮家系男子を現在おられる女性皇族と丸ごと入れ替える実質シナ的易姓革命に近い違憲案を密室議論で捩じ込もうとする自称保守の方が危険分子と化す逆転現象が生じています。
    戦前の軍部の様に天皇を独占する勢力の出現に警戒する点において皇室と共通の目標を有し、国民もまた一致する所なので必然的に利己心塗れの男系保守が孤立している現象であり、分かっていないのはどちらか冷静に俯瞰したくない人間が現実逃避の文言をメディアやSNSで吐き散らかしているだけです。
    共産党で警戒すべきは国民主権絶対化と政教分離と言う伝統に反する戦後の価値観ですが、この何れも唯物論に近付いた保守系男系主義者の持論でもあるので批判する資格を完全に失っていますよ。

    サトル

    2024年6月30日

    自称?保守に、引用先……を「正論」と「赤旗」をすりかえて渡しても、気付かない気がします(笑)

    基礎医学研究者

    2024年6月30日

    >サトルさん、ありんこさん
    コメント、ありがとうございました。そうですね、今回の記事をまとめていて思ったのは、共産党には我々のような「皇室への敬愛」はなさそうに思いますね(個人としてはわかりませんが、そこがこの党のちょっと怖いところ)。しかし、先日、シマエナガにキソイのときに(笑)「愛子さまトーーク」で、共産党の穀田議員の記者会見のことにも触れましたが、皇位継承問題のポイントは、穀田議員も小池議員も、バッチリおさえていますよね。朝日も含めて、やはりあちら側の方がボケてないのでは?と、思わせるものがあります。あと、そうですね。ありんこさんが言われている「この圧倒的国民支持の女性天皇否定に走るのは、まず世渡りとしても無能」という部分は、今後政治家にプレッシャーを与える1つのポイントになりそうですね。自分は、そのように思いました。

    サトル

    2024年6月30日

    お疲れさまです。

    「勘」は不思議なことに、磨けば磨くほど、強くなりますからね。
    (もちろん、バックボーン力アップも並行した上で……ですが)

    結構数年前から言われていることですが、共産党は、今や一番「保守的」なことをいい続けてますよね。
    以前、倉持師範も指摘してましたが、ブラインドチェック(コーラとペプシ……もそうだ(笑))すると、ビックリな結果出ると思います。
    ただ、教条主義は相変わらずで、危険性は上(笑)に行けばいく程、高まりますが。

    ただ、彼らが正しいことを言えば言うほど、「ポジショントークの似非保守」が、頑なになり……となるのが、困った点。
    保守的胆力なら「ごっつぁんです!」で済み、仮に邪な気持ちが、共産党にあったとしても(例……どうせ自民党(自称保守)はポジションバカだから、反対!と脊髄反射するだろう……シメシメみたいな(笑))、歯噛みさせることになったのに……と、本当に自称保守のバカっぷりには、呆れかえります。

    ありんこ

    2024年6月30日

    ほんと、ウダウダ愛子さま立太子を阻んでいる奴ら、共産党にここまでの正解を言われている事を恥じた方がいいですよね…
    個人的には共産党的には、基本的に国民の総意が叶えばまぁよしで、共産党がこういう正論を言うことによって皇室の存続のため法改正を検討することは反共産党意識から選択肢から消滅する(自称右派保守のメンツは国よりも皇室よりも重いので(笑)←💩)→皇室が無くなる(もしくは憲法違反による国民の犠牲の元存続?する皇室となる)って事にもなるんで(法治国家の政党として一応姿勢は見せました!もできる)
    どっちでもいいんだろうなぁー上手いなぁーって見てます。この圧倒的国民支持の女性天皇否定に走るのは、まず世渡りとしても無能ですよねー。
    この路線、共産党的には損するところが何も無いねって思って見てます。

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