彬子女王殿下自身による著書紹介

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毎日新聞には、「今週の本棚」、という書評欄があります。奇遇にも、7月27日(土曜日)の朝刊27面に、彬子女王殿下による『新装版 京都 ものがたりの道』がとり上げられましたので、以下、当サイトでも、この記事を紹介していきます。

彬子女王殿下 『新装版 京都 ものがたりの道』
https://mainichi.jp/articles/20240727/ddm/015/070/017000c

*デジタル版で、一部は読むことが可能です。

彬子女王殿下といえば、オックスフォード大の留学時代の経験を書かれた著書「赤と青のガウン」が話題となりましたが、上記の本は、その続編に相当します。以下、紙面でしか読めない部分を、ピックアップしていきます。

・行先を決めずに道を歩き予期せぬ出会いなどに「あっ、これ面白いな」と感じたことが小さな物語になった。

・(一見、古いものをそのまま残すような街並みにみえるが)新しい他国の文化を貧欲に取り入れる京都の歴史を考察。

これを警護している側衛(そくえい:皇族を警護する警察官*)とのやり取りを通じて文章を構成しているのが、大きな特徴です。なお、私見では彬子さまが意識されているかどうかわかりませんが、この考えこそが”保守”主義だと思われます(ちなみに、本文中では「保守的なように見えて」という言い方がされています)。

それから、

父、寛仁さまから伝えられた「皇族は国民の中に入り、国民の求めることをするのが仕事」ということを常に胸にしまう。

ということに言及し、最後をこのように結びます。

エッセーを書き続けるのも皇室と国民の距離を近づけたいとの思いがある。「京都の歴史、文化だけでなく皇族の暮らしぶりや考えを知っていただければ」と願う。

これを見たときに、自分は同じ皇族でも、皇室と国民の距離という点について、お立場による違いがあるように思えました(それは、善し悪しの問題から離れて)。そこは、少し興味深いところでも、ありました。

いかがでございましょうか?

ご参考までに

ナビゲート:「愛子天皇への道」サイト編集長 基礎医学研究者

*側衛というのは普段使われない用語ですが、AIに分析させると、ラグビーにおけるフランカー(flanker)というポジションを回答してきたのは、少し面白かったので、補足します(ラグビーを知っている人ならばイメージできるかもしれないけど、フォワードの3列目端で、スクラム組んだ時にボール出しする役割なので、確かにそーカモ)。

4 件のコメント

    昭和43号

    2024年8月1日

    不敬にも彬子さまについて何も存じ上げませんでした。
    記事を読んで驚きましたが、「行先を決めず」ということは町ブラをされるということでしょうか。
    検索すると、お仕事の関係で京都在住とのこと。皇族が皇居以外にお住まいということにも驚きました。

    仏像鑑賞が好きで、京都へも寺社巡りに何度か訪れたりしていたので、ご紹介の本に興味を惹かれました。
    今後の記事も楽しみにしています。

    基礎医学研究者

    2024年7月31日

    (編集者からの割り込みコメント)コメントありがとうございました。実は私も、といいつつ、彬子さまのご著書を読んだことないのですよね。すべては、今回の書評、および訪英前に毎日新聞の山田記者が彬子さまにインタビューされた記事から学んだことです(;^_^A。
     で、そうか?自分、京都は半分地元のようなものですので、大きな書店にいけば、京都市が舞台なので山積みになっているかもしれないですね(それを確認するには、ちょっと楽しみかも(^_^)。

    佐々木

    2024年7月31日

    皇族が著書を出してるなんて初めて知りました。
    紹介していただき、ありがとうございます。

    さおりん

    2024年7月31日

    横浜駅の某書店で平積みになっていたので、お勧めで売れ筋なんだなと思っていました。「赤と青のガウン」の効果も大きいですよね。
    早速購読します。
    ちなみに、高円宮妃久子様のエッセイが、「婦人画報」で連載されています。ご参考までに。

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