「皇統を学ぼう」さんの投稿を遅ればせながら拝読しました。
天皇だけが人間の無力さと向き合い日々祈りを捧げる存在であり、国民が「天皇制は必要か?」と問うことは、人間の無力さを忘却した傲慢な精神の表れだというご意見はもっともなことだと私も思います。
しかし、だからといってこの命題を棄却することは、ただ現実から目を背けるだけになるのではないでしょうか。
国民ではなし得ない公的な祈りを捧げる天皇のあり方は本来国民で決められることではなく、天皇陛下のご意向次第であるべきです。
しかし、現実には日本国憲法が国民主権を定め、皇位は国会の議決した皇室典範の定めによるとしており、天皇の地位の決定が国民に委ねられてしまっています。
そして、この国民主権を大いに利用して上皇陛下や天皇陛下のご意向を聞かず、男系継承は日本の伝統と勝手に決めつけて安定的な皇位継承を阻止しているのが男系維持派です。
また、彼らは本来少数派なのに、皇位継承問題に対する国民の関心が低いのをいいことに、自分たちが騒げば政府は恐れてこの問題から逃げると高を括っています(そして実際逃げてしまっています)。
「天皇制は必要か?」という問いは、確かに傲慢な近代的発想の問いです。
しかし、皇位継承問題を議論し解決する責任が国民にあることが現実なのです。
にも関わらず「現代日本人にこの問い掛けを持つ資格はない」で済ませてしまうのは、国民主権を悪用し男系派が居直っている現状を直視せず、むしろ本来問い掛けの資格のない日本人が天皇・皇室を滅ぼす結果を招くことになるのではないでしょうか。
「天皇制は必要か?」という議論は、責任を委ねられた国民がしなければいけないことだと思います。
文責:りょう
2 件のコメント
チコリ
2020年12月11日
もう時間がない、今こそ、「責任を委ねられた国民がしなければならないこと」だと、わたしも強く強く絶対的に思います。
ダダ
2020年12月10日
天皇を戴く責任は国民にある。その通りだと思います!
男系派は皇室が消滅した時、その責任を皇室に転嫁する気ですよね。
「男を産まないのが悪い」「男女の産み分けで解決できる」・・・言葉にするのもおぞましいです。