多くの方のお考えやコメントを大変興味深く拝読しています。
法律に明るくない一般人として、天皇制そのものというよりも、それを担う「人」(皇族と国民)の観点から思うことを。
天皇制は『条件付きで』必要と思っています。
天皇と皇族がいる皇室があって国民がそれを受け入れていて、紆余曲折を経て2000年余続いている世界に誇れるこの制度、
せっかくなら続ければいいじゃないですか。
ただし「国民あるいは特定の皇族に対して”過度に”負担や損害(逆に特権など)を与えてまで、無理して続ける必要はない」です。
安定した皇位継承をめざすための案と称されるいくつかのうち(具体的な例は提示しませんが)、おもに男性皇族とそのお妃、女性皇族、一般国民をターゲットにし、負担(特権込みかもしれませんが)を強いることが明らかであろう案が見受けられます。
皇族だってひとりの生身の人間、国民だって権利を有する一人の人間。
ターゲットにされた人々の生きる権利と選択肢を奪ってまで、天皇制存続のために皇族でいてもらう必要があるのか?
人の感情の面で「象徴」という単語に何を入れ込むかという話になりますが、天皇制は、そのあり方に-存続の方法(手段)も含めて-国民が敬意や信頼を寄せられるか、誇りに思えるか…というような、脆くアンバランスな「心の中」に成り立っているものと思います。
その存続の手段が「真っ当なもの(常識的、合理的、不自然でない、という意味も含む)ではない」場合は、日本人の皇室に対する尊敬の念も薄れ、天皇制の存在する意味自体もぐらつく
のではないでしょうか。
(文責 東京都 森)
2 件のコメント
かつの
2020年12月17日
「真っ当なもの」
皇位継承にはこの筋があるかどうかで国民の総意である「象徴」天皇かどうかが変わってきますので、皇室典範の改正により、現代の日本にふさわしい「象徴」天皇立太子に向け、微力ながら頑張りたいと思います。
ダダ
2020年12月17日
森様
投稿ありがとうございました。
天皇や皇族の方々が「辞めたい」と一言漏らせば終わってしまう脆さは確かにあります。
皇室の存続には制度と国民感情の両立が必要です。今は制度(皇室典範)に欠陥があるため、これを改正しない限りどうにもなりません。
そして、人間から感情は切り離せないため、皇室と国民の双方向の敬愛、これこそが紐帯だと思っています。