【週刊誌ウォッチング】サンデー毎日9月8日号

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みなさん、こんにちは!
「新聞者勤務の人」です。

サンデー毎日でおなじみの森暢平成城大学教授の連載「社会学的皇室ウォッチング」を、本日は取り上げます。

記事タイトル:「ちょっと分かりづらい立憲民主党の皇位継承政策」

自民党の総裁選に埋もれている感はありますが、立憲民主党の代表選も9月7日告示、 23日に投開票と近づいてきています。愛子天皇誕生に向けて野田佳彦氏のこれからの言動に期待したいところですが、なかなか厳しそうです。記事ではその背景を分析しています。

冒頭で、立憲民主党現代表の泉健太氏の昨年1月の男系継承に関するコメントを紹介。

「先例、男系、直系ですよね。(略)ずっと長く続けてきたものを、もちろん、何か手段として変えてしまうことは、できるのかもしれませんが、続いてきた意味や重みというものを受け止めて、できる限り続けてきたものを踏襲するというものが大前提だと思います。」と男系固執発言をしておきながら、今年1月31日の衆院代表質問では、
「(岸田文雄)総理は、自民党総裁選で、女系天皇には反対と述べられました。今もそのお考えですか。(略、有識者会議の報告書では、婚姻後も本人のみ皇族、配偶者や子を皇族としない案のみが示されました。総理、これが複数案を比較検討した結論なのか」と聞いている。
 女系天皇や女性宮家案 真剣に検討しない自民党 批判しており、少なくとも女性天皇容認の立場に立っているように見える。ある時は男系継承維持の発言を行い、別の時は女性天皇容認ととれる質問を行う。まったく分かりづらい。」

⇒あなたの考えはどっちなの?ということを聞いてみたいです。これはまさに、今の政治家が男系固執派に配慮していることが分かるいい例だと思いますが、党の代表の発言ということを考えると根深いです。

立憲民主党が3月に衆参の両議院に提出した皇位継承問題に関する論点整理においても、整理しただけで立憲民主党としての考えを明確にしていません。

野田佳彦氏がいるにもかかわらず、なぜこんな状況になっているのかは、以下の記事内容から背景が見えてきます。

「立憲民主党内で、保守の立場から皇位継承について発言してきたのは、 森山浩行、 落合貴之、 源馬謙太郎、 藤岡隆雄らである。 旧宮家養子案に明確な反対をしなかった のは、彼らの巻き返しが大きい。名前を挙げた4名のうち落合、源馬、 藤岡の3 名は、党内の若手中堅議員でつくる派閥「直諫(ちょっかん)の会」(会長、重徳和彦衆院議員、18名)のメンバーである。事態をさらに分かりづらくしているのは、「直諫の会」の重徳らが8月19日、野田に代表選への出馬を要請していることである。 旧宮家養子案を推すメンバーを抱える派閥が、女性宮家の実現を目指す野田を応援するというのだ。」

⇒まさに、自民党の石破茂氏と同じ構造ではないでしょうか。党の代表選に出馬するために日本の根幹である皇位継承問題をないがしろにしようとしているのです。しかも、石破氏、および野田氏 両氏は、これまでの発言から、皇位継承を男系に固執していては皇室は続かないことを認識しているにも関わらず、です。

与党・野党関わらず政治家は信頼できないと思ってしまいます。

記事タイトルは「ちょっと分かりづらい立憲民主党の皇位継承政策」となっていますが、「しっかりしろ!立憲民主党の皇位継承政策」または「頼りにならない立憲民主党の皇位継承政策」がしっくりきます。

とはいえ、彼らにはこれから皇位継承問題についてしっかり向き合ってもらわなければなりませんので、今後の言動を注視していきたいと思います。

文責 新聞者勤務の人

3 件のコメント

    teatea00

    2024年10月1日

    森山浩行、 落合貴之、 源馬謙太郎、 藤岡隆雄の各氏へは、今後ロビー活動などどうアプローチすべきでしょうか? 仄聞する所では、泉氏と一緒に倉山氏の動画に参加した森山氏(大阪16区)は、女性天皇までは世論も納得で、それ以上は「静謐な環境」を条件にすすめたいらしいです。何だか腰が重そうですね。衆議院選挙で、立民を勝たせるために直諫の会の人など男系派?に投票すべきかどうなのか、しかしこの人たちが当選して大きな顔をするのはどうなのかと、悩ましいところです。

    SSKA

    2024年9月3日

    泉代表が軽いのは実際その通りですが、倉山の吹き込んだ男系案が他の案(女性宮家)と並べると全く現実性を欠く為にまともな頭では支持出来ず簡単に覆る代物だと知られるには良い機会でしたし、自民党が密室に拘るのも異論に対し自分達で答えられず国民を説得する自信も術も無いものを無理矢理通そうとしているからだと両党の性格の違いが明確になったのは悪い事では無かったと思います。
    立憲側も自党の姿勢を前向きに捉え積極的に押し出せれば尚良かったのですが、戦中の好戦派将校を思わせる連中が与野党問わず暗躍するのにはうんざりしますし、男系説の生む排他や閉鎖的な空気は組織を腐らせ自滅に追い込む事を与党の姿からいい加減学んで欲しいと思います。
    法律も制度も建築物等と一緒で時代の経過と共に劣化する為に補修や改善が必要となり、将来的に実用に耐え得るものかどうか常に問われ続ける事で次の世代まで残るものだと政治家から全く見解が出ず危機を感じないのは非常に残念です。

    ありんこ

    2024年9月3日

    撹乱部隊みたいな連中ですね。
    誰か作戦考えてるやつがいるんですかねー?手が会うことで。
    18人もお仲間いて、それこそが求めるべき道という確信があれば堂々と代表者をその会から出せばいいのに。
    それはそれ、これはこれが出来ればいいんですけどね。

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