現在、自民党総裁選の状況は刻々と動いていますが、まいこさんが貴重な情報をもたらせて下さいましたので、記録の意味もあり、以下に掲載します。
YouTubeの動画 【自民党総裁選2024 出馬へ】小泉進次郎 元環境大臣 記者会見 生中継 を視聴しました。
46:30~産経新聞(竹之内記者)の質問「国会で議論が進んでいる皇位継承への考え方について伺います」
47:23~(小泉議員)「皇位継承のことについては、安定的な皇位継承は先送りできない課題だと思っていますし、今、皇族数の確保に向けても、政府の有識者会議の報告書、そして、自民党の考え方、これが示されていますから、こういったことに基いて、内親王、女王の婚姻後の皇室身分の維持、そして皇統に属する男系男子の養子縁組を検討するということが大事だと思います。それでいいですか?」
「安定的な皇位継承は先送りできない課題だと思っていますし、」、「今、皇族数の確保に向けても、」という文言からは、「安定的な皇位継承」と「皇族数の確保」は、別問題であると言外に語っているように感じました。また、「そして皇統に属する男系男子の養子縁組を検討するということが大事だと思います。それでいいですか?」という文言からは、
「皇統に属する男系男子の養子縁組」は、「検討するので、それでいいですか?」と男系男子支持の産経新聞を、いったんは納得させるための方便のように感じました。
さらに、注目したいのが以下の(小泉議員の)提言です。
27:25~「第3は、1人1人の人生の選択肢の拡大です。まず結婚後も働くことが当たり前になる中、主に女性から、『結婚後の改正に伴う負担やリスクが大きく、選択的夫婦別姓を認めて欲しい』という声が多く出ています。経済界も早急な対応を求めています。最近の世論調査を見れば、選択性であれば別姓という選択肢を認めて良いのではないかという意見が増えています。選択的夫婦別姓を導入するためには国民の皆さんの支持と理解が必要であることは言うまでもありません。また家族のあり方は、時代によって変化するということも忘れてはなりません。江戸時代には一般には氏の使用は許されていませんでした。明治9年から31年までは夫婦別姓制度が導入されていました。そして、現在の夫婦同姓制度は明治31年・1898年の民法改正で導入され120年あまり続いてきました。この120年間の家族のあり方も、3世代同居から、核家族、単身世帯の増加、このように大きく変化してきました。生まれた時に親からつけてもらった名前を守りたい、選びたい。そんな1人1人の願いを聞かず、議論を続けて30年。もう議論ではなく決着をつける時ではないでしょうか。私が総理になったら選択的夫婦別姓を認める法案を国会に提出し、国民的な議論を進めます。国会で議論を尽くし、30年以上議論を続けてきたこの問題に決着をつけ、1人1人の人生の選択肢を拡大します。」
「最近の世論調査を見れば」「国民の皆さんの支持と理解が必要であることは言うまでもありません。」「また家族のあり方は、時代によって変化するということも忘れてはなりません。」「そんな1人1人の願いを聞かず、議論を続けて30年。もう議論ではなく決着をつける時ではないでしょうか。」
「家族のあり方」を「皇室のあり方」として、真意を測ることも可能ではないでしょうか。
*なお、私、本日の紙面を見た限りでは、質問をした産経新聞において、小泉議員の出馬に関する記事に、この「皇位継承問題」に関することは、掲載されていませんでした(by基礎医)
まいこさん、ありがとうございました。この記者会見、皇位継承問題に関するところで、産経新聞の記者は「総理に就任した後も、靖国参拝を続けるのかどうか?」ということも聞いておりましたね?(産経新聞は、本来「靖国神社参拝」に関するこの手の質問は嫌っていたはずですが)「女系・女性天皇を認めますか?」というのは、もはや「靖国神社に公式参拝しますか?」と同レベルの”踏み絵”のような課題になってしまっているのでしょうか?自分には、大いに疑問です。
ナビゲート:「愛子天皇への道」サイト編集長 基礎医学研究者
7 件のコメント
まいこ
2024年9月11日
コメントを取り上げていただいてありがとうございます。
高森先生が「皇位継承のことについては、安定的な皇位継承は先送りできない課題だと思っています」と言い切っているところに注目しておられたことを心強く思い、小泉進次郎氏に、SPA!8/27号に続いて9/17・24合併号を「総裁選出馬会見での『安定的な皇位継承は先送りできない課題だと思っています』との御言葉、必ずや実現させてください」という内容のメッセージと『愛子天皇論』の掲載頁を示してお送りしました。
「議論を続けて20年。もう議論ではなく決着をつける時」、
愛子さまが皇太子にお立ちになる御姿を、近いうちに必ずや拝することができますように。
基礎医学研究者
2024年9月10日
>ひとかけらさん
コメント、ありがとうございました。ひとかけらさんやDOJOサポーターのバチガミさんの松木議員のレポートにもあるように、政治家にはもしかしたら、「女系・女性天皇」容認といえない雰囲気があるのかもしれないですね(まさに、踏み絵です)。ただ、私見では松木議員の捉え方は、やや過剰な気がして、これがすべてではないように思いました。で、自分は最後にひとかけらさんんが言われていることに同感で、やはり国民の後押しによって、変わっていく可能性は高い!と、改めて思う次第です。
ひとかけら
2024年9月8日
現在の日本国憲法下で、天皇の地位は国民の総意に基づく筈なのに議員は日本会議とか統一教会とかがうるさいので気を使って女性、女系容認と言えないのかも知れません。
何やら男系固執派は政治家や日本国民を下層と認定し、ひたすらマウントを取る事を目的としてますね。
進次郎は表向きは男系固執派に媚びる意見をしているようですが議員へのロビー活動で変わる可能性は十分にあります。
基礎医学研究者
2024年9月7日
(編集者からの割り込みコメント)
みなさん、コメントありがとうございました。
>佐々木さん
やっぱりそうですよね。はっきりいって、こんなの「皇位の安定継承」に何の関係もないはずですが、踏み絵になっていますよね。確実にいえることは、もっと強力な後押しが必要になりますよね。
>突撃さん
なるほど、確かに。あと、自分は産経新聞が、わざわざ「この質問」をするところに、踏み絵感を感じますね。他のメディアの「靖国」に関する質問には批判的だったはずなのに、ここには2重基準をかんじますね。
>SSKAさん
興味深く、読ませていただきました。なるほど、支持者を幅広くとろうとするとそのような発言になる、というのは、石破氏の段階から感じられますね。ただ、そうか。まいこさんは、後半部分にやや好意的な解釈をされているが、SSKAさんは「皇室」の男尊女卑を残しているから、あえて別の課題のように見せていると。ここは、これからも我々にとって、大きなポイントになる、と自分は見ました。
SSKA
2024年9月7日
国民女性に向けて進出を後押しすると政策アピールを行う一方、皇室に関しては従来方針を曲げない保守層へ向けたもので、それぞれ異なる層から票を得ようとする選挙対策ですから、隠し切れない権力志向に辟易します。
これは小泉個人に限った事では無く自民党の大半が一致している方針で「安定的な皇位継承」も性差別には触れず、皇室の望みに応える為ではなく幅広く票を得る為の二枚舌の手段としか考えていないと見て良いと思います。
彼等の最大のペテンは「女性皇族の身分保持」で実際は家族は国民のまま、女性宮家を認めず男性とは異なる対応の差別を平然と行っているのですが、男女の対等に一切触れないのも現代の国民の価値に反すると薄々分かっているものを焦りながら必死に誤魔化し続けているのでしょう。
皇族への差別は内心は国民にも差別を残したい考えがあるのも明らかなので、上辺だけの男女平等で政治家として体面が保てると有権者を舐めている証拠とも言えます。
突撃一番
2024年9月7日
「女系も認めます」と言った瞬間に、政治生命絶たれるくらいの「踏み絵」になってしまってるって事なのかな・・・。
統一協会とか神社本庁みたく、自民党を裏で操ってる勢力がダンケー派だったとか、某国の反日スパイが天皇制を滅ぼす為に自民党の幹部を抱き込んでるんじゃないかとか、そんな低レベルな「陰謀論」すら、あれこれ勘繰りたくなっちゃうくらいの「右へ倣え」っぷりだなぁ。
石破も小泉も。
佐々木
2024年9月7日
お疲れさまです。
まいこさんの分析、興味深く読ませていただきました。
小泉進次郎と言えば、「小泉構文」がよく挙げられます。
小泉進次郎の独特な言い回しを揶揄したもので、
語彙力の低さを批判するときに使われます。
https://rank1-media.com/I0005316
一方で、彼の言い回しは相手に揚げ足を取られないように
するためと分析する方もいます。
https://x.com/numamatougenzi/status/1824863779496050723?t=a3mFWXPby4YEQj7RnpiCDw&s=19
まいこさんの分析通りなら、記者会見での皇位継承に関する
発言内容は、男系派の反発を警戒したものと考えられます。
これまで、小泉進次郎は皇室に関する発言を
してこなかったので、今回の記者会見の発言の真意は
額面通りではないかなと思います。
しかし、まいこさんの分析通りなら、
政治家へのロビー活動と世論喚起は
小泉進次郎の後押しになると思います。
>基礎医さんへ
お疲れさまです。
今の政治界隈は保守(エセ)がデフォで、
保守=男系がテンプレですから、
「女性・女系天皇に賛成か否か」は
相手の世間を図る絶好の踏み絵になってる気がします。