【愛子さまの軌跡】32. 日本赤十字社に就職内定

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令和6(2024)年1月21日
愛子さま 22歳の時

日本赤十字社に就職内定

「皇室の役目の基本は「国民と苦楽を共にしながら務めを果たす」ことであり、
それはすなわち「困難な道を歩まれている方々に心を寄せる」ことでもある」
「様々な困難を抱えている方の力になれる仕事ができれば」とコメントされる。

自由な時間が取れる大学院進学や、海外留学という選択肢を捨ててのご決断だった。

ご公務との両立を見越し、嘱託職員としての勤務となる。

(展示時「ココ好き」シール 39枚)



誰も予想しない、あっと驚く発表でした。
ネットメディアは、この発表を速報で伝えました。

愛子さまの大学ご卒業後の進路は、天皇陛下を始めとする多くの皇室の方々がそうであったように、
海外留学、または大学院進学が既定路線と考えられていました。

愛子さま自身、高校時代にイギリスへ短期留学された際の、
「世界への窓」が開かれたことに胸を躍らせたお気持ちをお歌に詠まれていました。

また愛子さまが大学4年になられた昨年春には、天皇陛下が留学時代を記された『テムズとともに』
が復刊されたりもしました。
愛子さまも、日頃からお話を聞かれることの多い陛下のご著書を読まれていたことでしょう。

その中で陛下は、この留学時代を「おそらく私の人生にとって最も楽しい」一時期と記され、
留学が終わろうとする頃には「いっそこのまま時間が止まってくれたら」という素直な心情を明かされています。

学業を修めるのはもちろんのことながら、皇室の方々にとって海外で過ごすということは、
制約の多い窮屈な生活を強いられる日本を離れ、束の間の自由を味わうことのできる機会でもあります。

当サイトの雰囲気を見ていても、愛子さまに自由な時間を楽しんでいただきたいという願望も込みで、
愛子さまが留学されることを望む空気は確かにありました。


しかし、愛子さまは、ご自身の自由な時間よりも、「少しでも人々や社会のお役に立つこと」を選ばれました。


振り返ってみれば、中学1年の頃に書かれた「看護師の愛子」では、すでに苦しむ生き物を癒やし活力を与える存在としてご自身を描かれていますし、
ご成年記者会見でも、災害ボランティアなどのボランティア活動に関心をお持ちであることを語られていました。

愛子さまに取ってみれば、日本赤十字に就職されるのは、ごく自然な成り行きであったといえるでしょう。


皇室の中でも、天皇家の方々の就職先としては、皇籍離脱前の清子さまが山階鳥類研究所で研究助手として勤務されていたことがありますが、
研究職でなく、会社員という形で就職されるのは初めてのこととされています。

愛子さまは、日赤就職に際しての文書回答で、
「皇室の役目の基本は「国民と苦楽を共にしながら務めを果たす」ことであり、それはすなわち「困難な道を歩まれている方々に心を寄せる」ことでもあると認識するに至りました。」
とし、そのようなお考えの中でボランティアに関心を持ち、この度のご就職に繋がったと答えられています。

愛子さまにとり、日赤でのご勤務は、「国民と苦楽をともに」という皇室の伝統的精神を実践する場、ということになります。


前例のない道を自らのご意思で切り拓き、皇室の一員としての務めを果たされる愛子さま。

そのお姿は、まさに上皇陛下、天皇陛下と受け継がれてきた皇室の伝統的精神の結晶です。


参考文献:
【速報】愛子さま就職へ~大学卒業後、日本赤十字社の嘱託職員に
【速報】愛子さま日本赤十字社に就職へ 学習院大学ご卒業後
両陛下、愛子さま日赤就職内定に「社会人としての成長願う」…「お気持ち」公表で愛子さま「関心寄せている仕事に携われることをうれしく思う」
愛子さま、日本赤十字社に就職内定 「社会に貢献できれば」と強い意思でご本人が希望、公務続けながらフルタイムではない勤務か
「このまま時間が止まってくれたら」天皇陛下が英国留学記に綴った「最も楽しかった」日々
国民の愛子さまへの期待はますます高まるばかり…日赤ご就職に際して文書で表現した自身の「皇室観」
中1で書いた小説が示唆していた…愛子さまが大学院進学でも留学でもなく、日本赤十字に就職する理由
愛子内親王殿下ご成年をお迎えになっての記者会見
愛子内親王殿下日本赤十字社ご就職に際しての文書回答


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文責:静岡県 L.K

2 件のコメント

    くりんぐ

    2024年9月14日

    愛子さまにとって、自分を何よりも自由にしてくれる選択が、「少しでも人々や社会のお役に立つこと」だったのでしょう。日本赤十字への就職も「少しでも人々や社会のお役に立つ」ため。

    愛子さまの選択にふさわしい国民でありたいです。

    あしたのジョージ

    2024年9月13日

    私もてっきり海外留学すると思っていましが、まさか日本赤十字社に入社するとは思いませんでした。
    やはり天皇陛下になられるのにふさわしいお方だと思いました。
    弱い立場の人達に寄り添い、国民と苦楽を共にする覚悟がおありだと思いました。
    やはり本物は違うなぁと思います

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