文字起こし フジテレビ報道番組「イット!」自民党総裁選9候補が初の直接討論 選択的夫婦別姓や皇位継承問題も(まいこさん)

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フジテレビ報道番組「イット!」で、総裁選候補が皇位継承問題についての見解を述べている箇所を文字起こしいたします。

2:56~

小林鷹之候補「石破候補に天皇制についてお伺いしたいんですけれども皇室典範では『皇位は皇統に属する男系の男子がこれを継承する』と明確に定められています。私は当然、そこのスタンスを取っているわけですけれどもこれに対して石破候補はかねてから『男系男子のみで皇位を継承し続けることは不可能にほぼ等しい。女系だからダメだという議論には賛同しない』と述べられていて女系天皇を容認する姿勢を繰り返し述べられてきたという風に私は理解しています。考えは異なるんですけど、一人の政治家の考えとして私はリスペクトしてきてるんですけども、ただ先月下旬の講演会におきまして、「容認するとは言っていない」という風に述べたと報じられておりまして、これまでの考えを変えたのかどうか、というところを、正直、伺いたいと思います。改めて確認したいのは、『女系天皇を容認するのか、しないのか、しないのであれば、何故、考えを改められたのか』伺いたいと思います」

石破茂候補「今まで男系男子でやってきた。それが日本の伝統だ。それを尊重するのは当たり前のことであって、これから先もそうあらねばならん。と同時に、如何にして『国民統合の象徴であり、日本国の象徴』である天皇制というものを守ってゆくかということを常に考えておかなければなりません。そういうことの元に、これから先、男系男子というものを尊重しながら議論をしていくということであって、如何にして皇室というものをきちんと守ってゆくかということのために、色々な議論は当然、あり得るということです。男系男子の尊重は、当然」

小林候補「それでは女系を容認しないという風に受け止めて宜しいでしょうか?」

石破候補「大事なのは、如何にして『国民統合の象徴』の皇室をお守りしてゆくかということです」

24:30~

橋下徹氏(以下、橋下氏)「小泉さんが『選択的夫婦別姓』については一番、積極的だと思うんです。『選択的夫婦別姓』で個人の選択を広げてゆきたいと仰っています。皇室の男系男子なんですけども男系男子を堅持すると、そこに皇位継承者に嫁がれる女性は、選択肢が物凄い狭まります。必ず、男の子を産まなきゃいけない。これは人間の女性にそんなこと言ったら、今、とんでもない問題になりますね。小泉さん、個人の選択を広げる『選択的夫婦別姓』だと。皇室についての男系男子については、どのようなお考えですか?」

小泉進次郎候補「今、政府の中で有識者の報告書、これが出ています。そして自民党の中では既に基本的な考え方、これが示されています。私はまず、安定的な皇位継承とは揺るがせにできない、先送りのできない中では、これを踏襲すべきという考えです」

橋下氏「そうすると、そこに嫁がれる女性が男性しか産めなくなるというところは、ここは我慢して欲しいということなんですか?個人の選択肢を広げようっていうことを果敢に言われているんだけれども、皇室に対しては、その選択肢は、もう狭まってゆくと?」

小泉候補「選択肢の拡大が必要な分野っていうのは、多くあると思います。私の中で、いま、一年で三つという明確に期限を区切った優先順位を、やはり政治リソースを何処に優先的に割くかというところから言えば、私はまず、選択肢の拡大の一つは、『選択的夫婦別姓』の導入。今まで、30年以上議論して、国会提出すらできていないですから。私はまず、そこに挑みたい」

橋下氏「もちろん、それは進めていただいたとして、皇室の方の選択肢ということは、もう広げない、皇室は別だという考えなんですか?」

小泉候補「まずは今、有識者報告書、そして自民党の基本的な考え方を引き継ぎたいと思ってます」

茂木敏充候補「今の話で言いますと、男系男子の皇統を繋いでいくっていうことは、前提に議論してゆかねばいけないと思ってます。そして嫁がれる女性の方については、それはまさに選択も問題なんだと思います。そして嫁がれた後もですね、男性を産む、女性を産む、どちらもあり得るわけでありまして、必ずしも一人しか産まれなきゃいけない、こういうことでは私はないんだと、そんな風に思ってまして。私はこの問題、前回の天皇陛下の生前退位の問題からずっと関わってきましたので、制度的に安定させる、このことは何よりも重要だと思っています」

橋下氏「皇位継承者一位は男系男子としてもですね、一位の方がいらっしゃらない場合には、二位として女性を認めるっていう考えがある方は、この中にはいらっしゃいませんか?一位は男系男子なんですよ。でも一位がいらっしゃらない場合には、二位は女性で構わない、順位の問題としてそれはと言う方はいらっしゃいませんか?挙手をお願い…いらっしゃいませんか?」

加藤勝信候補「仰っている二位という趣旨がいま一つ、分からないんですけれども。そこは全く、絶えてしまうということを前提に仰っているのか。ただ、そうならないように、今回は例えば皇室においても、これまで皇統に属した人の婿養子っていうんでしょうかね、っていう形で皇統を継続してるってことを提案しているわけですから、まず我々はそういう努力をしてゆくべきだと考えます」

茂木氏「悠仁親王殿下まではですね、このけいいのこうしょう(皇位の継承?)は決まっております。そして悠仁殿下が御結婚される年齢になった時にですね、議論を深めるべき問題だと思ってまして、今、喫緊の課題っていうのは、皇族数が減ってしまっていて、充分な活動ができない。これにどう対応するかってことなんだと思います」

***

総裁選候補の方々の残念過ぎる見解が並んでいますね。

小泉進次郎候補が述べた「有識者報告書」とは平成17年・2005年に提出された方を念頭に仰っていることを願いつつ、

各議員の皆さまは「愛子天皇論2」で、しっかりと「基礎的勉強」をしていただきたいと思います。

文責 愛知県 まいこ

6 件のコメント

    パワーホール

    2024年9月13日

    保守政党ならば、皇位継承問題につき真剣に取り組んでもらいたいですし男系継承にこだわるのはやめてほしいです。嫁がれた女性のことも考えてほしいです。

    のーたん

    2024年9月13日

    >小泉進次郎候補「今、政府の中で有識者の報告書、これが出ています。そして自民党の中では既に基本的な考え方、これが示されています。私はまず、安定的な皇位継承とは揺るがせにできない、先送りのできない中では、これを踏襲すべきという考えです」

    有識者の報告書のことを「今、政府の中で」と言っていますし、「自民党の中では既に基本的な考え方、これが示されています。」と言っています。
    「これを踏襲すべき」と言っているので、最新の「有識者会議の報告書」に基づいた現政権の方針を踏襲するということでしょう。
    小泉進次郎議員が述べた「有識者の報告書」とは平成17年・2005年に提出された方を念頭にしている、という解釈は全くできないと思います。
    小泉進次郎議員が「有識者の報告書」にない、「愛子様の天皇即位の実現および女系天皇の実現」を考えている可能性はないと言ってもいいと思います。

    今回の総裁選の候補は、誰一人として「愛子様の天皇即位の実現および女系天皇の実現」を政策として打ち出していません。
    少なくともあと4年は「愛子様の立太子および将来の女系天皇」は実現しないのでしょうか?

    サトル

    2024年9月13日

    まいこさん
    文字起こしありがとうございます。
    勤務休憩中に視聴して、コメント投稿しましたが、こんなに早く文字起こしされるとは!
    感謝です。

    基礎医さんも指摘していますが、橋下の質問に対して、すり替えて答える小泉にたたみかけたのは、良し……かなと。

    狼狽し、安直に逃げた(私にはそう見えました)小泉。
    さらに畳み掛ければ、沈没するタイミングでした。
    惜しい……。

    私が醜悪……と感じたのは茂木。
    彼の発言は酷かった。
    「子供は1人だけとは限らない」と、橋下の「悠仁さまの伴侶に、男子(のみ)を産め!の重圧にならないか?」との質問に対する答えが上記。
    これでは、施教授とかわらない。
    仕事柄、陳情?に議員を訪れる人達を乗せることも多いですが(詳細はお許しを。クビが飛びます)、茂木氏は、頭が切れすぎて怖い……と良く車内で漏れ聞きます。
    (まだらっこしい説明や感情的プレゼン?では、怒鳴られるとか……。)
    頭が良いだけに……無理がある……とわかっているからこそ、あんないい間違いをするんでしょうかね?
    全体的に「何も触れないでおこう……」の空気が蔓延してましたね。

    解散……早くしてほしい。
    「夫婦別姓」の問題から、攻める……もアリだな……と、橋下の質問から感じた次第です。
    (以前の、井上貴博アナウンサーのコメントからも言えるかな……と)

    基礎医学研究者

    2024年9月13日

    まいこさん、文字起こしありがとうございました(これが、ゴー宣DOJOの掲示板でサトルさんが宣伝されていた番組なのでしょうね)。自分は、主として新聞などで候補者の発言を集めていますが、このテレビ番組は、ある意味、皇位継承問題に対する自民党の”こわばった空気”がよくでていましたね。はっきりいって、令和の光秀(茂木)やコバホーク(小林)がこんな発言をするだろうことは、いまさら驚くに値しません。ある意味、ゆるぎない。ただ、先にかかれたありんこさんとは違う視点で書きますと、加藤議員はもう少し慎重な発言をしていたはず。また、上川議員は女性天皇賛成なはず。でも、橋下さんからストレートにきかれると、誰も現在の自民党の枠組みから外れられない!ということを、一体国民はどうみるのか?ある意味、自民党にとってはマズイことを国民にアピールしているようにも、自分は感じられました。
     それと、今回の番組を見て、石破氏が問題となった講演会でどのような感じで発言したのかも、大体イメージできました。まちがっていると思うし自分はけっして容認しませんが、今回の番組を見る限りでは、コバホークのゆるぎない確信がみなぎっている質問に対し、石破議員は男系男子はまず前提といいながらも、歯切れの悪い言い方に終始している感じをみると、コバホークの圧勝という印象になってしまったのではないかと。
     橋下さんの聞き方は一部正しいと思いますが、それならば、国民の90%が女性天皇に賛成し、72%が現在の皇位継承に危機感をもっていることと、全候補者が自民党案の枠を外れない、という違和感について指摘してもよかったのでは?と、率直に思う次第です。だから、愛子天皇論2が売れること、ロビー活動の重要性は、ますまずましてくるのだろうと。

    SSKA

    2024年9月13日

    極めて馬鹿馬鹿しいショー化した総裁選ですが、他の問題に比べ小さいとは言え皇統問題がこの様な形で扱われて自民党のバカさが際立つのは悪いことではないと思います。
    改めてですけど、各候補とも野党の存在は眼中に無いのですが、公の議論を必要とする皇統問題すら同じ認識でいて自党の議論だけで丸く収まると素で考えている視野の狭さが注目すべき点でしょう。
    各々が他の候補の保守票を如何にして削って取り込むか、逆に揚げ足を取られず身を守るかしか考えていませんし、全員が共通して政府方針の女系排除が前提なので女性宮家を議論する気配すら無いと分かりますが、与野党協議の頓挫を自分達の責任と全く反省せず、未だに非現実的な案と国民からの不支持から目を背け続けるのには呆れるしかありません。

    ありんこ

    2024年9月13日

    文字起こしありがとうございます!
    石破氏も小泉氏もさすがに男系男子国民を直接皇族にして、以後安定的に国民から男性皇族を選出して安定的皇位継承を目指していくとはいいませんね。方向転換したとしても揚げ足取られないようにしているようにも見えなくはないと思いたい。意外と苦戦しているネットでの前評判高めのゴリゴリ男系男子固執派達は何とか自分たちとは違う主張をしているのだとレッテル貼りたいんだろうなぁ。じゃなきゃ完全に勝てると思える要素ないですもんね。
    男系男子固執一直線派は、皇室・大多数の国民の伝統意識よりも一部国民の伝統意識が優先されるべきという態度を隠してもいませんが。さすがにそこまでは言えないのかな?2人とも。
    皇室と大多数の国民を意識しての発言だと思いたいです。
    男系男子固執派達はとにかく指一本触れさせないで先送りしたい態度が見え見えですね。表に出されては困るんでしょうね。

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