さて本文……の前に「歴史人」でのモモチー(ダンケー)の扱われ方が良くわかる目次を見てみましょう(以降、「歴史人2024年10月号【保存版特集】今さら聞けない! 天皇の基礎知識 天皇と皇室の日本史」より引用)。
大きく10章の章立て。
その内、本題と見られる「約20年にわたって議論が続く問題を考察 女性・女系天皇はなぜ実現しないのか?(監修・文/河西秀哉)」の一角に、項目として、インタビュー記事。しかも小さい小さい見出し。
囲むように、大きな章。
・「11宮家 臣籍降下の真実(監修・文/小田部雄次※サンデー毎日の森氏の記述とかなり重複)」
・「近代皇室を悩ませた 皇太子妃選びの葛藤「皇族の婚姻」の政治学(監修・文/舟橋正真※森暢平氏の著書からの引用多数)」
・「歴史、事績、逸話から解き明かす 皇位継承の秘史 古代から江戸時代まで(監修・文/高森明勅)」
……と、明確な意志(包囲網)を感じる紙面作り。
高森ブログでの記述、「なかなか充実している」も納得です。
そんな中、モモチーの記事は……
『百地章氏に訊く女性・女系天皇の「問題点」……
「憲法を遵守しながら後世に男系の皇統を伝える義務があります」』
はい、いきなり突っ込み待ちです(笑)
「憲法を遵守しながら……」「男系の皇統を伝える義務があります」
てことは、これは憲法99条に触れる内容ですよね?
「主語」は「天皇」「国務大臣」「国会議員」「公務員」ですよね?モモチー?
https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/seigan/187/yousi/yo1870021.htm
これさあ……憲法……
(読者置き去りで)どんどん続けるモモチー。
「日本の歴史とともにある天皇家の皇位の世襲は「男系」でなくてはならない」
「なぜ「女系」ではいけないのか。「女性天皇」が即位すると、どんな問題が生じるか。その前提として次の2つを基準にすべきものと考えます」
あらま。
いきなり「前提作り」ですか?
どうしてダンケーの皆様は「いきなり前提作り(確認ではなく)」するんですかね?
ケケ田さんからのデントー手法ですな(笑)
しかも、「女系天皇」ではなく、「女性天皇が即位すると」問題が生じると。
男系、女系……の話をしてるクセに、「女性天皇」と、つい言ってしまうモモチー……。
以降も同様なボロが出まくるモモチー。
じゃあ「男系女性天皇」は?
しかしさらに置き去りにするモモチー。
「ひとつは「皇室の伝統」であり、もうひとつは「憲法」の軸が男系であるためです」
えええっっ!
憲法の「軸」が男系なの?
フランス革命「人権宣言」もびっくり!
「まず、「皇室の伝統」とは、神武天皇から始まって……」
いやいや。他で言うならいざ知らず、「歴史人」で語るとは……。なんて豪胆なんだモモチー!
(※実際p42「天皇・皇室に関する基礎的知識①にて、「天皇」という称号の起源と意味として詳細な記述あり。読み応えバッチリ!」)
「……「男系」でつながれてきたものです。ただし、」
ただし?
「……ただし、男系とは決して「直系」のことではありません」
いや……たしかに「日本語」としては、そうかも知れんが、あのね……この場合は、そうではなくて……
さらに突っ走るモモチー!
「(略)……男系が前提であって、その中で直系であれば望ましいですが、直系であっても女系につながる道は除外して考えられてきました。」
うーんと……。つまり男系とか女系とか関係なく、「男性」か「女性」か……だと言ってることにならんか?しかも突き詰めれば、「側室制度」あっての話だよね?時代背景として。
実際自分でも、「女性天皇が即位すると問題あり……」と答えてるし。
「これこそ、先人たちが大切に守り伝えてきた伝統であり、2千年近くも続く皇室の歴史です。」
うんだからね、2千年近く続いた「側室制度の歴史」でもあるよね?日本の「歴史」に存在した……。
ここは「歴史人」の紙面だよ、モモチー!
(※これも前述「基礎的知識」のp45、皇室はいつから一夫一妻制になったのか?において詳細に記述あり。明治天皇・大正天皇の生母はいずれも側室(中山慶子・柳原愛子)と明記。昭和天皇の女官制度大改革、側室の拒否……も記載)
モモチー……お願いだから砂漠でラクダに逃げられてぇ~(涙)
つづく
文責 東京都 サトル
3 件のコメント
SSKA
2024年9月19日
天皇を含む時代の人の行跡や社会の動向を史料を基に追うのが歴史なのに、個人を全く見ずに遺伝子やその原理だけ見ろと言う男系主義はオカルトやSFですからね。
サトル
2024年9月18日
訂正とお詫びm(_ _)m
(その1)にて、モモチーは「Y染色体」と「旧宮家案」には触れていない……と記述してましたが、「旧皇族案」には提言しています。より酷くなっていました。
訂正してお詫びしますm(_ _)m
>基礎医さん
コメントありがとうございます。
そうなんですよね……。
「学者的な態度」としては、それが一番シンプル。
ただ、狂信的……ではないものの、彼の「シンプルさ」は、どうも別にあるようです。
シンプルな「手口」かと。
基礎医学研究者
2024年9月18日
(編集者からの割り込みコメント)ごくろうさまです。自分は、最近でた「正論」の野田元首相批判のとき、とか令和の有識者会議のときに、FNN・産経世論調査のやっちゃったデータを使用したときとかはかなりムカつきましたが、ここまで読み進めた感じでは、まだ狂信的なものは感じないですね。どちらかというと、学者的になぜ「女系」にすると問題が生じるのか?を検討しようとする態度には見えますね。でも、それならば平成の有識者会議の吉川先生のように、「なぜ男系が伝統なのか?」を検討するほうが学者的な態度としては、シンプルだと思いますね。