当サイトでは、参院本会議の質疑について、速報ネット記事、さらにまいこさん協力による【文字起こし】も掲載したので、情報量としての価値は薄いのかもしれません。しかし、全国紙がこれをどう報じたのか?(あるいは報じなかったのか?)ということを記録として残す意義はあると判断し、以下に掲載いたします。
実は、これは紙面でしかわからないのですが、読売新聞と毎日新聞は、10月8日(火)の夕刊1面で、それぞれ、田名部匡代参院幹事長の質疑を記事として掲載していました。
参院選公認 名言せず 首相(読売新聞)
立憲民主党の田名部匡代参院幹事長の質問に答えた……安定的な皇位継承に関し、母方のみが天皇の血を引く「女系天皇」を認めるかどうかも問われたが、首相は「個人的な考えを今この場で申し上げることは差し控える」と言及を避けた。首相は総裁選前の8月にはインターネット番組に出演し、女系天皇も選択肢から外すべきではないとの考えを示していた。
参院代表質問 立憲が裏金公認追及(毎日新聞)https://mainichi.jp/articles/20241008/dde/001/010/029000c
*デジタル版で、一部を読むことが可能です。
読めない部分を引用します。
田名部氏は……首相が以前、女系天皇を含む議論の必要性に言及しながら、自民党総裁選では発言を後退させたとして真意を確認した。
さらに読売新聞は、10月9日(水)の朝刊7面において、国会論戦の詳報 8日の参院代表質問からという特集欄を組み、そこで各会派の質問をまとめています。目を惹くのは、田名部氏の部分です。最初の部分を引用します。
女系天皇 発言真意は
皇位継承について、首相は自民党総裁選前の8月、女系天皇の可能性も含めて議論する必要性に言及していたが、その後、発言を後退させている。どちらが真意なのか。
政治改革を前に進めるためにも、まずは真実を明らかにしなければならない。旧阿部派の・・・
私、意外だったのは、一般的に国民の関心があるのは、裏金問題のほうだと思います。それにもかかわらず読売新聞は、あえてこのタイトルをつけたのは、注目に値します。
いかがでしょうか?
なお、紙面では産経新聞も含め、他紙では取り扱われませんでした。
ナビゲート:「愛子天皇への道」サイト編集長 基礎医学研究者
*読売新聞の意見フォーム
2 件のコメント
基礎医学研究者
2024年10月10日
>まいこさん
コメントありがとうございました。実は、自分もそう思ったのです。毎日新聞はもちろんそうなのですが、読売新聞は愛子さまトーーク214章でも語りましたが、例の中間まとめでも、全国紙でゆいいつ紙面に記事を掲載しておりまして、けっこう”皇位継承問題”の政治の取り組みに関する意思が感じられるのですよね。ここは、毎日新聞ほど皇室に寄り添っているのかいまいちわからないところがありますが、自民党の言いっぱなしにはさせない、という新聞社のプライドみたいなものはかんじますよね。それが、最近の紙面に現れているような気が。やはり、国民の意識と政治レベルのギャップを新聞社としても感じ始めているのではないか?もしそうだとすると、非常に頼もしいですね。
一方、これはブログ化できていませんが、むしろこういう状況を歓迎しているはずの産経新聞が意外に危機感を持っている感じがあるのは、ある意味興味深い。彼らも別の意味で、国民と政治のギャップが気になっているのかもしれないですね。
まいこ
2024年10月10日
新聞紙面の比較をしていただきありがとうございます。
田名部匡代参院幹事長の持ち時間25分のうち、「皇位継承」に関する質疑は40秒あまりにも関わらず、読売新聞が「女系天皇 発言真意は」というタイトルで紙面に掲載したのは、特記すべきことですね。毎日新聞も紙面に記事を掲載しているとのことで、両紙が「首相が発言を後退させている」=「自民党が安定的皇位継承を後退させている」事実を報道したことは、大いに評価すべきだと思います。
ちなみに、中日新聞の10月8日、9日の朝刊の紙面には記事はありませんでしたが、ネットの方に共同通信の記事が掲載されていました。
https://www.chunichi.co.jp/article/968859
-安定的な皇位継承策を巡り女系天皇の可能性も含め議論するか問われ「個人的な考えは差し控える」と言及を回避。「立法府の総意が早期に取りまとめられるよう、国会での積極的な議論を期待する」と答弁した。-
代表質問は予算委員会のように答弁の齟齬を追求することができないため、胡乱な言説も放置されてしまいますが、選挙後に予算委員会が開かれた暁には、立憲民主党は「自民党が安定的皇位継承を後退させている」としっかり追及し、「愛子さまを皇太子に」上っていただくよう力を尽くして欲しいです。