前回ブログでは、愛子様が書かれた作文に絡めつつ、今まで俺が原爆について一通り学んできた事を、つらつらと羅列してみました。
ボンクラな俺も一応は、中2で『戦争論』に衝撃を受けて以来、国家の独立維持を願って自衛隊入隊まで決めた人間なので、「自主防衛」を望む気持ちを強く持ってるつもりではありますけどね。
お陰様でと言いますか、反戦平和主義丸出しのサヨク教育に対しては、それなりにツッパってきた方だとは思います(主に学校の弁論大会とかで。*”ツッパッてきて…この言い方は、時代を感じますねby基礎医)。
そうは言っても流石に、何万人もの人間を一瞬で化け物に変えてしまうような、あんな理不尽な兵器を開発・保有する事が本当に許されるものかと、国防上の必要性との間で、良心の呵責に押し潰されそうになった時期が俺にもありましたよ。
今から思えば、「純粋まっすぐ君」だったのかな?
※ 蛇足かも知れないけど、『この世界の片隅に』で有名なこうの史代さん曰く、「原爆」というテーマを選んだが為に、精神を病んでしまったり、自ら命を絶ってしまう作家もいたそうです。
表現者って実際、たとえ他人事でもそれぐらい、我が事のように受け止めて苦しむような感受性の強い人間だからこそ、人の心を打つ表現が出来るのかもね。
別に俺がそうだとは言わんですよ勿論。
でも、そうやって散々悩んだお陰で、国を守る為に「核武装」という名の大悪行を、実現する覚悟を養う事はできた。
それだけは自信持って言えます。
「広島の『平和の灯』の灯が消されることを心から願っている」
とまで、作文の中で言及されている愛子様の事ですから。
そりゃ、日本が核を保有する事なんか、快く思われる筈がない事は、痛い程に伝わってきます。 殿下には本当に、その優しいお気持ちを大切に持たれたまま、「即位の礼」を迎えていただきたいと心から思っています。
それでも、自主防衛をちゃんと実現しない限り、集団的自衛権まで認めてしまった日本がアメリカの侵略に追随する事で、今度は自衛隊が、中東の非戦闘員に銃を向ける羽目になるかも知れない。
それだけは断固として、避けねばなりません。
国家の独立と皇室をお守りする為に、もしかしたら俺はいずれ、愛子様の平和への願いをも、裏切らなければならないかも知れません。
アメリカに国防を依存しない為には、「自国の統制と責任において、核兵器を管理・運用する事」が絶対に必要だからです。
俺は鬼にでも逆賊にでもなって、それを推進します。
そのうち、一人ロビー活動でもやり始めるかも知れん。
ゲロ吐く程度には原爆について学んだおかげで、汚れ役を引き受ける覚悟は出来ましたので、免罪は不要です。
そんなわけで、日本の核武装が実現した暁には、俺は腹を切って、愛子天皇陛下に詫びねばならないかも知れませんね。(もちろん、天皇に防衛政策の責任なんか絶対に負わせてはならない事は、言うまでもない。)
出来れば切腹じゃなくて、ヒグマのエサになる事で勘弁してほしいのですが。
文責 北海道 突撃一番
参考文献
・こうの史代「なぞなぞさん」
『わしズム vol.29』小学館2009年3月25日 p163
・<全文掲載>愛子さま、学習院女子中等科の卒業文集『世界の平和を願って』
『週刊女性PRIME』https://www.jprime.jp/articles/-/9346?display=b#goog_rewarded
作文の執筆者はもちろん、敬宮愛子内親王殿下。
8 件のコメント
神奈川のY
2024年11月1日
ふと軍人、武人の作法を思い起こさせられました。君子を想い、一切の責を負い切腹するは、武人、軍人の振る舞いとして、そうなのか、と腑に落ちるところがあります。と同時に、君子は民を赤子として慈しまれるゆえ、君子、愛子さまを悲しませないで力を尽くせればなおのこと、真の忠臣、武人となると思いました。難しい事ですが、愛子さまの為に力を尽くせればと考えさせられました。
パワーホール
2024年10月31日
突撃さんの熱い思いがひしひしと伝わってきます。平和のためにはそれを守る力を持たなければいけないという事実を右左問わず多くの国民が気付いてほしいです。
突撃一番
2024年10月31日
掲載&多くのコメントありがとうございます!
大東亜戦争開戦時、当初は開戦派だった東条英機が、昭和天皇の意向を受けて戦争回避に奔走したように、天皇の平和への祈りと、現実における国防の為の武力行使の必要性とを(俺は国家が保有する軍隊を、必ずしも「武力」だとは思ってませんが)、どのように折り合いをつけるかは、「自主防衛を志す尊皇派」にとっては、死ぬまで考え続けねばならない課題だと思います。
天皇は決して、戦争なんか望んではおられないのは勿論だし、ましてや戦略核のように、明らかに無辜の民への虐殺の為に存在するような兵器を日本が運用する事が、大御心に添う事だ等とは決して思いません。
そもそも「折り合いをつける」という表現が許されるのかどうかも自信が無いです。
それでも尚、【領土・領海・領空そして天皇陛下】を日本国民自らの手でお守りする為、絶対に必要となるのが核も含む「暴力装置」です。
逆賊の汚名を着る事に対して、心臓を握り潰されるような自責の念に耐えながらでも、核武装はやるしかないと思う。
独自に保有する核戦力を背景に、後は外交に長けたネゴシエーターが戦争回避に奔走し続けてくれる事を、期待するしかない。
今のところ、自分はそのように考えてます。
京都のS(サタンのSでも飼い慣らすし)
2024年10月31日
ちなみに『1946年憲法、その拘束』(江藤淳)によれば、日本国憲法は日本国と戦勝国群との条約という面があり、すなわち「憲法>条約>国内法」の法則が成り立ちません。つまり「似非憲法=条約>国内法」だからTPPやFTAが日本国憲法に違反していても無視され、そのうち国内法までが憲法を無視し始めます(違憲の緊急事態宣言が罷り通った)。日本は下の下です。
京都のS
2024年10月31日
『1946年憲法、その拘束』(江藤淳)によれば、原爆の脅威を有り有りと実感していた敗戦後すぐの段階で、再度の核攻撃を暗示しながら、9条と前文を含む新憲法の草案をマッカーサーは当時の為政者たちに飲ませたそうです。生き残った国民を人質に取られては、陛下も飲まざるを得なかったと拝察します。
のーたん
2024年10月31日
僭越ですが、指摘したいことがあります。
戦後、日本国憲法の制定の過程において、昭和天皇とマッカーサーの会見の中で、第九条の非武装の条項を受け入れた時には日本の国防をアメリカに委ねるという内容の発言を昭和天皇がなさったと言われています。
つまり、現行の日本国憲法下においては、国防をアメリカに依存する(核の傘も含めて)ことが昭和天皇の御意向であるということになるのです。
このことをどのように解釈するべきか?
戦後直後の国際情勢の下において、昭和天皇の御判断は正しいものだったでしょう。
問題は、日本の非武装についてどのような御意見を持っておられたのかです。
日本の主権回復後は、自衛のための国防軍を持ち、再軍備するというお考えだったのか?
それとも、そのままアメリカの軍事力に依存し続けるというお考えだったのか?
いずれにしても、核抑止力はなくてはならないとして核兵器保有は必須ということになってしまいますが。
結論として、昭和天皇は核武装を容認していたということでしょうか?
皆さんのご意見もお伺いしたいです。
基礎医学研究者
2024年10月31日
(編集者からの割り込みコメント)広島DOJOの前ならばかと思いますが、今回も寄稿、ありがとうございました。突撃一番さんの言いたかったことは、「原爆の悲惨さを理解することと、自主防衛のために核武装を行うことは両立する」と、自分はみました。核廃絶は難しいが(核兵器を一気に0にする方法が存在しないため)、NPTを主導する核保有国だけに管理させるのは欺瞞がある(反って、核の脅威を上昇させている疑いがある)、ということになりましょうか?
そして、「日本の核武装が実現した暁には、俺は腹を切って、愛子天皇陛下に詫びねばならないかも知れない」という覚悟を示すことは、平和へのききゅうにもなっているのではないかと、思う次第です。
京都のS(サタンのSでも飼い慣らすし)
2024年10月31日
文中の多くの部分に強く共感しました。私は戦争被爆国の日本こそが「核廃絶に向かう階梯」においては「最後の核武装国」になるべきだと考えています。自主防衛を実現しなければ米国主導の侵略戦争に加担しなければならなくなるという現実を直視したなら、核武装を忌避し続けるわけにいきません。もちろん、これは地震多発地域における核施設の現実性というテクニカルな問題を度外視しています。
ゆえに、愛子天皇の意に反して核武装が成った場合、突撃様が腹を斬る現場には私も介錯要因として脇に控え、続いて私も腹を斬るべきなのかもしれません。その場合、直後に喉を掻き切ることを許していただきたく思います(数時間ものたうち回るのはキツイ)。
それから、私も反戦平和教育には盛大に反発し、白人英語教師に提出するノートに「If you say “remember pearl harbor”, I say “Don’t forget Hiroshima Nagasaki” 」みたいなことを書き、メッチャ切れられたことがあります。