本心を拝察してヴァーチャルをリアルに変えろ!

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 映画「本心」をご覧になった方はおられるでしょうか。

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 本作は近未来の日本が舞台で、「自由死」という自死が合法化されている設定です。またAI(人工知能)とAR(拡張現実)を組み合わせて仮想空間上に死者の「VF(ヴァーチャル・フィギュア)」を作成でき、それは生前の日記・メモ・写真・動画・メール・検索履歴などから人格も再現し、会話を重ねることで再現度が上がります。「リアル・アバター」というサービスも存在し、それはアバター操者のカメラ付きゴーグルと依頼者のヘッドセットを繋ぎ、アバターが依頼者の指示通りに動くことで、行為を疑似体験させるというものです。

 主人公・石川朔也(池松壮亮)は、嵐の川辺で母・秋子(田中裕子)を助けた際の事故から1年間も眠り続け、その間に母は何と「自由死」を遂げており、亡き母の本心を知るべく「VF」を作成し…と展開します。VF母と会話する中で、生前の母と交流があった若い女性の存在が判明し、母の親友・三好彩花(三吉彩花)と接触し、彼女が避難所生活の被災者だったため自宅に呼び寄せ、ここから朔也・VF秋子・彩花の共同生活が始まります。

 朔也の勤めていた工場が潰れていたため、元同僚・岸谷(水上浩司)の勧めで「リアル・アバター」のアルバイトを始めましたが、依頼者のアバター操者に対する要求は過酷で、要望を満たしても評点を不当に低く付けられるなど、それは遠隔地で命令する富者と現場で従う貧者という格差社会の縮図を思わせました。岸谷の口癖は「日本はダメだ、稼げる中国に行こう」でした。

 以下は私の想像も込みですが、朔也が学生時代に暴力事件を起こす切っ掛けとなった女子生徒に似た三好彩花と交流を持ち、天才アバターデザイナーのイッフィー(仲野太賀)と縁が出来る切っ掛けをつくり、そうして朔也が今より下流に堕ちないよう手を打ったのは、自由死を選ぶ前の母とVF再生後の母だと思われ、こうした我が子を一心に思う母心こそが「本心」だったと感じます。

 さて、リアルの日本国憲法下における皇族方は、政治的か否かを問わず発言が強く制限され、ゆえに国民は言外の御心(本心)を拝察せねばなりません。被災地訪問の際に被災者の手を取って心を寄せる皇族方は、「本心」劇中の母の如き無償の愛を体現していると映ります。そして天皇陛下や皇族方の本心が愛子天皇だと拝察されたなら、何を置いても叶えるのが子の務めでありましょう。    

文責:京都のS

※編集部より:映画『本心』公式サイト

3 件のコメント

    京都のS

    2024年11月19日

     まいこ様、※ありがとうございます。帝と民は母と子のような関係だと感じています。それゆえ恋闕心が高じれば命を捨てることも有り得るとも。
     長編小説を映画化するには脚本がシッカリしないといけませんね。それが出来る数少ない監督(脚本も書く)が石井裕也氏だと思います。他には「罪の声」を脚本化した野木亜紀子(脚本家)も見事でした。彼女の場合はオリジナル脚本も素晴らしいです。
    ・「因習と外圧に挟撃される皇室」( https://aiko-sama.com/archives/31628 )・・・「愛にイナズマ」が題材。
    ・「日本における幸福のファーストマイルは皇室」( https://aiko-sama.com/archives/43265 )・・・「ラストマイル」が題材。

    まいこ

    2024年11月18日

    映画『本心』、鑑賞しました。中日新聞に連載されていた原作も読んでおり、長篇を映画化するのは難しいようですが、換骨奪胎が成功した作品だと思います。朔也の母の本心への拝察、大変興味深いです。
    ゴー宣240章「天皇と国民は相思相愛」において、民は「おおみたから(大御宝)」と訓読みし、天照大神から天皇に託された大切な宝物という意味であると先生が描いて下さいました。
    天皇陛下にとって民が大切な宝物・子であるならば、民の方も御心を謹んで拝察しなければなりませんね。

    京都のS

    2024年11月18日

     公式サイトのリンク、ありがとうございます。石井裕也監督作品って好きなんですよね。最近だと「茜色に焼かれる」「愛にイナズマ」「月」などですね。前に私は「愛にイナズマ」を題材に当サイトに寄稿したことがあります。

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