私が天皇制や天皇陛下の事を考えていた時、
ふと思い出した事がありました。
私の母方の祖父は黒龍江省のハルピンの生まれです。
幼少時山賊に拐われたのですが、縁があって
毛沢東の片腕の一人、劉小奇の部隊に拾われました。
そんな生い立ちから共産党員を定年までしていました。
なので私の祖父は反日の人だと思っていました。
しかしある時『昭和天皇、好!』偉い!との発言が。
驚いた私が何故?と聞くと
『(敗戦後)皆を良く治めてるから。
東条は嫌いだけど天皇はいい人!
敵国の人にも穏やかに接している。』
とのこと。
祖父は在留の日本人の祖母と結婚しましたが、
根っからの親日というわけではありません。
恐らく祖父がいた当時の隊の雰囲気が、
割合他国の人に寛容な感じだったのでは。
日本人の他に他国籍の人もいたと聞いてますし、
党内でも他国籍の人との結婚もあったと話があります。
1960年代後半、中国は文化大革命の嵐にみまわれました。
それから30年。
為政者による反日教育が発火剤となり、
2005年と2012年の2度にわたって
反日デモが中国全土で吹き荒れました。
しかし戦前から日本人と関わったことのある中国人の中には
日本の事が好きで、天皇についても内心好感持ってる人もいるのです。
ただ多くの知日派や親日派が文化革命や内紛で鬼籍に入られ、
天寿まで生きている方が人口的に少ないです。
そのため中々広くこの好感は広まらないですが、
中国にも日本と天皇に好感を持った人がいます
ことを、皆様にお伝え出来れば幸いです。
文責・神奈川のY
2 件のコメント
まー
2021年2月19日
話のスケールが壮大すぎて、何度も読み返させていただきました。
私は出向で上海に数年滞在したことがありましたが、市井の人から、日本人ということで差別的な扱いを受けたことはありませんでした。
お祖父様、お祖母様の話、また聞かせてください。楽しみにしています。
ダダ
2021年2月17日
おじい様が、昭和天皇のことを憎んでいないことに驚きました。
(山賊に捕らわれていたことも驚き!)
愛子さまが皇太子・天皇になられた時、ともに喜べる人が中国にもいる。
とても嬉しいです!
投稿ありがとうございました。