産経新聞も与野党協議について報じています。
女性皇族の配偶者と子の身分を議論 一般国民でも「憲法の問題生じない」と法制局【産経新聞】
(リンクから全文をお読みになれます)
*この記事は、2025年2月18日朝刊6面に、内藤慎二記者署名で紙面に掲載されました(by基礎医)
立憲民主党の野田代表に、質問が集中した模様です。
法制局とのやり取りもあったようですので、立憲民主党の馬淵澄夫議員が、2025年2月12日「衆議院 内閣委員会」で安定的皇位継承に関する質疑を行い、内閣法制局 第一部長 佐藤則夫氏が回答した際のやり取りを再掲します。
馬淵議員:あと僅かではありますが、皇位継承問題で、法制局、お越しいただいていますので確認をさせてください。これも質問にお答えを端的にしていただくということでお願いいたします。まず内閣法制局にお越しいただいていますが、有識者会議の報告書で、女性皇族が婚姻後も皇族としての地位を保持する場合、配偶者と子はその皇族という特別な身分を有せず、一般国民としての権利・義務を保有し続けるものとする、と明記されています。そこで質問ですが、配偶者と子が国民のままということであれば、所謂、皇族の家族であることによる公共の福祉による制約は生じないということで宜しいですか、イエスorノーでお答えいただければと思います。
佐藤第一部長:具体的な制度設計につきましては、明らかではございませんので、具体的な内容に応じてということでということではないかと思います。従いまして、私共として、この公共の福祉の問題が生ずるかどうか、ということを制度に照らしてお答えすることは出来ませんので、お答えをさしていただきたいと思います。
馬淵議員:そういうお答えになることも、これも何回もお話を聞いている中で伺っておりました。一般論で私は聞いたつもりですが、残念ながら、それはお答えいただけないということであります。しかしながら、これは国民ならば当然、権利の制約はありません。その上で、皇族方というのは権利の制約が生じます。つまり、同じ皇族が家族となったとしても、その間、家族の中で、権利の不平等が生じるということ。このことを改めて私はお伝えをして、この質問を終わりたいと思います。以上です。
「内閣委員会」のやり取りでは、内閣法制局は曖昧な回答をしていたので、「女性皇族の配偶者と子が国民のままであっても憲法には抵触しない」とは、もはや言えなくなっているのではないかと推測していました。
ところが、本日の与野党協議の終了後の記者会見で立憲民主党の玄葉衆院副議長は「問題を生じることはないという説明があった」と明かしたとのこと。
いったいどのような説明があったのか、早急に明らかにしていただきたいと思います。
「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ
5 件のコメント
SSKA
2025年2月18日
常識の範囲で分かる事として皇族には国内外問わず自由な移動や住む場所を選ぶのに制限があるのに国民にはそれは無いので、特定の場所に留まる様に強制したら憲法違反になります。
現実には無理だと分かっていて、女性皇族を残す代わりに、一生独身のま結婚と女系皇族誕生を阻む為の非人道的法案であるのは明らかです。
昨年の質疑での旧宮家子孫に世襲原則を当てはめられると言う無茶理論もですが、現実に起こり得るリスクやデメリットは全く無視して条文を都合よく解釈さえすれば、政府の怒りを買う事なく「法の番人」の役目も務まると開き直っている様です。
ダダ
2025年2月17日
NHKの記事です。
内閣法制局の担当者らは、配偶者や子どもを皇族としなくても、憲法上の問題はないという解釈を示したうえで、皇族でなくても、御用地の使用や皇宮警察による警備などは可能だという見解も示したということです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250217/k10014725291000.html
どのような論拠なのか分かりませんが、立憲君主を嘲笑う姿勢に反吐が出ます。
やはり、法(ルール)は皇室を守りません。
こん
2025年2月17日
とにかく、議事録の公開を待ちます。
皇族の配偶者が「皇族党」を立ち上げて立候補してもよいのか?
どんなロジックなんだろう。
待ちきれない!楽しみだー。
じーま
2025年2月17日
どういう理屈で問題がないのかがよくわかりません。まず、皇族数の確保にすらなってないですし、妻が皇族、夫と子どもが一般国民の家庭が本当に成立すると考えているのでしょうか。そんなので結婚したい男性が出てくるというのでしょうか。
一般国民として扱えば合憲で準皇族扱いすれば違憲ということですか?どういうことなんでしょうか。少なくとも皇族と結婚する国民は小室圭氏の受けた仕打ちを覚悟しなくてはならないでしょうが、それでいいんでしょうか?内閣法制局は皇族方やその関係者の人生をもっと真剣に考えてるんでしょうか?
女性皇族が結婚後も皇室に留まるのならば、その夫も子どもも皇籍を取得するのが筋です。それ以外にありません。
突撃一番
2025年2月17日
産経新聞の報道には、大須賀さんとトッキーさんのブログを読んで驚愕している所ですが、一方、東京新聞の報道によると、法制局は「夫と子供を準皇族扱いする事は、憲法14条2項に抵触するから違憲だ」とも言ってるみたいですね。
その一点だけ切り取れば正しいんだろうけど、このチグハグ感は何なんだろう??
嫌が応にも、有識者会議案の通り「国民のまま」で押し通したいという事?