〈記事紹介・感想〉第43弾 森暢平成城大教授の警鐘(これでいいのか「旧宮家養子案」)

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森暢平先生のこれでいいのか「旧宮家養子案」第43弾です

Web記事はこちら
サンデー毎日:歴史・憲法の曲解はやめよ 不見識問われる国民民主党 成城大教授・森暢平

 皇位継承に関する衆参両院各党派の全体会議での議論が続いている。女性皇族が結婚後も皇族であり続ける案には各党派の合意がほぼできているが、その夫と子の扱いには大きな溝がある。そのなかで夫と子を「准皇族」とする国民民主党の妥協案があるが、歴史と憲法を理解しない不見識な案と言わざるを得ない。

今回森先生は、中間報告の②女性皇族の婚姻後の身分保持は、夫と子の身分について意見が分かれた
こちらについての考えと、国民民主党玉木代表の発言について書かれています。

当サイトでも紹介させていただいているように、「いわゆる全体会議」(名前が長いので)が再開され、2月17日に第2回の協議が行われています。

立憲民主党が夫と子の身分を皇族とする案を含めて議論するべきだと主張(そりゃそうだ)
自民党は「女系継承につながるから、一代限りなどにした方が良い」(何じゃそりゃ)

そんな中

 こうした情勢のもと存在感を示そうとしたのが国民民主党である。昨年6月19日の個別ヒアリングで代表、玉木雄一郎は、夫や子には皇籍を持たせないという前提は守るとしたうえで、「しかるべき地位と名誉を付与することは可能なのではないか」「平安時代のやり方を見習って一代限りのいわゆる准皇族ぐらいの緩やかな待遇でよいのではないか」と述べた。皇族の身分を付与するかどうかの議論を続けても、「結局合意が得られず時間だけ」が経(た)ち、女性皇族が「どんどん皇籍から抜けていかれる」ことを防ぐ折衷案だという。

存在感を「示そうとした」という表現が森先生キレッキレ!

准皇族!新たな身分!

当サイトでも唖然としてブログ化しました
玉木雄一郎国民民主党代表が「準皇族」を設けると発言

玉木は、これは平安時代以降の准后(じゅごう)の先例に基づくと説明した。しかし、大きな誤解がある。

「玉木の誤解」詳しくは森先生の記事をご覧ください。
森先生は、過去を知らない「過去の先例」を持ってくる玉木に

 歴史を自らに都合よく解釈し、現代に生かそうという姿勢は伝統主義者を装った便宜主義者のなす業である。取ってつけた浅薄な歴史理解を国会という公の場でよくも開陳できたものだ。

と一蹴。

国会議員として軽薄過ぎるぞ玉木議員!

そして、素人でもわかる事ですが、「一君万民」国民である女性皇族の配偶者・子に新たな身分を与えるのは、憲法違反に当たります。
実際内閣法制局から「憲法上問題がある」との指摘(旧宮家養子案は憲法違反にならんのか?内閣法制局)
森先生は

基本的な憲法原理を理解しないで、したり顔で准皇族案を提案した国民民主党は、不見識の誹(そし)りを受けても仕方あるまい。

何でこんな軽薄な何も知らない人間が党の代表なのでしょうか。

森先生は結びに

 明らかに怪しい制度まで持ち出して、夫や子を皇族としたくない理由は何であろうか。一義的には、何が何でも女性天皇案を潰し、そこからいずれ生じてくる女系天皇への芽を潰そうとしているからであろう。そのうえで、そうした野望を隠し、自民党と立憲民主党の間に立って妥協案を提示することで、自らの政治的な地位を高めようというさらに邪悪な野望があるのではないか。

 国民民主党に言いたいことは、歴史や憲法の曲解はやめよということである。男系維持の主張のために各党にすり寄ってくる自称「学者」からではなく、学会で相応の地位を占める真の歴史家、憲法学者にこそ話を聞いてほしい。

玉木代表。歴史や憲法の曲会はやめましょう。
そして、

各党にすり寄ってくる自称「学者」

皆さま、自称「学者」といえば、
アレの顔が思い浮かびますね。

そう、アレです。

森先生。いつもありがとうございます。

文責 愛子天皇への道サイト運営メンバー ふぇい

5 件のコメント

    くりんぐ

    2025年3月9日

    女系継承とは、愛子さまが皇位を継承され、そして愛子さまのお子さまが皇位を継承すること。
    愛子さまは今上陛下の直系。
    愛子さまのお子さまは愛子さまの直系。
    直系継承が続くので、女系でも何も問題ありません。

    国民民主党の玉木代表は、勝手に「准皇族」なんて新しい身分を作るな!
    玉木代表は准皇族案を「これは平安時代以降の准后の先例に基づく」と主張されますが、その先例とは、内親王と結婚した者が内親王との死別後に准后となったのであって、結婚の際に准后になった訳ではありません。
    准后は称号、身分のことではありません。

    歴史を、男系派に媚びるために都合よく解釈する姿勢は、実に醜い。
    日本国憲法第14条第2項で、華族その他の貴族制度は認められないことが規定されています。
    新たな身分を作るのは憲法違反です。

    今後女性・女系皇族への皇位継承が可能になっても、婚姻によって皇族になられた女性皇族が皇位を継承されることはありません。
    女性皇族の配偶者も、同じようにすればいいだけ。
    皇族になられても、「婚姻によって皇族になられた方」なので皇位継承されることはありません。
    内親王・女王である女性皇族が産んだお子さまの母親は、内親王・女王という生まれてからずっと皇族のお方。
    なのにお子さまが皇族でないなんて、不自然です。

    皇位を継がれるのは、ご本人が生まれてからずっと皇族かつご両親のどちらかが生まれてからずっと皇族の方のみ。
    その中で、今上陛下ともっとも血筋の近い方が優先して皇位を継承されます。
    今上陛下ともっとも血筋が近いのは、陛下のお子様である愛子さまです。

    mantokun

    2025年3月8日

    いつもは冷静な筆致の森先生が、今回は怒りを露わにされているという印象を受けました。最後の一文、「男系維持の主張のために各党にすり寄ってくる自称「学者」」に、暗山は相当慌てているのでしょうね。

    久しぶりに最新のストロングスタイルを全部読んでみたのですが、相変わらず内容以前に文章そのものが酷すぎて、読むだけでも苦痛でした。暗山が森暢平先生宛に書いた(つもりらしい)ブログ記事の見出し、「よもや逃げはしませんですよね?」を見たときも「なんだこの日本語は?」と呆れましたが、ストロングスタイルの「それを、皇位継承でそれをやられると、取り返しがつかない」という文章には目が点になりました。
    その前の段落二つも、「そもそも、皇室について語ることは〜」と「そもそも民主主義国家における〜」で、連続して同じ書き出しで始まっているなど、「知性のリング」と銘打っているくせして文章そのものが非常に稚拙。校正されていないにしても、雑誌連載記事の原稿なんだから普通は書いた後に自分で読み直して修正するところでしょう。こんな無責任な人間が、よくも偉そうに皇位継承は必ず先例を守れなどと言えるものです。

    中身にしても、国会では多数が男系派であると主張するために立憲民主党や共産党の議員を嘲ったかと思えば、見出しには「今の時代の多数決など、歴史の中では少数派にすぎない」と、またしても自己論破してる始末で、これも校閲が機能していれば指摘が入りそうな箇所です。
    また、暗山は「一般人の男が天皇になった例はもとより、皇族になった例も無い」といつも書いてますが、奈良時代に藤原仲麻呂(恵美押勝)が孝謙上皇と対立して近江に敗走したとき、帯同していた氷上塩焼(塩焼王)を帝に立て、その際に自分の息子たちには三品を与えた、つまり親王待遇にしたことが続日本紀に記されています。もちろん戦乱の非常時の出来事ではありますが、もともと仲麻呂は淳仁天皇に亡くなった長男の妻を娶らせて自邸で養い、淳仁天皇からは仲麻呂とその妻の袁比良のことを我が父母と思うとまで言われており、当時の仲麻呂一家は実質的にほとんど皇族と同じ立場にありました。
    暗山は仲麻呂の「先例」について知らないわけはないだろうから、故意に無視しているのかもしれませんが、だとしても繰り返し「パンピーの男が皇族になった例はない」などと書くのは学者とは思えない軽率ぶりです(言葉遣いの時点で学者とは思えませんが)。暗山は自説に都合のいい歴史的事象だけを好き勝手に切り取って「守るべき先例」と言っているにすぎません。

    双系派から指摘されるように、元正天皇は母の元明天皇から皇位を継承した女系にして女性天皇であり、元明天皇は娘の吉備内親王と長屋王との間に生まれた子を二世王の待遇とするなど、女系継承の感覚がなければあり得ない先例は幾つもあります。養老継嗣令にも「女帝の子」の規定がある通り、日本は古来双系社会だったのであり、女子でも家を継げるという感覚こそが日本特有の「大和心」、男系男子にしか家を継げないという感覚は大陸由来の「漢意(からごころ)」です。

    男系固執派が准后を「見習うべき先例」として持ち出すのは、「なんとしても女系継承の芽を潰したい」からだけでしょう。そんな例を現代に持ち出すこと自体が不自然極まりなく、憲法違反だということすら理解できない非常識な国会議員が、党の代表まで務めていることが嘆かわしい。
    暗山のような、まともな日本語も書けない学者崩れ、物書き崩れにすがりついてまで、女性天皇、女系継承を回避しようとする国会議員は、「基本的な憲法原理を理解しないで、したり顔で准皇族案を提案」していると森先生に厳しく批判されて当然です。

    真っ暗な山人

    2025年3月8日

    突撃一番さん、
    「自称『学者』といえば、アレの顔が思い浮かびますね。」

    「アレ」
    は「愛子天皇への道」で、サトルさんが、そしてゴー宣DOJOブログで笹幸恵師範がたびたび取り上げてる暗山の事です。暗山本人が自身のブログで森暢平先生の記事で指摘されてる「自称『学者』」その人である事を、指摘について取り上げては対談を申し込んでいる事から事実上認めています。
    ご参考までに。
    https://office-kurayama.co.jp/?p=2108891
    なお、非常勤講師、非常勤研究員しか務めていない暗山と違い、八木秀次氏は大学の教授ですので同じく大学の教授である森暢平氏や客員教授であり神道宗教学会奨励賞の受賞者であるゴー宣DOJOの高森明勅師範から見ても学者であること自体に何ら不自然なことではないと見てます。詳細は下のリンク先であるツイッターURLを参照していただければ幸いです。
    https://x.com/naaringo/status/1800539908790272472

    サトル

    2025年3月8日

    >突撃一番さん
    こちらの方です。

    https://office-kurayama.co.jp/?p=2108891

    突撃一番

    2025年3月8日

    やぎ?

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