343空と大陸の祖母の言葉を添えて 皇統クラブ活動に叱咤激励のエピソードご紹介します。(その二)

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“絶望”と言われる敵機の大群相手に源田実率いる剣部隊は血気盛んに立ち向かいます。

アメリカの戦闘機・爆撃機が愛媛県にある松山上空基地にて襲来し、343空の剣部隊と源田実司令は戦闘態勢に入りました。 この時、アメリカの戦力は、 F6Fヘルキャット、F4Uコルセア、SB2Cヘルダイバーから編成された米艦上機160機です。どれも日本の戦闘機乗りが多く撃墜された因縁があり、パワーがあります。
  これに源田実司令官率いる剣部隊の主力は 紫電7機、紫電改56機で、偵察機「彩雲」を備え 、 新選組(戦闘301)、維新隊(戦闘701)、天誅組(戦闘407)、奇兵隊(偵察4)、極天隊(戦闘401)が迎え撃ちます。 地上指揮では司令官の源田実氏が敵の情報を分析し、勝つタイミングを逃さんと猛禽類の如く、全体を観て眼光を光らせます(獲物を狙う鷹のイメージです(*この鷹は、よいイメージですねby基礎医))。
  また、現場監督にて剣部隊一のイケメン飛行隊長の志賀淑雄大尉が発着場での陣頭指揮にて 補給、伝達(暗号)、対空、救助に走りまわります(頭の中で色々分析・判断し、回転数がふっきれてるかと察します)。 敵機確認ですぐ発進したのは「奇兵隊」であり、機動力誇る偵察機「彩雲」で、ベテランパイロットの高田満少尉達です。「彩雲」は3人乗りの 偵察機で、機長の高田満少尉の他、電信員の影浦上飛菅、操縦の遠藤上飛菅が搭乗して 敵機を迎え撃ちます。
  「彩雲」の速さはアメリカの戦闘機さえしのげるほどあり、さっそく高田満少尉達は敵機を発見し、松山基地にいる源田実司令官達に「敵機部隊見ゆ!室戸岬の南60浬650!」と暗号送り、源田実司令は暗号で 「シキシマ、シキシマ!(全機始動!)」と号令かけ、続けて敵機の数を報告受けると、「サクラ、サクラ!ニイタカノボレ!(全機発進!!)」と発しました(笠井 智一 「最期の紫電改パイロット: 不屈の空の男の空戦記録」、2016より)。
  そして攻撃に、 敵・味方からイエローファイター、デストロイヤーと恐れられ、異端児で勇猛果敢の菅野直大尉が率いる、301・新選組と、温厚実直で剣部隊の癒しで皆から慕われた鴛淵孝大尉率いる、701・維新隊、そして一見静かな男と見えて内には熱い魂持つ仲間想いの林喜重大尉率いる407・天誅組達の紫電改が唸りの轟音を上げ、源田実司令官の号令のもと、地上指揮とる志賀淑雄大尉は発着場で彼らに白旗を勢い良く振り下ろし、上空へ紫電改を踊らせる菅野直大尉達を見送ります。 松山上空戦開戦です。

松山上空では偵察機「彩雲」部隊がアメリカの戦闘機と空中戦しながら源田実司令官達に情報を伝達し、F6F相手に奮戦します。菅野直大尉は「ワレ菅野、一番機!」とF6Fに襲いかかり、鴛淵孝大尉、林喜重大尉は「いくぞっ!!」と堅実で華麗な技で敵を翻弄し、敵がエースを叩こうと菅野直大尉を狙うと、”菅野直大尉を撃たせん!!”と菅野直大尉の2番機務める空戦の神さま、杉田庄一少尉が撃墜させたりと混戦になり、空中で鮮やかな色(敵機)が次々と地上へ堕ちていったそうです。 しかし、敵もさることながら、一番厄介な偵察機「彩雲」をF6F達が執拗に攻撃し、 また、高田満少尉の「彩雲」が途中エンジンの不調が起き、敵に致命的な攻撃を受け”絶望的な状態”になります。しかし、高田満少尉達は

“ならば!!”と覚悟を決め、ギリギリまで、それこそ命尽きる瞬間まで高田満少尉は闘気を滾らせ、敵に喰らいつき、電信員の影浦上飛菅は最期まで敵情を打電し、操縦員の遠藤上飛菅は、恐らく瀕死の状態に陥るも、愛機を操縦し、敵の編隊に突貫し、相討ちを成せました。

その勇姿は味方を鼓舞し、菅野直大尉達の力になり、米軍機58機を撃墜し、日米双方に戦果誤認はありましたが、日本最後の大戦果となった戦いになり、また、アメリカ機が剣部隊の紫電改に追いすがるよう追撃した際、志賀淑雄大尉が紫電改を護るため、地上砲火で敵機を撃墜しました。志賀淑雄大尉はゼロ戦で自分を囮にして集中砲火の中で爆撃機の攻撃を成功させたりした胆力を発揮して、剣部隊のオフクロとして皆を護ります。

絶望と言われた戦況で、源田実氏の剣部隊は日本の底意地をアメリカに見せつけ、その名も後世に敵のアメリカにも刻み込みました。

絶望の中に希望を繋ぐ命懸けの戦いを観ると、平和の時代の自分達が簡単に信念を捨て絶望に走るのはどうなんでしょうか?

ふと、良くYが小さい頃に八路軍にいた祖母から聞いた言葉に何か悔しい事があって話すと”泣けば敵(悪)が降参するか?負けてなるものか!!”とやれッ!!”と言われたのを思い出しました。

以上、命を燃やして日本の為に戦った剣部隊のこの一戦と八路軍祖母の言葉を叱咤激励になれれば幸いです。最後に、オヤジ殿から感じた言葉をのせます。

???「古来万全な戦いなど無い!諸君の健闘を祈る!」です。

文責 神奈川県 イノシシ娘のY(*本名は、神奈川のY)

4 件のコメント

    神奈川のY

    2025年3月22日

    皆さま、コメントありがとうございます。
    あしたのジョージさま、
    昔の人の胆力は今の人の倍以上あった様子ですね。一緒に胆力つけていきたいですね。
    パワーホールさま、名付けのセンスは大体勇ましいところから来ていると思います。
    基地には各隊の、のぼりがはためき、パイロット達は血気盛んで憲兵隊と良くもめたそうです。
    基礎医さま、
    以外と戦っている兵士達とは分かり合えるところがあったのかもしれません。
    菅野直大尉の事は”あいつクレイジーだぜ。”とか思われたのかと思います。
    間近で撃墜されたら冷や冷やしますが。
    味方の上層部より敵のアメリカから評価されるのが、なんか複雑な気持ちです。

    基礎医学研究者

    2025年3月22日

    (編集者からの割り込みコメント)興味深く見させていただきました。改めてみますと、将校はともかく(カーティス・ルメイのような人)、現場の空軍の兵士には、源田さんたちのこの国防の意識は、畏怖の尊敬の念をいただれていたのでは、ないかと、自分は思いました。ちょっと古い映画ですが、20世紀末に公開された、ローランド・エメリッヒのID4(インディペンデンスデイ)で、アメリカ空軍とエイリアンの戦隊が戦うシーンがありますが、はっきりいってアメリカ軍はかなりの劣勢で勝利への確信はなにもありませんでしたが(実際、ものすごい犠牲をだしている)、このときの奮闘ぶりは、源田部隊と一部被るところがあるように見えるので、たぶん、現場の米兵には受け入れられたのでは、ないかと。

    パワーホール

    2025年3月22日

    剣部隊の構成部隊の名前がかなりユニークですね。「新選組」に「奇兵隊」。「維新隊」に至ってはプロレスを彷彿とさせますね。

    あしたのジョージ

    2025年3月22日

    最後の最後まで諦めない覚悟は、自分の身を捨ててまでも守り抜くものがあって出来る事だと思います。
    それが何かは人によって違うと思いますが、源田実氏の剣部隊には日本という国だったと思います。
    最後の最後まで戦った人だけが、諦める資格があると思います。
    私もすぐに諦めてしまう癖がありますが、胆力が足りませんね~🥹

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