第四回全体会議後の立憲民主党の記者会見で、気になる質問がありました。
質問:それぞれ5つの点に対して、立憲民主党としての考え方を述べたと思うんですけれども、それに対して、他党からの質疑は、どういった内容の質疑があったのか教えていただけますか?
馬淵議員:有志の会から私の方に、「立憲さんは養子案について賛成なのか、反対なのか、これ、まだ決めてなかったんじゃないのか」という御質問がありました。私の方からは、限定的に議論されていないことについて答えてくれということでありましたので、私は繰り返していることは述べないということで、そのことについてどう考えるのかと問われたことに対してお答えしたまでだということを、はっきりと申し上げました。
その他ですね、私は立法事実のことは再三、申し上げましたので、これについて「立法事実を確認するというのは、それこそ公にインタビューしてメディアに公開するのか」というようなご意見をする方もいらっしゃいましたが、これは私は反論も何もしていませんが、当然ながら、有り得ないですよね。そのようなことは言わずもがな、確認をするというのは、またそこで様ざまな知恵と工夫を凝らしてやるということですから、そのようなご意見もあったということです。
この言わずもがなのことを述べた議員について、馬淵議員は言及していませんでしたが、同日に囲み取材をされた日本維新の会・藤田文武氏だったようなので、該当箇所を文字起こししてみました。
5:15~
立憲民主党さん、馬淵さんからですね、立法事実という、そういう視点からの前回から引き続きの御指摘があって、要するに対象者が誰で、そこに意思があって、この制度が使えるというか、この制度が導入された場合、誰がそういう風になるのかという想定がないまま進めてゆくっていうのは、おかしいという御意見がありました。
それに対して、私も反論させていただいて、要するに、想定される養親になられる可能性のある宮家、または11宮家の御子孫等にですね、例えばインタビュー等したり、またリサーチをして、その人の、ある種の素性とか思いみたいなのが、メディアに溢れたり、ネット上に溢れるということを許容するというのは、誰がどう考えてもおかしな話ですし、そもそもこういう静謐な環境で議論をしようという大前提も崩れる話でありますから、そこは、ある種の推し量った部分もありながら、しっかりと受け皿としての制度を調えてゆくということが妥当だという御意見を申し上げました。
福島先生、有志の会ですね、の先生からも同趣旨の方向性での御発言がありましたし、自民党からもそんな意思の表明がありました。
その人の、ある種の素性とか思い
→素性も意思も、しっかりと示してもらわないと立法事実にはなり得ませんが、養子になる意思がない方のことを詳らかにする必要はありません。
こういう静謐な環境で議論をしようという大前提も崩れる話
→静謐な環境で議論という大前提という認識をまだしておられるのですね。議事録が公開されているので、もはや静謐な環境ではありません。
福島先生、有志の会、自民党からもそんな意思の表明
→立法府、国会議員が立法事実がなくても制度を作ろうとしていることが国会の議事録に永久に残ったようです。
「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ
追記 第四回全体会議の様子が分かりますので、やはり全て文字起こししておきます。
藤田議員:今日はどういう流れだったかというと、論点整理のペーパーはメディアにも配布されるということなので、また皆さん確認してください。
その上で、これまでの各党各会派の意見の要点が橘衆議院法制局長から10分程度ありました。後に各論点に対する意見交換がありました。特に玄葉副議長が司会役ということで、これまで議論がそれぞれのスタンス表明があったところは、今日は時間の関係上、割愛して、これまで意見表明がなかったところ、また煮詰まっていない点に集中して議論しようという、そういう素晴らしい仕切りをしてくださいまして、いくつかの論点について、それぞれの党から意見表明がありました。
この1つは1案であります結婚後も女性皇族が、婚姻後も皇族の身分を保持するということの対象について、内親王、女王までも含めるかどうかという、そういう問いがありました。それについては、我が党は女王までも認めても良いではないかという意見と、他党からもその意見が多かったです。多かったというか、それだけでしたかね。
それからあの現行法制下におきましては、女性皇族は結婚後は皇籍を離脱するという、そういう制度上で今の現役の女性皇族の方々は育ってこられたという、そういう状況に、やっぱり配慮が必要だろうという、そういう問題提起からですね。平たく言うと選択性という言葉を副議長は使われましたが、離脱するか残るか、その選択というのは柔軟に対応すべきじゃないかという、そういうご意見があったところ、私どもも、そこはそういう対応でよろしいんじゃないかというご意見を表明をさせていただきました。概ねほとんどの党が、ほとんどというか全ての発言者がそういうご意見でした。
それから2案であります男系の旧宮家系の方々の皇籍を養子によって復帰さしていただくという、そういう案につきましては、対象者を11宮家に限定するか否やという論点が1つありました。
私から申し上げたのは、男系という大原則を考えれば、その原則だけに基づけば、もしその男系で継いでこられていることが証明されるんであれば、対象は限定する必要はないというのが大原則だけれども、実務上ですね、今回の件については11宮家に限定して進めていくということは一定の合理性があるということを申し上げました。というのもであるというそういうある種の証明がしっかりとできる範囲であること、また皇籍離脱された時にですね、現行憲法及び現行皇室典範が成立した後も、この11宮家の方々はあの皇室または皇位継承権をお持ちだったという実績がある。そういうお立場でありましたから、その御子息や御孫さん、またはその子孫について、そこに範囲を線引きすると、または実務上進めていくということは合理性があるんじゃないかというご意見を申し上げました。自民党さんもそういう意見でしたね。
それから立憲さんもこの件については同様の意見でありました。
それからあと、大きなところで言いますと、立憲民主党さん、馬淵さんからですね、立法事実という、そういう視点からの前回から引き続きの御指摘があって、要するに対象者が誰で、そこに意思があって、この制度が使えるというか、この制度が導入された場合、誰がそういう風になるのかという想定がないまま進めてゆくっていうのは、おかしいという御意見がありました。それに対して、私も反論させていただいて、要するに、想定される養親になられる可能性のある宮家、または11宮家の御子孫等にですね、例えばインタビュー等したり、またリサーチをして、その人の、ある種の素性とか思いみたいなのが、メディアに溢れたり、ネット上に溢れるということを許容するというのは、誰がどう考えてもおかしな話ですし、そもそもこういう静謐な環境で議論をしようという大前提も崩れる話でありますから、そこは、ある種の推し量った部分もありながら、しっかりと受け皿としての制度を調えてゆくということが妥当だという御意見を申し上げました。福島先生、有志の会ですね、の先生からも同趣旨の方向性での御発言がありましたし、自民党からもそんな意思の表明がありました。
それから最後に議長副議長から、あ、議長から。額賀衆議院議長から意見表明が最後ありまして、付帯決議から8年、有識者会議の報告書から3年経つということで、やはりずっと先送りにできないという問題意識があるという中で、これまでの議論を総合して議長副議長の4名にお預けをさせていただいて、取りまとめ案を作りたいという意思の表明がありました。その取りまとめ案を、また今回の全体会議のような形でお諮りさせていただきますという、そういう表明があって、今日は会議が閉じたという、そういう流れでありました。私からは以上であります。
質問:最後におっしゃってたその取りまとめ案の全体会議があるっていう件ですけど、いつぐらいにやるとかそういう日程の目途は示されましたか?
藤田議員:時期の明示はありませんでした。時期の明示はありませんでしたが、今国会中にこの件についてしっかりと一点の結論を出すという、そういうスタートがこの1月の時点の合意でありますから、ですからこの1ヶ月2ヶ月かかるという話ではないという前提の下の発言だと受け止めてます。