戦の勝ち負けは兵家の常。国の戦いに謀略、深謀、武士の情が光ります。 (三国志編その14、赤壁編その10)

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*この連載は長期にわたるため、今回のように「皇室の話」が直接でてこないこともありますが、(帝を中心とした)国を再興する、あるいは、君主と臣下の物語としてみていただければ、幸いです(by基礎医)

皆さま、突然ですが、勝敗は兵家の常という言葉をご存知でしょうか?

「勝敗は兵家の常」とは、戦争や競争においては、必ずしも勝つとは限らない、負けることもあるのが常であるという言葉で、大陸制覇で戦い、今は赤壁の戦いでボロボロになっている曹操の言葉と言われて、三国志ドラマでも良く聞く台詞の一つで、日本にも先の戦いの経験から、響く言葉ではないでしょうか?

また、ある戦闘機大好き、兵法大好き源田のオヤジ殿の分析の一つに、日本人は組織の長になって最も陥りやすいタイプが二つあると言われてたとあります。

一つは、独裁者型出ワンマンタイプです。
このタイプは情より理屈で考え、自分の幕僚を単なる書紀、鉛筆のように扱う性質で、人の話を聴かず能力を軽んじてしまう癖があるそうです。

もう一つは、ロボット型と言うそうで、
個人は有能であるけど、又は馬鹿ではなかったが、周りはイエスマンを置いて、その専横を許し、自分はただ、その組織の上に、彼らの上であぐらをかいてやたらとハンコを押すタイプ、だとあります。昨今の首を傾げたくなる日本の議員には、耳痛い言葉かと推察します。

曹操はこの時、前者の文字通りのワンマンタイプで、孔明、周瑜、龐統に弱点をつかれ、連環の計(Y解釈:ピ◯ゴラスイッチの計)にて火攻めに遭い、天下統一まであとちょっとのところで大敗します。(前回のあらすじ含みます。)

戦の大敗時、まず何より大将である、君主の命を護り、安全地帯まで何が何でも逃亡します。

兵たちはバラバラで、側に付いてくる兵たちは100万から数百人、はたまた負けた大将を見限り、段々と兵たちが減って、威風堂々としていた武将達や軍師・文官も疲労困憊で背中を丸めて、敵中の中、息を潜めます。しかし、曹操は気丈に振る舞いつつ、渓谷(山と山の間に谷があり、川が流れている場所を指します。)の場にひとまず腰を落ち着かせます。

ここで火攻めから逃れた証の煤(すす)を顔につけた曹操がふいに大きな声で腹を震わせて笑います。

側にいた武将(張遼)が訝し気に訳を尋ねると、曹操は、「周瑜も孔明も大した事ない!俺だったらここに伏兵(兵を潜ませる意味。)したのに、詰めが甘いわ!若造共め!」と答えました。

その時、渓谷の道から突然、劉備軍の旗を持つ趙雲が颯爽(さっそう)と現れ、曹操軍を攻撃します。曹操は冷や汗かきながらも渓谷の道を抜けて行きます。趙雲は曹操を深追いせず、”張飛、任せた!”と次に繋げます。

しばらくして、曹操は小さな開けた場所にて休憩と食事にしようとしたまさにその時、

“やい、曹操!飯を食う時間は与えねぇぜ、この野郎!”と張飛が暴れ、張遼が曹操を護りながら、曹操達は炊飯の鍋や飯を放り出す始末になります。

日本に”行きは良い良い、帰りは怖い”という言葉があります。まさに曹操はこれから怖い目に遭って行きます。

時を少し遡り、劉備は東南の風を吹かせた孔明を迎え、趙雲、張飛、関羽と共に軍議を開きます。

屈強な男たちが、優男風の孔明と共に机に置かれた近辺の地図を観ながら、曹操の逃亡ルートを探ります。軍議にて諜報、索敵を駆使した情報をもとに作戦をたてていきます。劉備軍は孫権軍より兵は少なくも、負けては生き延びて来たノウハウと民の懐に入れる術やゲリラ戦法が強みでした。(このゲリラ思想は毛沢東達から八路軍へ受け継いでる十八番に入ってるとか。)

孔明は最初の曹操が通る道を予測し、趙雲に任せ、勝ち過ぎないよう指示し、逃亡した後、恐らく体を休めたり飯を食べる瞬間に虎も逃げる張飛を暴れ、曹操を追い込むよう指示しました。

孔明曰く、ここまで来たら、もう曹操の命は取れたの当然!と最後の守備を誰にしましょうかと悩み、関羽の方をチラ、と観ながらも他の武将を名指ししようとし、関羽が“待った!”をかけます。

関羽が何故自分に曹操の首を討つ役目をくれないのか、孔明に詰め寄ると、孔明は関羽が”曹操に助けられた恩”がある人には任せられない、と冷たくあしらいます。※関羽は曹操に負けて、バラバラになった義兄弟に再会する為、劉備の夫人の為に一度曹操に降伏しています。

関羽は”あの時の恩は袁紹軍との戦いで武将2人の首をあげ、もう返した、何だったら、曹操を討てなかったら(自分の)首をはねてくれ!!”と談判し、誓書(必ず約束を守る意味)を書いて出陣します。

劉備と張飛は関羽を心配し、劉備が孔明に何故関羽に厳しくするのか尋ねると、

孔明は「関羽は義に厚く、情が深い人です。それが長所でもありますが、短所でもあります。恩がある曹操を無理やり討たせると、関羽は心身を損ない、今後力を出せないでしょう。だから、あえて曹操を倒す役目にして、ここで曹操への貸し借りを解消しようと思いました。また、ここで曹操を倒すと国のパワーバランスが崩れ、孫権が強くなるも、我々は弱小の国のままになりましょう、それより孫権とは争わず、巨大な敵に一緒に戦い、力をつけて勢力を築くのが最上の策と思います。」と話しました。

時を戻し、曹操は降りしきる雨の中、敵で最も恋焦がれ、今は最も会いたくない人と遭遇します。

今回はここまで、次回は日本でも共感出来る、武人の惻隠の愛が溢れるエピソードをご紹介します。
(三国志編その15、赤壁編その11)に続く。

文責 神奈川県 神奈川のY

2 件のコメント

    神奈川のY

    2025年4月23日

    あしたのジョージさま、コメントありがとうございます。もし男系固執派の議員が上だったら、孔明も関羽や張飛も誰もついてこないですね。配下になりたがるのは、小物の袁術(勝手に帝なった詐欺師)、ずる賢く義理が無い蔡瑁(さいぼう)、まんまと騙される周瑜の間抜けな友達とかですね。

    あしたのジョージ

    2025年4月23日

    孔明が赤壁の戦いで大敗した曹操を追い詰めて討ち取る役目を曹操に恩がある関羽を無視して他の武将を名指しした時、ちょっと待ったコールが関羽から出る事を大体見越していたんですね~🤔

    孫権とも争わず巨大な敵に一緒に戦うために力をつけて勢力を築くのが最上の策と見定める孔明。

    軍師もそうですが、人の上に立つ人は人の性格や思考、行動パターンを予測して色々と考えていなければいけないと思います。
    今の男系派の政治家が、上層部だったら最悪のパターンですね~🥹

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