
大河「べらぼう」劇中では、田沼意次(渡辺謙)・平賀源内(安田顕)・蔦谷重三郎(横浜流星)という同時代の天才3名の絆を描いてきましたが、ついに源内が退場しました。10代家治(眞島秀和)の嫡男・家基(奥智哉)が毒殺された事件は、田沼意次に罪を着せるための一橋治済(生田斗真)と大奥総取締・高岳(冨永愛)との謀
でしたが、陰謀に気付いた松平武元(石坂浩二)が殺害されたため、意次や家治さえも危険だと判明しました。そんな時、事件を探らせた盟友・平賀源内にも危険が及ぶのを避けたい意次は彼に手を引くよう勧めましたが、既に源内にも魔の手が迫っていました。劇中での平賀源内刃傷事件の経緯は以下です。
エレキテルは詐欺だと噂されて荒れる源内に煙草商の久五郎(齊藤友暁)が近づき、煙草に仕込まれた幻覚剤が効いてきた頃、松本秀持(意次の腹心:吉沢悠)の家人とされる丈右衛門(実は治済からの刺客:矢野聖人)が源内邸に出入りし、丈右衛門は源内が久五郎を斬ったように現場を仕立てたため源内は奉行所に連行されまし
た。お忍びで牢を訪ねた意次は源内との友情を確かめ合いましたが、蔦重や平秩東作(木村了)らが源内の助命を頼みに来た時に折悪しく「源内獄死」の報が届き、重三らにも真犯人の手が及ぶのを恐れた意次は、「源内先生に死んでほしいみてぇじゃねぇですか!」「忘八!」と罵られながらもシラを切り通しました。
ところで、エレキテルの件で元気を無くしていた源内に蔦重が依頼した未完の遺作は家基毒殺に使われた手袋が筋に絡めてあり、主人公(七星の龍)=意次、協力者=源内、悪党=真犯人という事件の真相に肉薄したもの(意次に掛かる嫌疑を晴らす内容)でした。これは真犯人(治済)にとって都合の悪い内容であるため間違いなく平賀源内刃傷獄死事件の動機となったはずであり、つまり源内・意次・重三の3者が互いに相手を思いやったがために起こった悲劇と言えましょう。牢で源内を毒殺させ、現場で回収させた遺作を燃やす治済に対し、「悪が勝つのか!?」と憤った方も多いと推察します。流石の森下脚本でした。
さて、リアルの皇統問題は国家存亡の危機ですから絶対に悪を勝たせる訳にいきません。我々は問題の真相に肉薄する『愛子天皇論』シリーズ(小林よしのり著)を携え、相手が有望株か味わい深い系かに関わらず皇統クラブ活動に邁進するのみでしょう。
文責:京都のS
7 件のコメント
京都のS
2025年4月26日
以下も「べらぼう」要素を含むブログでした。モロです。
・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 22nd season」( https://aiko-sama.com/archives/53796 )
京都のS
2025年4月24日
「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺」の要素を含むブログが他にも有りました。以下です。
・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 11th season」( https://aiko-sama.com/archives/46948 )
・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 18th season」( https://aiko-sama.com/archives/51972 )
京都のS
2025年4月24日
枯れ尾花様、※ありがた山です。安田源内は魅力に溢れていますね。実際の源内も脆さを孕んだ天才型だったと思われます。杉田玄白から「非常の人」と評されるほどの。本作においては、さらに魅力を増さしめたのが田沼意次や蔦重との友情でした。意次を救うべく書いた戯作が死因となったのですから、残存ページを見た意次が落涙するのは当然でした。蔦重も「源内先生は生きてる」「分からないことは良いように考える」という朝顔イズムを発動していました。
国際政治の現場でも日本政界でも治済的な奴は大量に居るでしょうね。そんな奴はホンの一握りと考えるのが日本的お花畑です。だから「全部DSが悪い」とか言ってしまうんですわ。嘆かわしい限りですね。
枯れ尾花
2025年4月23日
安田さんの演じた源内さんはほんと魅力的で、すっかり安田さん(もしくは源内さん)のファンになりました。才能溢れる一方で源内さん、デリケート過ぎたためなんでしょうか、脆さがあったんですね。
まあ、悪魔はそういうとこにつけ込むのは得意ですからね。さしあたり一橋治済は現代で例えるならプーチンでしょうか。でもこんな輩、今の世界、大なり小なりなんぼでも居そうで怖いですな。
京都のS
2025年4月23日
ジョージ様、※ありがた山です。今回で吉原編が終わるみたいですね。今作はジャニーズ俳優が悪役として大活躍しています。言うまでもなく鶴屋喜右衛門役の風間俊介君と一橋治済役の生田斗真君のことです。キャンセルカルチャーの暴風を潜り抜けて頑張る姿は頼もしいです。
あしたのジョージ
2025年4月23日
この回は、ゴー宣DOJOの日で遅く帰るのを想定して録画セットしておいて翌日に観ました。
その前に京都のSさんの別の投稿で知ってしまいましたが、平賀源内の最後の獄死までは非常に辛いですね~🥺
田沼意次と平賀源内と蔦屋重三郎の関係性が面白かったのに、もう平賀源内は出ないんですね〜🥹
それぞれの現場で頑張っていた3人なのに何が因果というものか……😮💨
あの鷲鼻が憎いですね。🦅👃
京都のS
2025年4月23日
掲載ありがとうございました。「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺」や吉原の要素を含むブログは以下です。
・「『べらぼう』が始まった今だから言っておきたい平賀源内異聞」( https://aiko-sama.com/archives/48334 )
・「『光る君へ』と『べらぼう』を繋ぐレイラインと愛子天皇への道」( https://aiko-sama.com/archives/49128 )
・「『血のスペア』という非人道的システム」( https://aiko-sama.com/archives/49347 )
・「『○○売れ』とは『景気の気』」( https://aiko-sama.com/archives/50040 )
・「正しい改革も楽しませながら訴える時代だから」( https://aiko-sama.com/archives/50174 )
・「血統書付きのホシュを今すぐ終焉させよ!」( https://aiko-sama.com/archives/50602 )
・「皇室で飯食ってる奴が皇統断絶推進ってどういう了見だ!?」( https://aiko-sama.com/archives/50851 )
。「愛子様は127代目として即位していただくべきでありんせんか?」( https://aiko-sama.com/archives/51467 )
・「女性皇族を地獄に置き続けたがる人非人こそ地獄へ落ちよ!」( https://aiko-sama.com/archives/51677 )
・「大切なものはパトリオットにしか守れない!」( https://aiko-sama.com/archives/52091 )
・「時代遅れの価値観が時処位に適うこともある」( https://aiko-sama.com/archives/52390 )
・「小さな柵や対立も吹き飛ばすほど大きな風を起こそう!」( https://aiko-sama.com/archives/52504 )
・「弱者権力もルッキズム批判も排し、書で以て世を耕そう!」( https://aiko-sama.com/archives/52814 )
・「皇室という光を消す男系固執派こそ『世間の外』だと知らしめよ!」( https://aiko-sama.com/archives/53108 )
・「ナショナリスト同士なら話は通じるはずだが?」( https://aiko-sama.com/archives/53490 )
・「『光る君へ』から皇族女子の生き辛さを思う 2nd season」( https://aiko-sama.com/archives/37751 )
・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 15th season」( https://aiko-sama.com/archives/48744 )
・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する! 17th season」( https://aiko-sama.com/archives/50633 )