毎年憲法記念日に合わせて行っている、読売世論調査が公表され、皇位継承についての設問があることが分かりました。実施されたのは、与野党協議の最中の3月10日~4月16日
全国の有権者3000人を対象に実施し、2012人から回答を得た(回答率67%)
https://www.yomiuri.co.jp/election/yoron-chosa/20250503-OYT1T50017/
憲法について、とくに関心を持っているものを複数回答で尋ねたところ、「天皇や皇室の問題」は30%で、昨年調査から5ポイント上昇した。
国民の皇室への関心は、決して大衆的な側面だけではありません。
将来、皇位継承が難しくなることに不安を「感じる」とした人が71%に上り、「感じない」の29%を上回った。
男性のみが皇位継承できる制度は、安定的な皇位継承とはいえず、不安を感じている国民が71%にのぼりました。
女性皇族が結婚後も皇室に残ることについては、「賛成」55%、「反対」7%、「どちらともいえない」37%
「答えない 0%」であることに、関心の高さが窺えます。
皇族の養子縁組を可能にして、旧皇族の男系男子を皇族にすることに「賛成」は24%、「反対」は20%で割れた。「どちらともいえない」は55%だった。
「どちらともいえない」55%に、意表をつかれた質問だったことが窺えます。
今の憲法を、改正する方がよいと回答した理由をたずねると、「時代の変化に憲法の解釈や運用だけで対応すると混乱するから」が63%です。
法は、時代の変化に正面から対応できるものであるべきと考えられています。
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世論調査に皇位継承についての設問を加えた読売新聞 東京本社お客さまセンター
全新聞が、女性天皇の議論に言及するまで、引き続き注目してまいります。
文責 れいにゃん
2 件のコメント
SSKA
2025年5月4日
女性天皇、女性宮家の質問が見られないのは国連委員会への対応同様に政府に追随する男系寄りの本性に吹っ切れたんでしょうか。
旧宮家系の「どちらとも」が半数以上を越えているのは実態を新聞が伝えない為なのに国民を煙に巻く政府の対応を支持する事に公器の役割を微塵も感じません。
ダダ
2025年5月4日
読売新聞に意見投稿しました。
***
5月3日の記事『将来の皇位継承「不安」71%…読売世論調査』を読みました。
興味深い内容と結果でした。
皇統問題に関する与野党の全体会議が終了し、衆参正副議長の論点整理に向けて参考になる情報だと思います。
皇族の養子縁組に関する質問がありますが、
・天皇と皇族に養子が禁止されていること
・養子と養親の該当者がいないこと
・立法事実がないこと の補足説明があったのか気になります。
男系男子継承に拘泥し、違法となる養子案を立法化することは法治国家であってはならないことです。
男系男子継承が維持できないことは、旧11宮家のうち7家の廃絶(当代限りで廃絶確定)で証明されています。
平成17年有識者会議報告書は、今後、皇室に男子がご誕生になることも含めて皇位の男系継承を安定的に維持することは極めて困難であり、女性天皇・女系天皇への途を開くことが不可欠と結論付けています。
https://dl.ndl.go.jp/pid/3531374
この結論は、女性・女系天皇を支持する国民が約80%いることからも、国民の総意として正当性があります。
国会議員は国民の総意を反映するべきです。
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以上です(`・ω・´)ゞ