続.天皇制は必要か?(共和制という考え方は、日本人の肌に合うのか?)~後半~

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“愛子さまを皇太子に!”これが、日本の本来の歴史・伝統に沿った形の道であることを、私は確信しております。しかしながら、その道はなぜか険しくなっております。

前回、“共和制という考え方は、日本人の肌に合うのか?”という点について、「皇室終了派」の考え、および欧州における「共和制」の政体について触れさせていただきましたが、後半では、さて、“では日本の場合はどうなのでしょうか?”ということについて、書かせていただきます。

日本には前半でも書きましたように、“欧州のような「共和主義」の伝統はないだろう!”ということでございます(2重構造という言い方をあえてしますと、日本では歴史・伝統的に「権力」と「権威」が分かれる構造が存在する、ということかと思います)。

福澤諭吉の「帝室論」でも述べられておりますが、世襲的な皇室制度(万世一系あるいは万葉一統)による権威と世俗的な政治制度の分離こそが日本の統治機構の大きな特徴であります。日本は、「権力」と「権威」を分けることにより、支配者(為政者)は変わっても社会秩序の根本は変化せず、継続するという歴史・伝統で成り立ってきた、ということでございます。日本の歴史を振り返ってみても、鎌倉時代に源氏が幕府を開いたり、足利幕府ができたり、織田信長が天下をとったり、江戸幕府ができたりなど、政権はめまぐるしく変わっていきます。しかしながら、天皇という存在だけは絶対に不変です。すなわち、天皇はこのような世俗的世界を超越したところで“聖なるもの”を体現しており、世俗的政治(権力)には直接関与しない、という事かと思います。逆にいいますと、政治権力の構造が変化しているにもかかわらず、諸外国と異なり断絶(革命といっても良い)が起こらなかったのは、万世一系の天皇によって国の根幹的な部分は完全に連続しているからだと思います。そして、その時代時代の権力者は天皇によって任命され(お墨付きをもらって)、統治権を委任されているのが大きな特徴であり、これは言い方を変えると世俗的政治という「私的な力」のエゴは、天皇という世俗の時々の状況を超えた「権威」により抑えられている、ということになります。このような形で、日本においては「私」から切り離された「公」が成立してきたということになるでしょうか。

以上をまとめますと...

・日本には「権力」と「権威」を分けて統治する、という歴史・伝統の知恵があり、天皇制がそれを支えています。

・逆にいうと、日本の歴史・伝統には決して存在しない「共和制」という政体は、日本人にはなじまないだろうと思います(それは直接大統領制であれ、象徴大統領制であれ)。

これは政体としてどちらが良いか悪いかの問題ではなく、あくまでも日本という“国柄”の問題を考えての事なのです(もしも「私」というエゴを抑える「権威」である天皇制が消滅してしまったら、日本においては「人民主権主義」が出現する可能性があり、国の秩序は不安定になるだけではないかと思う訳であります)。そうであるからこそ、日本にとって“天皇制は必要であり”、それが安定に継承されるために、「女性宮家の創設」および「直系長子継承」への道を開くのが必然であります。

いかがでございましょうか?

文責:大阪府 基礎医学研究者

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6 件のコメント

    基礎医学研究者

    2021年5月14日

    ダダ様
    コメント、ありがとうございました。恐縮でございます。まさしくおっしゃる通りでございます。私は日本の伝統にない「共和制」などいたづらに導入などしなくても、「天皇制」を維持するだけで充分日本は立ち行くと思います。そのためにも、安定した皇位継承の実現をということになるかと。

    ただし様
    コメント、ありがとうございました。ただし様におかれましては、ライジングのほうで、いつも勉強させていただいております。そして、少しはお役に立てたようでよかったかと思います(m_ _m)、光栄です。

    チコリ様
    コメント、ありがとうございました。ずばっと言っていただき、感謝致します。私が伝えたかったことはまさにチコリ様はおっしゃられることであり、
    その第一歩として、愛子様を皇太子に!

    ダダ

    2021年5月14日

    天皇も権力を求めなかったことが大きいですよね。
    権力で抑え込むと必ず反発(抵抗)が生まれることを、為政者や国民が分かっていたのかも知れません。
    皇統には権威の正当性の根拠があります。
    安定的な皇位継承を実現させましょう!

    ただし

    2021年5月14日

     物凄く分かりやすかったです。頭の中がスッキリいたしました。他の人に話しをする時に、使わせて頂きたく存じます。
     どうも、ありがとうございました。

    チコリ

    2021年5月13日

    『日本には「権力」と「権威」を分けて統治する、という歴史・伝統の知恵があり、天皇制がそれを支えています。』

    まさに、ここですよ!

    基礎医学研究者

    2021年5月13日

    ねこまる様
    コメント、ありがとうございました。少し歴史を振り返ってみても、よしりん先生の「昭和天皇論」に書かれていましたが、日本においても大東亜戦争の敗戦後に、GHQにより「天皇制」が消滅させられる可能性がございましたよね。でも、昭和天皇の卓越した政治力・ご努力によりそれが回避され連続性が保たれた、ということを、我々は心しておく必要があるかと思います。そして、ねこまる様おっしゃられるように、皇統の継承に男女の区別はなく、むしろ「聖域」で育ち日本の歴史・伝統を体現していることこそが「権威」であり、それが日本国民(過去、現在、そして未来すべてを含む)の象徴なのだと自分も思います。

    ねこまる

    2021年5月13日

    正にその通りだと思います。
    続いていく事が重要で、そこに男女の別はありません。女になったら断絶する、など単なる思い込みでしょう。
    愛子さまを皇太子に!

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