〈記事紹介・感想〉第53弾 森暢平成城大教授の警鐘(これでいいのか「旧宮家養子案」)

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森暢平先生のこれでいいのか「旧宮家養子案」第53弾です。

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サンデー毎日:内閣官僚の越権で潰れた女性皇族残留の先行合意  成城大教授・森暢平

 立憲民主党代表、野田佳彦の怒りは相当であった。非公式協議で、女性皇族が婚姻後も皇室に残ることを今国会で先行してまとめることで、自民党最高顧問の麻生太郎と合意していたのに、一方的に反故にされたと告発したのである。自民党に入れ知恵したのは、内閣官房参与(皇室制度連絡調整総括官)の山崎重孝だ。内閣官房官僚の越権で、立法府の合意が潰されるのは、おかしくないだろうか。(一部敬称略)

と始まる今回。議事録に出てくる山崎重孝参与。相当ですね。

 野田と麻生が、非公式協議を開始したのは4月下旬。衆院議長の額賀福志郎、副議長の玄葉光一郎の意向で、女性皇族の婚姻後の皇室残留を先行して合意する方針が取られた。

配偶者、子供の身分も皇族にしないと皇位の安定継承につながらないのですが、まずできるところからということですね。夫と子の身分は皇室会議の決定にゆだねるという案を野田党首が提案し、麻生最高顧問が持ち帰る。ぎりぎりの攻防がありました。

 共同通信によれば、野田が「女性皇族の人生設計に関わる。国会は匍匐(ほふく)前進でもいいから進まなければならない」と、女性皇族の婚姻後の皇室残留に限った先行合意を切り出すと、麻生も「そうだね」と応じた。野田は、今国会で何も合意できなければ立法府の権威に関わるという覚悟で、持論であった夫と子を皇族とする案については、「先送り」にすると大幅譲歩した。これで、野田、麻生、額賀、玄葉の4者は合意した。

合意が取れた!皇室典範改正に向け、取りまとめた案が出されます。
が、
自民党から修正案。旧宮家養子案が入っています。

なんじゃこりゃ!

 2021年、皇位継承に関する有識者会議報告書をまとめた中心は、内閣官房参与(元内閣府事務次官)の山崎である。今回、山崎は、女性皇族残留案と旧宮家養子案の両案は、有識者会議報告書で「今後、具体的な制度の検討を進めていく」と結論付けられており、一方だけを先行させられないと考え、その線で動いた。山崎は、麻生を説得し、自民党修正案作成にまで関与した。一介の官僚が立法府の合意形成過程に介入すること、それも一方の側に立ち影響を与えることは、許されざる越権行為だ。

あのポンコツ報告書をふまえての全体会議が行われ、その会議を経て4者で合意を取ったのですから、
「一方だけを先行させられない」って、なんですか?
山崎参与は、決まってもいない旧宮家養子案の「恒久化」を話すなど、一役人が出来ることを超えたおこがましさが随所に顔を出します。

そして、

 山崎の「攪乱(かくらん)」により、話は捻(ね)じれていく。合意予定の前日(6月2日)、野田のもとに協議が延期になったとの連絡が入る。不審を感じた野田は6月3日の『読売新聞』を広げて驚いた。一面で「皇位継承 結論見送りへ 参院選後に」と打っていたからである。「誰が決めたんだ」と思ったという。

合意したものが、おかしな方向に向かっていきます。

麻生派の例会で「多くの党が支持する旧宮家養子案」を棚上げするのは不自然。女性皇族が婚姻後も残る案とセットでなければ合意が難しいと話す麻生最高顧問。それを「看過できない」と怒る野田党首。合意はないと木原稔前防衛相がなぜか明らかにする(麻生が言いなさいよ!)

森先生は結びに

 問題は一旦リセットされ、野田・麻生の信頼関係は失われた。参院選後に仕切り直しするというが、協議を続けても合意できるかどうかさえ不透明になった。それもこれも、内閣官房の一官僚がクビを突っ込んだことに原因がある。

 折しも秋篠宮家の佳子さまは南米ブラジルを訪問中である。『読売新聞』(6月7日)で宮内庁元幹部は「姉(小室眞子さん)は結婚で皇室を離れ、弟(悠仁さま)は次世代の皇位継承が決まっている唯一の存在だ。自身の結婚はどうすべきか判断が難しい状態だろう。本当にお気の毒だ」と述べた。その通りである。

と書かれています。

「皇族は生身の人間」と話された秋篠宮さま。
そしてこのままでは皇位の安定継承とならないことがわかりきっているので、
様々な手段で#愛子様を皇太子にと発信されている天皇陛下。
山崎参与はこの事実をどう考えているのでしょうか。
西村長官とは真逆の動きをして、皇位の安定継承について、今国会でも何も進まなかったという事実。
皇室を滅ぼしたい人が権力の中枢にいるのはおかしいです。

森先生は「よしりん・ぽっくん夏祭り」第2部に登壇されます。
是非皆さま森先生のお考えを直に聞いてみませんか?

森先生の次回作を楽しみにしています。

2 件のコメント

    ダダ

    2025年6月20日

    独断だったのか、官房長官の指示があったのか、気になりますಠ⁠ಗ⁠ಠ

    SSKA

    2025年6月19日

    佞臣や謀略家としか呼べない人物が堂々と居座り法案に関わっている事態に呆れますし、最高顧問の肩書が霞むほどに言いなりになっている麻生の爺さんについて周りは更に情けないと思わないのでしょうか。
    党と国会の重鎮として権勢を振るっていても、内幕がバレるほどその名誉は果てしなく地の底に落ちる一方で最悪の政治家人生を迎える未来しか見えません。
    一官僚の越権行為や反故にした麻生を咎める事も何もせず、ただ従うだけの議長副議長等も国民を代表するはずの立場を放棄してどの面下げて地位にしがみ付いているのでしょうか。

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