愛子さまはすでにお読みになったことでしょう。
お父さまがお書きになった『テムズとともに 英国の二年間』(学習院教養新書7 学習院総務部
広報課)。
天皇陛下の若き日の英国留学時代の回想録で、オックスフォード大学で過ごされた2年間の学生生活が生き生きと書かれています。
オックスフォード大学の教育制度や様々な行事、とりわけ興味深かったのは日常生活のことでした。
食事や買い物、そしてお風呂で苦労されたエピソードなど・・・。
30年近く前のことですが、英国へ語学留学する友人にこの本を貸しました。
「きっと役に立つよ」と出発前の友人に渡し、帰国した友人に感想を尋ねると
「『泡のついた食器はすすがない』と書いてあったけど、その通りで私のホームステイ先もそうだった。
きょうは晴れかと思ったら、すぐに雨が降ったりしたので丈夫な折り畳み傘を持って行ってよかった。
ビールの注文の仕方も役に立った。
だけど、英語の勉強方法は私には合わなかった。
皇太子の(当時)『BBCニュースを聞いて内容を把握する、新聞を読む』は難しすぎた!」
そして彼女が淹れてくれたティーを飲みながら二人で笑ったのでした。
英国とオックスフォードの地図、そして口絵の天皇陛下が撮影された風景写真、
天皇陛下が生活されたコレッジのお部屋の写真やお友だちとの写真も楽しめました。
愛子さまもお父さまからたくさんのお写真と思い出話をお聞きになっていることでしょう。
天皇陛下はご著書の『初めに』で、
<私がオックスフォードに滞在したのは、(略)二年四か月間であった。
その間、とても一口では表現できない数々の経験を積むことができた。(略)
その多くが今日の私の生き方にどれだけプラスになっているかは、いうまでもない。>
と書かれています。
愛子さまもいつか海外へ長期留学されるのでしょう。
お父さまのように充実した留学生活、言葉・習慣・風土の異なる外国での経験は一生の宝物になることでしょう。
文責:京都市 ユディト
6 件のコメント
さんかく
2021年6月7日
英国のハリー王子とメイガン妃に第二子となる女児が誕生しました。おめでとうございます。名前はLilibet “Lili” Diana Mountbatten-Windsor で、ファーストネームは曾祖母のエリザベス女王、ミドルネームは祖母の故・ダイアナ妃からとられています。彼女は、チャールズ皇太子、ウィリアム王子、ウィリアムの3人の子、そしてハリー王子、兄のアーチーに次ぐ8番目の王位継承権者となります。日本も、性別の区分無く皇室(王家)の新しい家族の誕生を祝えるような国になってほしいです。
まー
2021年6月7日
若き日の「お父さま」と本を通じて出会えるなんて、素敵すぎます!
状況は違いますが『月夜のグルメ』を彷彿とさせて、ほっこりします。
こうやって伝統が受け継がれていくんでしょうね。
ダダ
2021年6月7日
天皇陛下が書いた書籍、知りませんでした(;^_^A
面白そうな内容ですね。
愛子さまにはお父様同様、皇太子として留学して頂きたいです。
人生の宝物が増えるようにお祈り申し上げます。
群馬のT
2021年6月6日
文化の違いに戸惑いながらも
楽しそうな雰囲気が伝わって参ります。
愛子さまが勉学や留学できる環境に
明日からでもできるのですが(データ上)
大人の意識を変えていかないとと思っております。
基礎医学研究者
2021年6月6日
興味深く見させていただきました。実は私、天皇陛下側からのオックスフォード留学経験に関するご著書があることをしらなかったので、感謝致します。ユディト様の言われることにはまっとく同意で、特に将来天皇になられる愛子様にとっての外国留学経験は、僭越ながら”日本の歴史・伝統”をさらに思索する意味で良いものになるのではないかと思われます。
ただし
2021年6月6日
若き日の陛下が、どのようなお心持ちで二年四ヶ月の日々を過ごされたのか、想像するだけで、楽しく、また少し心配にもなりますね。
陛下は、きっと、屈強な精神力に磨きをかけられたのでしょうね。
そして、刺激に大いに満ちた、わくわくドキドキ、キラキラしたご日常をお過しになられたのでしょうね。
愛子さまのご留学が決まれば、陛下と同じような、基調なご経験と刺激に満ちたご体験をされるかと思うと、やはり今からわくわくドキドキしてしまいますね☆♪
(*^^*)