女性天皇・女性宮家の創設を可能にするカギは、
私たちが時代や社会の変化を受け入れていく勇気と柔軟さだと考えています。
今までに女系天皇はいらっしゃらなかった。
ならば、新しい伝統をつくりあげていけばいいのではないでしょうか。
愛子さまに天皇になっていただき、そのお子さまも男女区別なく長子継承していただく。
女系天皇・女性宮家も認めていく。
日本の神話の最高神は天照大神です。
他国の神話の最高神は私の知る限りでは、皆男性。
この日本神話の最高神、天照大神が女性で、皇室の祖先神でもあるということから
日本の特殊さが見えてきます。
神話・伝承は単なる作り話ではありません。
その時代の民が受け継いできた宇宙観や世界観が反映されています。
また地理や気候、自然などが民の性質に与える影響も大きいです。
たとえば旧約聖書の世界は、
砂漠と岩石の非常に厳しい土地、
他国と陸続きで多民族や異教徒の民との争いが常にあります。
守るべき掟も厳しいものです。
一方日本は周りを海に囲まれた温暖な気候、豊かな水源、自然に恵まれた風光明媚な土地です。
この地理的、気候的に恵まれた国土に生きる民はおおらかで明るいものです。
天岩戸の話で天照大神を外へ出すのに踊って奮闘するのは天宇受売命、女性です。
女性パワーが必要だったということでしょう。
「古事記」の編纂に関わった稗田阿礼が女性だったという説(萩原浅男氏、犬養道子氏)もあります。
また最近の古代史学会では、古代社会は双系社会だったという説が主流になりつつあります。
古代社会に女性天皇がおられても不思議ではありません。
むしろ「おおらかさ」を受け継いでいる日本人にはこの「双系社会」の方が伝統なのでは?とさえ思えます。
私たちには新しい伝統へと舵を切っていく、受け入れていくという決断が必要です。
女性天皇・女系天皇・女性宮家の創設は伝統を破壊するものではありません。
古代からの「おおらかさ」を受け継いだ私たちは、
女性天皇も女系天皇も女性宮家の創設も自然に受け入れていくことができる、私はそう考えています。
文責:京都市 ユディト
4 件のコメント
ただし
2021年7月25日
『勇気と柔軟さ』まさに、その通りですね。
今一度、日本人の原点に戻ってみる必要があるのだと思いました。
『おおらかさ』を持っているのですものね。
勇気を持って、今ある制度を見直そう!
柔軟さで、今の時代に合った制度に変更しよう!
大丈夫♪
この風土で培われてきた、“おおらかさ”があるのだから☆
京都のS
2021年7月24日
ユディト様、神話や宗教から伝統を解釈する論考を興味深く読ませていただきました。西欧のキリスト教国、アラブなどのイスラム教国、そして東アジアの儒教国では、異教徒・異民族との戦争に明け暮れてきた歴史のゆえに父系(男系)重視が伝統化したものと思われます。
東南アジアや太平洋島嶼地域など亜熱帯(その北限が大陸から隔てられた日本)の鷹揚さを保存する地域では歴史的に戦争が少なかったと思われ、ゆえに双系が似つかわしく思います。
この先、どれだけ厳しい国際情勢に晒されようとも、日本は双系文化の基盤となる鷹揚さやおおらかさを失わずにいるべきだと思います。それが皇室にとっても日本国民にとっても重要なことが思うからです。
ダダ
2021年7月24日
海外の神話には契約(信仰が繁栄の条件)が見られますよね。
日本神話にはそのようなことは無く(あったらゴメンナサイ)、日本にとって必要だったから双系社会が成立してきたのでしょうね。
愛子皇太子も女性宮家も自然なことです。実現させましょう!
基礎医学研究者
2021年7月23日
興味深く読ませていただきました。”古代からの「おおらかさ」を受け継いだ私たちは・・・”個人的には非常に新鮮でかつ共感できる定義でございますね。現代(特にコロナ渦の現在)はギスギスして、どちらかというとこの”おおらかさ”が失われつつあるように思えますが、この「おおらかさ」を取り戻すためにも、愛子様に皇太子になっていただきたい、と思う次第でございます。