男系男子が皇室典範で規定されたのは、明治になってからですが、その当時は帝国主義の時代、強い君主像が求められた背景からでありましょう。その当時は側室制度もありましたし、「男系男子」を担保出来る仕組みがありました。
しかし、今は側室制度はなく、「男系男子」による皇統継承を担保出来る仕組みがありません。
「男系男子」に拘るあまりに、皇室の方々に我々国民は多大なご負担をおかけしてはいないでしょうか?
必ず「男子」を産まなければいけないというプレッシャーは、皇后陛下にとってあまりに大きなものでしょう。 また「男子」が産まれなければ天皇制自体が途絶えてしまうという危機感は、上皇陛下が退位を表明されたメッセージからも伝わってきます。
我が国の民主主義社会は天皇陛下によって担保されている側面もあります。 天皇が権威を担い、権力と分離することで、絶対的な独裁者が出現する事を防いできた皇統の安定的継承は、我が国の民主主義の安定にも寄与するでしょう。
明治時代に国民が望んだ天皇像を投影して、皇族の方々を縛るのではなく、民主主義国家としての相応しい天皇の在り方、皇統継承の在り方がどうあるべきか?を考えた場合、「双系」による相続はごくごく自然な考えではないでしょうか?
この国に、絶対的な独裁者が出現する事を防いできた天皇制は、日本人がこれからも紡いでいかなくてはならない宝です。 愛子様が令和の世に皇太子となられる事で未来にその宝が紡がれ、内外に日本が新しく生まれ変わったと印象づける事が出来るのではないでしょうか?
(Twitterより)文責 東京都 yan ryu
3 件のコメント
ただし
2021年8月28日
この権威と権力を分離した日本人の知恵の素晴らしさを、もっと世に伝えていかなければいけないのではないかと、改めて思いました。
そして、やはり天皇を中心に据えた日本の歴史を、もっともっと広めていきたいとも思いました。
基礎医学研究者
2021年8月13日
自分も「男系・男子」による継承は、あくまでも明治憲法以降の100数十年の時間スケールのことと、理解しております。そして、昭和天皇が側室制度を廃止した時点で実は男系・男子による継承は消滅したと考えることもできるわけで、そうであるのならばyan ryuさま言われるように、本来の伝統である”双系”による継承を可能とし愛子さまが天皇になられることは、原点回帰となるのではないかと思います(自分は目線を日本の歴史・伝統に置いているのでこのような言い方になりますが、その意味するところはyan ryu様と同様であります)。
ダダ
2021年8月13日
立憲主義を体現しているのが天皇陛下(象徴天皇)ですよね。
そして、そこ(国民統合の象徴)には古来より認められていた双系社会が反映されるべきで、愛子皇太子が実現すれば女性天皇の誕生となり、男尊女卑の社会が覆ります!
yan ryuさまが仰る通り、日本は生まれ変わります!